愛の贈り物【大石夢】
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青学男子テニス部の大石秀一郎とは幼馴染。
同じ小学校、同じ中学校…しかもクラスはこの9年間ずっと一緒。
周りからは彼氏彼女と思われている。
…私たちは“まだ”付き合ってない。
でもそろそろ限界だよ…
私が秀一郎に対する気持ちが“幼馴染の友達”から“好きな人”に変わるまで、そう時間はかからなかった。
今日は秀一郎の誕生日。
昨日プレゼントを買いに行って、今日学校が終わってから渡す。
「………/////」
教室の机に頬杖をついてチラッと秀一郎の方を見る。
だんだんと自分の頬が熱くなる。
実は私はただ誕生日プレゼントを渡すだけじゃない。
これを気に秀一郎に告白するつもり…
もうみんなの勘違いで彼氏彼女なんて思われたくない…!
そんな思いを抱きながら、今日一日を過ごした。
私は帰宅部だから先に家に帰った。
秀一郎の部活が終わるまで待っていようと思ったけど、大勢の部員がいるのにいきなり呼び出して渡せっこない…//////
だから一旦家に帰って気持ちを落ち着かせる。
「もう家に帰ってるかな…?」
プレゼントを眺めながらポツリと呟く。
「…よし!行こう!」
半ば自分を励ますように言って、ベッドから起き上がった。
秀一郎の家は、私の家から歩いて2~3分のところにある。
私はドキドキしながらチャイムを鳴らした。
するとすぐにドアが開き、秀一郎がびっくりしたように出てきた。
「名無しさん!どうしたんだい?」
秀一郎は着替え途中だったらしく、カッターシャツの第二ボタンまで外した状態だった。
「…あ、えっと……//////…はい、これ…」
俯きながらそっと秀一郎にプレゼントを渡す。
「え…あぁ、そうか。今日俺の誕生日か…。ありがとう。」
ニコッと笑って秀一郎はプレゼントを受け取る。
…恥ずかしい……
秀一郎の顔がまともに見れない…
今すぐダッシュで帰りたい…!
…でもダメ!言わなきゃ…
今日こそ“好き”って伝えなきゃ…!
自分で自分の背中を押して勇気を振り絞って言った。
「あ…し、秀一郎…?」
「ん?何だい?」
「私……秀一郎が…好きだから!」
「えっ!?」
秀一郎のびっくりした顔をゆっくりと見上げる。
すると、だんだんと秀一郎の顔が赤くなり始めた。
「ほ、ホントかい?//////」
「うん……//////」
小さく私が頷くと秀一郎はニコッと笑った。
「ありがとう!俺も、名無しさんが好きだ。」
「え…?」
秀一郎の言葉に、私は目を大きく見開いた。
「…俺だけが名無しさんのこと好きなんじゃないかって思ってたけど、名無しさんも俺を好きでいてくれてたんだな!」
私の頭を優しく撫でる。
秀一郎の大きな手…
とてもあったかい気がした。
「当たり前でしょ…/////」
上目遣いで秀一郎を見上げる。
「あっはは!」
私の言葉に秀一郎はまたニコッと笑ってくれた。
END
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