教え合いっこ【リョーマ夢】
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
部活のない休日。
恋人同士のリョーマと名無しさんは、午前中からリョーマの家でテスト勉強をしている。
国語が苦手なリョーマは国語が得意な名無しさんに、英語が苦手な名無しさんは英語が得意なリョーマに、それぞれ教え合っている。
問1 次の英文を日本語に訳しなさい。
1 Is this a textbook?
名無しさんは問題集を開いて答えを書く。
「ねぇリョーマ。この問題って、これ?」
「ん?」
『これは教科書です?』
名無しさんの答えを見たリョーマは思わず溜息をついた。
「はぁ~…あのさ、どうやったらこんな文章になるわけ?」
半ば呆れ顔で名無しさんを見る。
「えへへ…ごめん…。」
照れたように笑う。
「isとかbe動詞が前に来ると疑問文になる…わかった?」
「あ、そっか!じゃあこの答えは『これは教科書ですか?』だね!」
「そ。」
嬉しそうに書き直して次の問題を解く。
「…ん?」
すると、今度はリョーマの方が名無しさんに聞いた。
「ねぇ、これ何て読むの?」
リョーマが問題を指さしながら言う。
リョーマが指さしたのは“五月雨”
「ん、どれ?あぁ、これは『さみだれ』って読むの。」
「これでさみだれって読むの?」
意外な答えにリョーマは目を丸くして聞き返す。
「うん。」
「ふ~ん…じゃあこれは『さみばれ』って読むの?」
リョーマは五月雨の隣の漢字、“五月晴れ”を指さした。
「ん?…ははっ!こっちは『さつきばれ』って読むの。」
少し笑いながら教えると、リョーマは恥ずかしさを紛らわすように言った。
「…ふ~ん。ややこしい…。」
「まぁ、国語ってそんなものよ!」
苦笑しながら名無しさんが言うと、リョーマは一旦シャーペンを置いて手伸びした。
「は~…ちょっと休憩…。」
「早いよ~!まだ始めたばっかりでしょ~!」
「だって疲れたんだもん。」
机の上のお茶を一口飲み、名無しさんの問題集を覗き込むリョーマ。
それから名無しさんの顔を見つめた。
「If a kiss is given from you, I can do my best.」
「…え?」
急に英語で言われて、頭に?マークを浮かべる。
「“名無しさんからキスしてくれたら頑張れる”って言ったの。」
ニヤリと笑ってリョーマが言う。
「な…!リョーマ…///////」
「早く。」
急かすようにリョーマが名無しさんを見つめる。
「わ、わかった…//////////」
チュッ…
たった一瞬だけのキスだったけど、名無しさんの顔は既に真っ赤。
「…サンキュー…。」
その様子に、リョーマはフッと笑って勉強に取りかかった。
END
1/1ページ