私とマグカップ【菊丸夢】
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
11月28日…。
今日は私の彼氏、英二の誕生日v
去年の夏に付き合いだしたから、英二の誕生日を一緒に祝うのはこれで2回目。
「さ~て!プレゼント買いに行こう!」
そう言って家を出て、お店に向かった。
「ん~…何がいいかな?…あ!これがいいかな?」
マグカップコーナーで、可愛いくまのマグカップを見つけた。
「よし!これでいいかな?…ん?」
会計を済ませようとレジに向かう途中、ピンクのリボンが目に入った。
「…あっ!いいこと思いついた!」
そう呟き、リボンを手に取り、レジへと向かった。
英二の家につき、チャイムを鳴らした。
すると、すぐに英二が出てきた。
「英二!!Happy Birthday!」
「うわ~!!…ありがとう名無しさん!さっ!入って入って!」
英二に通されて、英二の部屋に入った。
「俺、何か取ってくるね♪」
「…あっ!待って英二!」
「ん?にゃに?」
リビングに向かおうとした英二を止めて、私はさっき買ったマグカップを取り出した。
「はい!これ、誕生日プレゼント!これ、使って!」
「ありがとー!…うわ!かぁわいい♪」
英二は袋を開けると目がハートになるほど喜んだ。
「喜んでもらえてよかった~!」
「喜ぶに決まってんじゃん!あっ!何か入れてくるね!」
ウキウキしながら英二はリビングに向かった。
「お待たへ!」
英二が紅茶とクッキーを取ってきた。
「このマグカップ、早速使ってみたんだ!」
「あっはは!ありがとう。」
本当に嬉しそうにする英二を見ているだけで、こっちまで嬉しくなる…。
…でも…。
「英二、実はプレゼントはこれだけじゃないんだよ?」
意味あり気に言う私に英二は首を傾げた。
「え?まだ何かあんの?何?何?」
ワクワクしながら英二が私に寄りかかった。
「じゃあ…ちょっと待ってて?」
そう言って、こっそりリボンを取り出して、部屋の外に出た。
「お待たせ…/////」
少し顔を赤くして、少しだけ部屋のドアを開けた。
「ん?にゃんで入ってこないの?入れば?」
「…う、うん////」
ドアを開けた瞬間、英二はびっくりしていた。
そう。私の首には、さっきのピンクのリボンを蝶々結びで結んであるから。
「もう1つのプレゼント…私でいい?」
私は恥ずかしながらも言った。
「…にゃ~~~!!名無しさん、可愛すぎ~!!」
英二が私に抱きついた。
「えへへ☆今日一日、私を好きなようにしていいよ♪」
笑顔で、でも少し赤面した顔で言った。
「名無しさん…。そんなこと言っていいの?」
「え?」
「そんなこと言ったら、俺何するかわかんないよ…。」
「え?え!え!?えーーーー!?」
その時、英二の口が少しニヤけたことに、私は気づかなかった…。
END
1/1ページ