赤い糸【手塚夢】
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『キャーー!!!手塚く~ん(手塚せんぱ~い)!!!かっこいい!!!』
…っといつも隣でキャーキャー黄色い声を出す人たち。
そう。青学男子テニス部でNO,1の男、そして私の彼氏の手塚国光の親衛隊の声。
…いや、親衛隊じゃなくて追っかけかな?
(もぉ~…私の国光を気安く呼ばないで!)
などと思ったけど気にせず国光の方をフェンス越しに見た。
やっぱりかっこいい☆
部員に的確に指示を出している国光を見て、つい顔が赤くなってしまう。
しばらく見とれていると、すぐ隣の女子達が何やら話している。
「ねぇ、赤い糸の話って知ってる?」
「赤い糸の話?」
「うん。生まれた時からもう既に、赤い糸で結ばれる人が決まってるんだって!」
「へ~!!…じゃあ、もしかしたら私と手塚くん、赤い糸で結ばれてたりして~!!!」
…プッ!国光とあなたが?そんなの絶っっっ対ありえないって!!
そう思いながらも国光を見ていると、私に微笑んでくれた。
…あっ…!国光…今、私に微笑んだよね?////
「キャーーーーーー////////今手塚くんが私をみて微笑んでくれた!!!」
「いつもあまり笑顔を向けて下さらない手塚先輩が…私に…//////」
「何言ってんのよ!手塚先輩は私に微笑んで下さったの!!」
(ちょっとちょっと!それは私の台詞!国光は私に微笑んでくれたのよ!)
…そうよね?国光?
少し心配になりながら国光を目で追った。
しばらくして、部活が終わり、国光が部室から出てきた。
幸い部活が遅い時間に終わったので、国光の親衛隊はいなかった。
「国光~!」
「?あぁ…名無しさんか。遅くなってすまない。先に帰っていても良かったんだが…。」
国光が私の頭を撫でてくれた。
「ううん!いいの!!それより、今日もお疲れさま!」
私が笑顔を向けると、国光も笑顔を見せてくれた。
「ああ。名無しさんも応援、ありがとうな。」
「うん!」
笑いあいながら、帰り道を歩いた。
「…あっそうだ!国光に聞きたいことがあるんだけど…。」
「?何だ?」
私は今日、本当に私だけに微笑んでくれたのか聞いてみた。
「そんなの当たり前だ。俺は名無しさん以外には笑顔を見せん。」
そう言ってくれる国光が大好き!!
「////ありがとう!国光、だーーーーーーい好き!!」
そう言いながら国光に抱きついた。
「/////なっ!名無しさん、危ないぞ!」
照れながらも心配してくれる国光。
なんだか嬉しい/////
「ねぇ国光?赤い糸の話、知ってる?」
「赤い糸の話?聞いたことないが…。」
「あのね、人は、生まれた時から、もう赤い糸で結ばれる人が決まってるんだって!」
…まぁ、この話は受け売りなんだけどね…。
「そうか。では、俺が生まれたときには、既に名無しさんに出会うことがわかっていたんだな。」
急にそんなこと言われると、すっごく恥ずかしい。
でも、すっごく嬉しい/////
やっぱり私が生まれた時にはもう、国光と赤い糸が結ばれてたんだ!
「私も、生まれたときから既に、国光と出会うことがわかってたんだよ!!」
「ああ。そうだな。…愛している。名無しさん」
「…うん。私も。」
軽く、短いキスだったが、私にとっては深く、長く感じるキスだった。
END
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