君を賭けて【青学レギュラー陣逆ハー夢】
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ある晴れた日のこと。
青学男子テニス部のマネージャーの雪乃は、部員たちに今日の練習メニューについて説明をしていた。
「今日の練習メニューは…」
乾「すまない、雪乃。今日は俺が考えたメニューを実行したいんだが…。」
横から急に乾が言い出した。
「え…あ、はい。どうぞ…。」
雪乃は少し寄り、乾のスペースを空けた。
乾「今日はレギュラーだけでトーナメント試合をしようと思う。」
桃城「トーナメント?」
みんながびっくりしている間に、桃城が声を出して言った。
越前「はぁ~…めんどくさ…」
菊丸「どうせ負けた奴には罰ゲームとか言って、乾汁飲ませるんだろ~!」
越前の呟きや菊丸の声を聞いた乾は、眼鏡を押し上げながら言った。
乾「残念ながら今回は乾汁は使わない……その代わり…。」
意味ありげに言葉を途切らせる乾に、息を飲むレギュラー陣。
乾「優勝した者には雪乃と付き合えるという褒美がある。」
レギュラー陣「…っ!」
「えっ!?な、何でそんなこと…!私聞いてません!!」
乾に抗議する雪乃を無視して、レギュラー陣の反応を伺う。
不二「…つまり、雪乃を賭けて試合をするんだね?」
笑顔で不二が言い出した。
乾「…そういうことだ。」
越前「絶対負けらんないっスね…!」
さっきまで面倒くさそうにしていた越前も、今では瞳に炎を燃やしている。
桃城「あぁ…負けらんねぇな~負けらんねぇよ~…」
桃城も気合いがかなり入っている。
乾「組み合わせだが、もう既に決めてある。」
乾がボードに貼られている組み合わせ表を見せた。
乾「第一試合が海堂vs俺。第二試合が桃城vs越前。第三試合が菊丸vs大石。第四試合が不二vsタカさんだ。」
河村「あれ?乾、手塚が入ってないよ?」
河村が後ろの方で乾に言った。
乾「手塚は第一試合で勝った方と試合をしてもらう。」
口の端をつり上げながら淡々と言った。
大石「こりゃ大変だな!」
苦笑しながら大石が言った。
「ちょっと先輩たち、本気なんですか!?」
雪乃が焦ったように聞いた。
越前「当たり前じゃん…絶対勝つから。」
不適に笑いながら越前が雪乃を見た。
そして雪乃の心配をよそに、第一試合が始まった。
海堂「絶対負けるわけにはいかねぇ!!」
パコンッ!
乾「ブーメランの確率…92%!」
パコンッ!
審判「アウト!」
海堂のブーメランスネイクを打ち返した乾だが、ボールが大きく弧を描き、ラインの外に落ちた。
乾「……理屈じゃない………。」
審判「ゲームアンドマッチ海堂!6―4!」
海堂「フシュ~~~」
第一試合は海堂の勝利に終わった。
続いて第二試合。
桃城「どうした?越前!もっと来いよ!」
パコンッ!
越前「…当然っしょ!」
桃城「っな!…ドライブBだと!?」
審判「ゲームアンドマッチ越前!6―3!」
越前「まだまだだね。」
順調に試合は行われていき、あっという間に準決勝まで進んだ。
手塚は第一試合の勝者、海堂と試合をして、圧倒的な差をつけて勝利した。
現在残っているのは、手塚、不二、菊丸、越前の4人。
準決勝第一試合目は、菊丸vs越前。
菊丸のアクロバティックプレイをいとも簡単に破り、越前の勝利となった。
第二試合目は手塚vs不二。
お互い五分五分の試合で一歩も引かない長い試合となった結果、見事手塚が勝利した。
そして遂に決勝戦…越前vs手塚。
越前「部長…雪乃は渡さないっスから。」
余裕の笑みで手塚に向かって言う越前。
手塚「…越前。油断して行け…!」
よっぽど雪乃を渡したくないのか、つい本音を出してしまった。
そして、また長い試合が始まった。
審判「ゲームアンドマッチ越前!7―6!」
結果は後一歩の所で手塚が負けてしまい、優勝したのは越前だった。
越前「これで雪乃は俺のだね!」
雪乃の方へ近づきながら笑みを浮かべる。
「ちょ…リョーマ君…/////」
越前「雪乃…俺と付き合ってくれるよね?」
雪乃の言葉を遮って尚も笑みを浮かべる越前。
「…もう…。試合なんてしなくても、私の答えは同じだよ?」
にこっと笑ってまっすぐ越前を見る。
越前「え?」
「私、リョーマ君のこと…好きだから/////」
顔を真っ赤にしながらゆっくりと言葉を繋いでいく。
越前「ホント?」
びっくりして越前が聞き返す。
「うん!ホントだよ!」
それに対して雪乃は大きく頷く。
越前「ありがと。」
越前もにこっと笑って雪乃を見た。
菊丸「ええ!?何だよ!?雪乃とオチビ、両想いだったのかよ~!?」
河村「オーノーーー!ショッキーーーーング!!!!」
そばで聞いていた菊丸や河村がびっくりした様子で叫ぶ。
越前「先輩たち…うるさいっス…」
ポロッと本音をこぼした越前だった。
END
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