堕天使【菊丸夢】
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『名無しさんさんって、本当に天使みたいだよね~!』
あの時彼に言われた言葉…
すごく嬉しかったけど、すごく心が痛かった…
「あ、名無しさんさんおはよー!!」
「うん、おはよう。菊丸くん。」
いつものように明るいトーンで、笑顔であいさつしてくれる菊丸くん。
「……そんでさぁ~…………」
そしていつものように、すぐに違う女の子に笑顔を向けて話す。
もう見慣れた光景。
だけど、やっぱりいつ見てもイヤな光景。
彼はいつも笑顔で、男女関係なく誰とでも仲が良い。
そんな彼に私は次第に惹かれていった。
でも、誰とでも仲が良い彼を、少しだけ憎んでいた。
あの笑顔、私だけのものになればいいのに…
彼のココロを私でいっぱいにできればいいのに…
…ううん。いっぱいにして……?
私ノ想イ二キヅイテ………
私、こんなに独占欲強かったっけ…?
周りには“天使”なんて言われてるけど、ホントは嫉妬や独占欲にまみれた“堕天使”なんだ…。
こんなんじゃあ、彼に振り向いてもらえるわけないよね?
自分でも可笑しくなるほど呆れる。
コンナワタシデモ、アナタヲスキニナッテモイイデスカ…?
END
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