氷帝学園ホスト部!【氷帝レギュラー陣逆ハー】
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街の木の色がオレンジに変わり始めた秋のこと…
氷帝学園では学園祭シーズンに入っていた。
それぞれクラスの出し物の準備をし始めていた。
だが、今年から部活の出し物も新しく加わった。
ある日、テニス部の部室で、部員200人以上とマネージャーのさゆりが学園祭の話し合いをしていた。
さゆり「既にクラスで聞いていると思いますが、今年から部活内での出し物が加わりました。」
プリントを見ながらハキハキとしゃべる。
さゆり「2日制で、1日目がクラスの出し物、2日目が部活の出し物ということなんですけど…何かやりたいものはありますか?」
全体を見わたしながら聞く。
向日「やりたいもの?」
忍足「そないすぐには思いつかんわ~…。」
部員が口々に悩む。
鳳「さゆりは何かある?」
鳳がさゆりに案を聞いた。
さゆり「ん~…私の案じゃないんだけど、クラスの子が『テニス部にホストをやって欲しい』って言ってたよ。」
日吉「ホスト?」
少し嫌そうに日吉が呟いた。
跡部「おもしろそうじゃねーか!なぁ樺地?」
樺地「ウス」
跡部が口元に笑みを浮かべながら言った。
跡部「レギュラーのやつ以外は全員厨房に回れ!」
宍戸「おいおいマジでやんのかよ!」
面倒くさそうに宍戸が言う。
鳳「宍戸さん、一緒にがんばりましょう。」
宍戸は鳳の言葉にしょうがなく引き受けた。
忍足「そうと決まればまずは予行練習や…さゆり、客になってくれへんか?」
忍足がさゆりの肩に手を置いて言った。
さゆり「え!?私ですか!?」
跡部「俺様は練習なんて必要ねぇが、忍足にさゆりを独り占めされる方が気にくわねぇ…。」
さゆり「キャッ!!」
跡部はさゆりをソファに座らせ、指をパチッとならし、樺地にオレンジジュースを出させた。
さゆり「え…ちょっと…跡部先輩!?」
跡部「オレンジジュースでよろしかったですか?お姫様。」
さゆりに顔を近づけ、耳元で囁く。
さゆり「あ…あの…/////」
忍足「うちの従業員が大変失礼致しました。俺はNO,1ホストのユウシ言います。」
少し訛りの入った関西弁で忍足がさゆりの隣に座る。
跡部「おい忍足!今は俺様がさゆりをもてなしてんだ!お前は引っ込んでろ!」
忍足「アホぬかせ!跡部だけにさゆりは渡さへんで!」
さゆりを挟み跡部と忍足が睨み合いをする。
向日「だったら俺も!」
向日が跡部を押し退けてソファに座る。
向日「さゆり!何食う?」
無邪気に笑いながら聞く向日に忍足が突っ込んだ。
忍足「岳人…これは予行練習やで?そないな言葉づかいじゃあお客さん喜ばへんで?」
向日「うるせーよ!俺はさゆりだけ喜ばせればいいんだよ!」
さゆり「あの…向日先輩…そんな…//////」
顔を真っ赤にして俯くさゆり。
日吉「(ここで先輩たちにさゆりを取られたら最悪だな…。)」
そう思いながら日吉は忍足を押し退け、黙ってさゆりの隣に座った。
忍足「ちょ…何すんねん日吉!」
さゆり「あ…日吉くん…?//////」
ジーッとさゆりの顔を見る日吉に、戸惑いを感じる。
日吉「注文は?何にする?」
意外とまともだった質問に、さゆりは少し安心して答えた。
さゆり「えっと…じゃあ何か食べる物を…」
すると跡部がまた指をパチンッと鳴らして、樺地にキャビアを持ってこさせた。
宍戸「キャビアなんてどっから出てくんだよ!」
樺地の行動に疑問を持つ宍戸。
その横で、鳳が樺地の方に歩み寄っていた。
鳳「樺地、これは俺が持って行くから大丈夫だよ。」
ニコッと笑って樺地からキャビアを受け取った。
鳳「キャビアでございます。…お隣、よろしいですか?」
今までで一番丁寧な言葉づかいでさゆりをもてなす。
向日「鳳!俺に退けろって言いたいのか!?」
鳳「えっと…まぁそういうことです。」
向日の言葉に少し戸惑ったが、鳳ははっきりそうだと答えた。
宍戸「おい長太郎!お前一人にさゆりは渡さねーよ!」
そう言って宍戸は日吉を押し退けてさゆりの隣に座った。
宍戸「さゆり、俺が食わせてやるよ!」
箸でキャビアをすくい、さゆりの口元に運んだ。
さゆり「え…ちょっと…宍戸先輩/////」
鳳「…っ!さゆり、俺ピアノ弾いてあげるよ。何がいい?」
次々とさゆりに言い寄る二人。
さゆり「ちょっと!みんな!これは練習だよ?本番は私じゃないんだからね!////////」
顔を真っ赤に染めながら必死に説得する。
向日「こうなったら、俺らの出し物は“さゆり専用ホスト”にしたらいいんじゃねぇ?」
忍足「それやったら“出し物”やのぅて“見せ物”やんか~…ま、俺はエエけど。」
忍足も向日の言うことに賛成した。
さゆり「それじゃあ意味ないじゃないですか!!…もっと真面目にして下さい!!」
跡部「俺たちは大真面目だ。…それとも、文句があるのか?アーン?」
さゆり「っ……お、大ありです!!!」
跡部の迫力に押され気味だが、さすがにこれには賛成する気にはなれないさゆりだった。
END
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