花火【海堂夢】
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彼氏の薫と花火大会に行くことになった。
これが私たちの初めてのデート。
待ち合わせ場所は駅前。
「薫、もう来てるかな?」
浴衣を着るのに時間がかかって少し遅れてしまった。
やっと駅についたら既に薫は来ていた。
「ごめーん!遅くなっちゃった!」
少し息を切らして薫の側へ駆け寄る。
「いや、大丈夫だ…。行くぞ…。」
「うん。」
電車に乗って大会場まで行った。
周りはカップルや親子連れでいっぱいだった。
中には友達同士で来ている人たちもいた。
「いっぱいいるね。」
「あぁ…。」
人をかき分けながらそんな事を言った。
すると、薫が手を差し出した。
「え?」
「はぐれると困るだろ…。」
うす暗くて顔はよく見えなかったけど、薫の顔はきっと赤くなってる。
「…うん/////」
そっと薫の手を取った。
少し先まで行くと、人が集まっている所を見つけた。
「あ!きっとあそこで見るんだよ!!」
薫を引っぱって一人ではしゃいだ。
近くには海。
座っている人もいれば立っている人もいる。
「名無しさん、座るか?」
「ううん、大丈夫。」
私たちは立って見れる所を探した。
探し終わった後、やっと落ち着いたと思ったその時…
『ただいまから、花火大会を開催いたします。』
「あっ!始まるよ!!」
「ああ…」
空を見上げてまだかまだかと待つ。
すると…
ドーーン!!バン!バーーン!!!!
『うわぁ~!』
『た~まや~~!』
ついに始まった花火大会。
「うわ~!結構近いね~!」
「ああ…」
空を見上げながら瞳をうっとりさせる。
すると、一番大きな花火が上がった。
消える瞬間、キラキラと星が舞うように落ちていった。
「あっ!あの花火、不二先輩の星花火みたい!!」
「…確かに、似てるな…」
『続いて、水中花火をご覧下さい。』
アナウンスが言った瞬間、水の中から花火が上がった。
「きゃ~!すごーい!!」
「ああ、キレイだ…」
まるで孔雀みたい。
すっごくキレイ…!
すると、今度は空中で花火が上がった。
ドーン!!ドン!ヒュ~~~~~…ドーーーーーン!!」
手を伸ばしたら、花火に手が届きそう…。
『これにて、花火大会を終了いたします。』
「もう終わりなんだ早かったね!」
「そうだな…。」
相変わらず口数は少ないけど、薫の目は始まる前よりうっとりしてる。
「帰るか。」
「うん。」
今度は私から手を出した。
「?なんだ?」
「帰りの方が人ごみが多いでしょ?」
「……わ、わかったよ…!……ほら…」
照れながら手をつなぐ。
なんだかすごく幸せな時間…。
この時間が永遠に続けばいいのに…。
そう思っていた…。
END
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