第12話
夢小説設定
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~幸村side~
家に帰り、河野さんを先に風呂に入るように促し、俺は部屋で一息ついた。
…今日の分の宿題は終わった。
少し疲れた気もするけど、今日はそれを思い出させないほどの感情を覚えた。
ー嫉妬感ー
ジャッカルに勉強を教えている河野さんを見て芽生えた感情。
二人はただ勉強をしているだけだったのに、無性に邪魔をしたくなった。
「…俺らしくなかったかな…?」
そう思うけど、やっぱり思い出すとモヤモヤする。
「人を好きになるって…こんな気持ちになるんだ…。」
二つの初めての感情を胸に仕舞い、俺は部屋からリビングに向かう。
すると既に風呂から出ていた河野さんが髪を濡らしてバスタオルを肩にかけてソファーに座っていた。
綾香「あ、お風呂ありがとう。気持ちよかった。」
ニコッと笑って河野さんが俺を見上げる。
「いいんだよ…。…それより、早く髪を乾かさなきゃ、折角健康なのに風邪ひいちゃうよ。」
俺は河野さんの後ろに立ち、肩にかけてあったバスタオルを取り、河野さんの髪を拭いた。
綾香「わ…!い、いいよ…!/////」
「ダメ。本当に風邪ひいたら俺が困るからね。」
含み笑いをしてワシャワシャと髪を拭く。
綾香「あ…そうね!幸村くんのお家の人に迷惑がかかっちゃうもんね…。髪、乾かしてくる。」
そう言って河野さんは立ち上がり、ドライヤーをしに洗面台に向かっていった。
「ん~…そういう意味じゃなかったんだけど…」
軽く流されたことに苦笑する。
「でも、いつかきっと伝えるよ…俺の気持ち。」
そう決意して俺も風呂に入る準備をした。
~幸村side終了~
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