第10話
夢小説設定
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歩美とリョーマは暗くなりかけた道を二人で歩いていた。
歩美「やっぱり夜でも暑いね~…。」
リ「そうっスね…。」
歩きながら歩美がそう言うと、リョーマは素っ気無く返す。
すると歩美は急に止まりだした。
歩美「あ、ちょっと待って!」
その声に、先を歩いていたリョーマが止まって振り返る。
歩美「暑いから髪を結ばせて。」
そう言って歩美はポケットからヘアゴムと櫛を取り出し、 髪を結び始めた。
リョーマはその様子をじっと見つめる。
髪を少しずつ上に上げていき一つにまとめる。
まとめた髪を落とさないようにゴムできつく結び、きれいなポニーテールになった。
リ「……。」
リョーマの視線に気づき、歩美は鏡でチェックしながら聞いた。
歩美「どうしたの?」
その声にリョーマはハッとし、スタスタと歩き始めた。
リ「…何でもないっス…。」
だんだんと速くなるスピードに、歩美は鏡をポケットにしまって急いでリョーマを追いかける。
歩美「あ、待って!」
それからリョーマは歩美と一言も話すことなく家に帰った。
家に帰ってから真っ先にリョーマの異変に気づいたのは、 父の南次郎だった。
父「どうしたリョーマ。顔真っ赤だぞ?」
リョーマの部屋までついてきた南次郎が面白がりながら リョーマに聞く。
リ「何でもない。…つーか親父、出てけよ。」
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