6時限目:家庭科(裁縫)
六時限目は裁縫の授業。
裁縫道具を持ってみんなが被服室へ向かう。
##NAME1##たちが被服室に入ると、マチが面倒くさそうに机に頬杖をついて座っていた。
チャイムが鳴るとマチが気だるそうにイスから立ち上がった。
「…号令かけて。」
「姿勢~!…礼!」
「お願いしま~す!」
礼が終わりマチが今回やることを説明していく。
「今日は手作りリュックを作る。…あたしが手本を見せるから、よく見てて。」
そう言って、布と念で出した糸と針で素早く縫い始めた。
シュッシュシュッ…
「は、速ぇよ…」
マチの念糸が速すぎて、目が追いつけないでいるキルア。
「目、目が回りそう……」
##NAME1##も必死に目を追いつかせようとするけど、どうしても追いつかない。
「はい、出来た。…じゃあやってみて。」
……無理だ。
生徒の誰もが思った事だろう。
ゆっくり進めていくみんなの様子を、マチがいろいろと見てまわる。
指摘したり誉めたりすることで、みんなのやる気は倍増する。
そんな風に過ごしていると、終わりのチャイムが鳴った。
「じゃあこれで終わるから。号令。」
「姿勢~!…礼!」
「ありがとうございました!」
みんなは一斉に立ち上がり、“終わった”っという表情で被服室を後にした。
「ねぇ、どこまで出来た?」
##NAME1##がゴン、キルア、クラピカに聞いた。
「俺は全然……指、いっぱい怪我しちゃった…。」
苦笑しながら指を見せる。
「俺も…ったく、全く手本になってねぇじゃん!!」
顔を膨らませながらキルアが文句を言う。
「はは…私は大方…半分はいったと思うが…。」
クラピカがキルアに苦笑しながら言った。
それを聞いた三人は同時にクラピカを見る。
「えっ!?もう半分いったの!?…流石クラピカ…。」
「…だよな~……やっぱ優等生は違うな~。」
##NAME1##とキルアがクラピカに言う。
「…そんなことはない……。」
少し照れながらクラピカが否定した。
教室に裁縫道具を置いて、みんなそれぞれの掃除場所へと向かった。
続く