掃除
女子トイレ掃除の担当になったのは##NAME1##、シズク、ネオン、エリザだった。
4人でトイレに入り、箒を持って掃除に取りかかる。
「掃除なんて面倒くさいよ~!…ねぇエリザ~、私の分も掃除やってよ~!」
ネオンが頬を膨らませながら言う。
「え…!あ、う、う……」
「ネオンちゃん、人任せにしたらダメ!エリザちゃん困ってるじゃない。」
エリザが“うん”と言おうとした瞬間、##NAME1##がネオンに注意した。
「え~!!ぶー!」
さらに頬を膨らませてブツブツ言いながら箒を手にする。
すると今まで黙っていたシズクが提案してきた。
「そんなに面倒くさいなら…デメちゃん使えば早いんじゃないかな?」
どこから持ってきたのか、シズクは念能力で具現化した掃除機のデメちゃんを出した。
それに真っ先に反応したのはネオンだった。
「あっ!それいいじゃん!!シズクナイスぅ♪」
面倒くさがってたネオンの表情は一気に笑顔になった。
「でも、いいのかな?」
その横で##NAME1##が心配そうにデメちゃんとネオンを交互に見る。
「大丈夫だよ!こっちの方が箒よりキレイになるじゃん!」
そう言ってネオンはシズクにデメちゃんを使うように促す。
「デメちゃん、お願い。」
『ギョイギョイ!』
カチッとシズクがスイッチを入れると、機械音と共にあちこちに散らばったゴミを吸い取っていく。
「うわ~!ゴミがみるみる吸い取られていくね~!」
ネオンが楽しそうにしていたのもつかの間…シズクが便器の周りに行った頃、急に便器がバキバキと音を立てた。
「?うわわわわ…!シ、シズクちゃん!!便器が吸い取られていくよ~!!」
##NAME1##が便器の方に指を指して大声を上げた。
その声にみんなも慌てるが、一人だけ落ち着いて言い出す。
「あ、デメちゃんに何を吸うのか教えてなかった…。」
その言葉に誰もがシズクを見る。
「ちょ、ちょっとシズクちゃん!冷静に言ってないでスイッチ切って~!」
##NAME1##がシズクに言うと、カチッとスイッチが切れた。
「ふぅ~…普通にやった方がいいね…。」
一息ついた##NAME1##が言うと、みんなも無言で頷いたのだった。
続く