第八章 自由時間
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焦った気持ちのまま一日が過ぎ、合宿も残り二日に迫った。
今日は少し練習が早く終わったので、自由時間がたくさんある。
部屋でトランプして遊ぶ人もいれば、本を読んでいる人、部員のデータを整理している人…様々だ。
そんな中、越前は桃城からトランプ遊びに誘われたが、断った。
つまらなそうな顔をしながら桃城が去っていくと、越前は周りをキョロキョロと見渡し、名無しさんを探した。
花壇に水をやっている名無しさんを見つけ、越前は近くに行った。
「あ、リョーマくん。練習お疲れ様。」
越前の方を振り返り、ニッコリ笑って名無しさんが言った。
「サンキュ…。…へぇ~、結構キレイに咲いたね。」
花を見ながらそう呟く越前に、少し嬉しそうに名無しさんが言った。
「ありがとう////…この花、私が植えたの。」
照れながら花壇の花を見渡す。
「ふ~ん。」
それだけ言って二人とも沈黙した。
互いの鼓動の音が聞こえやしないか、気が気ではなかった。
「あ~も~!オチビ何か言えよ~!!」
「クスッ…越前も可愛いところがあるんだね…。」
「フッ…これも貴重なデータだな…。」
「行けー!越前ー!告白しろー!」
二人の知らないところで、菊丸、不二、乾、桃城が木に隠れて二人の様子をのぞいていた。
続く