第十二章 チャンス
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施設の駐車場には、一台のバスが止まっていた。
一週間の合宿を終えた青学レギュラー陣が乗るためのバス。
すでにほとんどの人が荷物を積み終え、バスに乗るところだった。
越前もその中の一人。
「越前、最後だろ?…行って来い!」
バスに乗ろうとした越前を桃城が止めた。
「え…////」
桃城の言葉に戸惑いつつ、見送りに来ている名無しさんの方を見る。
「…でももう出発の時間っスよ?」
時計を見ながら越前が言う。
「心配すんなよ!先生には俺がテキトーに言っといてやるから!」
ニカッと笑いながら越前の頭をワシャワシャする。
「…ウィッス…!」
桃城の行為が嬉しくて少しだけ笑って名無しさんの方へ向かった。
「どうしたの?リョーマくん…。忘れ物?」
戻ってきた越前に名無しさんが聞く。
「まぁね…。…名無しさん、ちょっと来てくんない?」
「え…?…い、いいけど…何?」
「ちょっとね。」
越前の意味ありげな物言いに、名無しさんは不思議に思いながらもついていった。
続く