性別【レオクラ】
ボーン…ボーン…ボーン………家の古時計が午前0時を知らせた。
「おい、クラピカ。そろそろ寝るぞ!」
「ああ。おやすみ、レオリオ。」
「おやすみ。」
そう言って俺は自分の部屋に行った。
布団に入り、目覚ましのアラームをセットした。
「明日は6時起きか…。」
独り言を言いながらアラームをセットし、眠りについた。
朝になり、俺は布団から出た。
『ふぁ~~…腹減ったな~』
お腹をさするとグゥ~…とお腹が鳴った。
『クラピカ起きてるかな?』
言いながら俺はクラピカの部屋に行った。
『おい、クラピカ~起きてるか~!』
ガチャッと部屋のドアを開けると、着がえ中のクラピカがいた…。
『?…っ!!レ、レオリオ…!!み…見るな!!出て行け!!!』
真っ赤な顔をしてクラピカが俺に枕を投げた。
そこにはなんと、ブラジャーを着けたクラピカがいた。
『お、おおお前…おん……』
『う、うるさい!!入る時はノックしろと、いつも言っているだろ?/////』
俺が言うのと同時にクラピカが耳まで赤くして言った。
『…とにかく!!早く出て行け!!』
ドンッ!
クラピカが俺を部屋から追い出した。
ゴツッ!!
『んが!!』
勢い良く押され、俺は壁におでこをぶつけ、その拍子に階段から落ちた。
ドスッ!!
「いって…!!」
気がつくと俺はベッドから落ちていた。
「…なんだ…夢か……。はぁ~…今何時だ?」
ため息をつきながら時計を見た。
「…げっ!まだ4時かよ…。ったく…変な夢だったぜ…。」
思い出すだけでも顔が真っ赤になる。
すっかり目が覚めてしまった俺は、水を飲みにキッチンに向かった。
「んっんっんっんっ…ぷは~!」
水を飲み終わり、再びベッドへと戻った。
「朝、クラピカに会うの怖ぇな~…。」
まさか本当にクラピカが女だったら…と考えると、いい気分もするけど、嫌な気分もする。
「もしクラピカが女だったら…。」
俺はクラピカが女になった所を想像(妄想)した。
『おかえりなさい。お風呂になさる?お食事になさる?…それとも…』
「あ゛ーーー!!何でこうなるんだよ!!もう寝よ…。」
想像(妄想)したことがバカバカしくて、俺は寝ることにした。
朝になり、俺は布団から出た。
「ふぁ~~…腹減ったな~」
お腹をさするとグゥ~…とお腹が鳴った。
「クラピカ起きてるかな?……ん?これどっかで聞いた台詞だな…?……ハッ!!」
(これは夢の中のシーンだ!!)
そう思いながらもクラピカの部屋の前まで来た。
「おい、クラピカ…起きてるか…?」
少し緊張していたが、そっとドアを開けた。
「…なっ!レオリオ!部屋に入る時はノックしろ!!…まったく…。」
俺の目の前にいたのは、着がえ中の薄い胸板のクラピカだった。
「よかった~~~~!!!」
俺は安心してクラピカに抱きついた。
「なっ!?何だ急に!!朝っぱらから抱きつくな!!」
クラピカは何がなんだかわからないような顔をする。
「やっぱ俺、このままのクラピカが一番だぜ!」
「////何なんだお前は!!とうとう狂ったか?」
クラピカはただ、顔を真っ赤にするだけだった。
END