病室。【レオクラ】
空港でクラピカとセンリツと別れた後、俺は医者になるため、猛勉強した。
そしてとうとう、俺は医者になった。
医者になって半年が過ぎた。
「♪♪♪~♪♪~ヨロレイヒ~♪……ん?」
ウキウキ気分で病院のろうかを歩いていると、1人の患者が運びこまれた。
「どうした?」
俺はその患者の所へ行き、顔をのぞきこんだ。
「……!!!」
そこには顔を赤く染め、荒い息をしているクラピカがいた。
「おい!クラピカ!!しっかりしろ!」
驚きを隠せないまま、クラピカの名前を呼んだ。
「レオリオ先生、お知り合いなんですか?大丈夫ですよ。彼は疲労で少し高熱を出しているだけですから。」
1人のナースが俺に向かってクラピカの状態を説明してくれた。
「…あぁ…そうか。わかった。ありがとう。」
礼を言うと、クラピカは病室に運ばれた。
404号室
ハンター試験の時のクラピカの受験番号と同じだ。
そして俺はクラピカの担当医になった。
次の日、クラピカの病室に入ってクラピカのベッドの前まで来た。
「お前が高熱なんて、あの時以来だな。」
そう呟いてその時の事を思い出した。
「……っと…いっけねぇ…仕事仕事…」
俺はクラピカの安定を確認して、病室から出ようとすると、後ろから白衣を捕まれた。
「…!」
すぐ後ろをふり返ると、クラピカが円らな瞳で俺を見ていた。
「…!!クラピカ!もう熱は大丈夫か?」
「…大丈夫なのか位、医者なんだからわかるだろう?」
あまりの嬉しさに医者と言うことを忘れていた。
「そうだな。」
俺は恥ずかしくなって笑った。
するとクラピカは体だけ起こして、申し訳なさそうに下を向いた。
「…また私はレオリオやセンリツに迷惑をかけてしまった…。すまない。」
俺はクラピカのこんな表情なんざ見たくは無かった。
「…何言ってんだよ!誰も迷惑なんて言ってねぇだろ!だから笑えよ!」
「……こうか?(ニコッ)」
クラピカの優しい眼差しを見て、俺は我慢の限界だった。
そしてクラピカをギュッと抱きしめた。
「……クラピカ、俺…お前が好きだ…!」
拒絶されるのはわかっていた。だが、気持ちが押さえきれなかった。
「レオリオ…。…お前から先に言われるとはな…。……私も、レオリオが好きだ。」
絶対に嫌われると思っていたのに、逆に嬉しい言葉が返ってきた。
「…本当か!?」
「ああ。」
俺は嬉さのあまり、クラピカにキスをした。
「……なっ!……///////…私の風邪が移るぞ?」
顔を真っ赤にしながらクラピカが言った。
「いいぜ。移せよ?俺は医者だから、お前の風邪を吸い取って、お前の風邪を直してやるよ。」
「……まったく…無茶苦茶な医者だな。」
そう言って、俺とクラピカは再び唇を重ねた。
END