言うこと聞きなさい!【レオリオ】





「だから!大人しくしろって!」

「バカかお前は!そんなもの入れたら私が壊れるではないか!」

「ちょっとだけだって!なるべく痛くねぇようにするからよ!」

「い・や・だ!」

ズブッ!

「…ッ!ぃった…ぁ…痛い!」

「ほら、全部入った。」

「…身体…熱い…」

「すぐ良くなるぜ。即効性だからな。」

そう言ってレオリオはクラピカのズボンを上げた。












ことの発端はレオリオの一言だった。

『おいクラピカ、顔色悪いぞ?』

ボーっとするクラピカを心配してレオリオが言う。

『あぁ…。少し熱があるようだ。…だが心配…す…る…な……』

フラフラと倒れこむクラピカをレオリオが受け止めた。

『お、おい!大丈夫か!?…とにかく寝てろ!』

そう言って半ば無理矢理ベッドに寝かせた。

熱を計ると38度。

『結構熱あるな…。よし、待ってろ。』

レオリオが薬箱を開けて解熱剤を探した。

しかし…

『クラピカ悪い。錠剤が切れちまってて、これしか無かったんだ。』

虚ろな目でレオリオの持っている薬を見た。

“座薬”

小さな薬に確かにそう書いてあった。

『それって…』

『ちょっと気持ち悪ぃかもしれねえが、我慢してくれ。』

『…ひっ!!』














そして今に至る。

体内に入った座薬が中の温度で溶け出し、ドロッとした感覚がクラピカを襲った。

少しでも身体を動かせば、中から溶けた液体が出てくるのではないかと気が気ではない。

だが中の液体が気持ち悪くて自然とお尻を収縮させる。

「どうだ?少しは楽になったか?」

「んん…っ…中が…気持ち悪い…。」

キッとレオリオを睨むが、潤んだ瞳の所為で全く威力が無い。

「ははっ!すぐ慣れるぜ。じゃ、何かあったら呼べよ。」

そう言って寝室のドアを閉めた。

一人になったクラピカはまだ違和感のあるお尻を庇いながらゆっくりと仰向けになった。

大分薬が効いてきたのか、クラピカの汗も止まった。

静かに目を閉じてクラピカは眠りについた。






















END
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