呆れたコンビ【ウイング夢】
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
一日だけ念の修行を休んで、ゴン、キルア、ズシ、アリア、ウイングの5人は街に出かけた。
久しぶりの休日でウキウキしていたアリアたちは、街の中を走り回っていた。
その様子にウイングは苦笑した。
だが、キルアだけはただ楽しんでいるのではなかった。
ウイングと付き合っているアリアは、彼氏であるウイングにずっとくっ付いている。
キルアはその様子を苛立ちながら見つめていた。
そして、アリアを振り向かせようという計画を立てたのであった。
アリアがウイングと手を繋ぐ前にキルアはアリアの手を引いていろんな店へ連れ出した。
「ちょ…キルア!そんなに引っ張らないでよ…!」
「いいじゃねーか!…あ、あの店良くね!?」
そう言って次々と連れ出し、ウイングとくっけさせないようにした。
「キルア、どうしたんだろう…?」
「何か変っス…。いつもと違うっス…。」
ソフトクリームを食べながらゴンとズシが呟く。
その後ろでウイングは爆発寸前だった。
とうとう我慢できなくなり、ウイングが走り回るキルアの腕を掴んだ。
「キルアくん。いいかげんにしなさい。私とアリアを離してどうするつもりですか?」
その言葉にキルアがウイングを見上げて睨んだ。
「決まってんだろう?あんたとアリアの中を邪魔すんの。」
一瞬空気が止まる。
ウイングはもちろん、キルアが自分に好意を持っていると知らなかったアリアは目を丸くする。
「キ…キルア、何言ってるの!?//////」
「そのまんまだよ。俺、アリアが好きだから。メガネ兄さんから奪い取るつもり。」
アリアの肩に腕を回して言うキルアにウイングは言い返す。
「君は自分が何を言っているのかわかっているのかい?私とアリアは付き合っているんですよ?」
「そんなの関係ないね!俺は絶対アリアを諦めねーからな!」
声を荒げてウイングを睨む。
いつしかその声にギャラリーが出来始めた。
「キ、キルア!もう止めなよ!」
「師範代…!人が見てるっス!」
「そ、そうよ!二人とも止めて!」
慌てて三人が止めにかかる。
すると…
「相変わらずだわね~ウイング~。」
ギャラリーの中から一人の女の声がした。
みんなが声の方を向くと、そこにはロリ系の服を着た少女が立っていた。
「…っ!し、師匠…!?」
ウイングの言葉に少女の方から一斉にウイングを見る。
「師匠って…ウイングさんの師匠…?」
「た、多分…。」
「自分、初耳っス…。」
「つーかいくつだ…?」
アリア、ゴン、ズシ、キルアが一人一人呟く。
「あんた、ムキになるととことんムキになるんだから~…。」
「し、しかし師匠…。」
「ムキになるのもいいけど、少しは場所を考えなさいな!」
ウイングの師匠という少女(?)はウイングに説教する。
すると黙って聞いていたキルアが喋りだした。
「さっきから何だよ!お前には関係ねーだろ!?子どもはすっこんでろ!」
その言葉に少女(?)がキレ出した。
「あ?あたしがあんたたちより何年生きてると思ってんの!?」
キレ出した少女(?)をウイングが止めた。
「し、師匠!…この方はビスケット=クルーガー師匠で、現在57歳です。」
『はぁ!?』
みんな一斉に声を上げて驚く。
「そういうこと!だからあんたたちより恋愛経験ぐらいあるわさ!」
「何十年前の話だよ…。」
バコッ!!
キルアの突っ込みにビスケがパンチをくらわせ、空へ飛んでいった。
「で?ウイングはこの子と付き合ってるけど、あの猫目坊やが彼女のことが好きってことね…。ま、典型的な三角関係だわね~。」
話をまとめるビスケが言う。
「はい。私はウイングさんのことが好きなんですけど…。」
アリアがウイングをチラッと見る。
「ん~…やっぱりあんたが諦めるしかないね!」
帰ってきたキルアに言い放つ。
するとキルアが大声で言った。
「嫌だね!俺は諦めねーからな!」
「キルアくん!みっともないとは思いませんか!?」
「いーや全っ然!!」
また二人の言い争いが始まった。
「ああ…もう…キルア…」
ゴンが頭を抱えて溜息をつく。
「師範代…。」
「もう…。」
ゴンに続いてズシとアリアも溜息をついた。
「あんたたちも大変だわね~…。」
ビスケが腕を組んで言い争いをしている二人をみて呟いた。
それからしばらく街中に言い争いの声が響き渡った。
END