一緒に【シャルナーク夢】
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街での活動も一段落ついた頃、蜘蛛の団員はそれぞれアジトから去る準備を始めていた。
ミカもそのうちの一人。
姉である団員のマチに仕度を告げられたのはつい先週のこと。
それを聞いたミカは俯き、小さく頷いた。
蜘蛛は基本的にプライベートでは一緒に行動せず、仕事が終われば行方がわからなくなる。
当然、シャルナークとも離れ離れになる。
次にいつ集まるのかがわからず、ミカは寂しさを胸に隠して仕度を始めた。
その間にも次々と団員が去っていき、アジトに残っているのはミカ、マチ、シャルナークの3人だけとなった。
すべて仕度が終わり、後は出るだけのある日の夜。
ミカとシャルナークは最後の一時を過ごしていた。
「何だか早かったな…。」
シャルナークの肩に頭を乗せてそう呟く。
「そうだね。…今回は1ヶ月くらい早く終わったから短かったね…。」
「次はいつ会えるのかな?」
「どうだろうね。そういうのは団長が決めることだから俺たちにはわからないね…。」
二人で連絡を取って会うことも出来るが、ミカは団員ではない。
連絡を取れば蜘蛛に恨みを持っているものが弱いミカを見つけて襲うとも限らない。
シャルナークがそう思っているのがわかるから、ミカからは会いたいと言わない。
だからせめていつ会えるかわからなくなる前に一緒にいたいと思った。
すると…
「もう十分くっついただろ?」
今まで準備をしていたマチが腕組みをして二人の後ろから声をかけた。
「あ、お姉ちゃん!」
「マチ…!…いいだろう?ミカとは次いつ会えるかわからないんだから!」
少しムッとしてシャルナークが言い返す。
「生憎私は気の効くやつじゃないんだよ。…ミカ、そろそろ寝るよ。」
シャルナークから目線を外してミカに向き直る。
「え…もう!?」
「明日早いんだよ?夜遅くまで起きて、朝起きられる?」
「う…。」
マチの言葉に返す言葉がないのか黙ってしまう。
するとシャルナークがある提案をした。
「じゃあ、一緒に寝ようか。」
「はぁ!?」
「えっ!?」
二人は目を丸くしてシャルナークを見る。
「そんなのダメに決まってんだろ!?」
真っ先にマチが猛反対する。
「え~いいじゃん!…あ、じゃあお姉ちゃんも一緒に3人で寝ようよ!」
「ちょ…何でそうなるのさ…!」
ミカの提案にマチはチラッとシャルナークを見る。
「…まぁ、マチは俺とミカが二人で寝るのは反対みたいだし。俺はミカと一緒に寝たいから…仕方ないね…。俺はいいよ。」
意外にもあっさりと承諾するシャルナークにマチは少し驚く。
「…まぁ…いいけど…。」
結局ミカやシャルナークに負け、3人で布団を敷いて寝ることになった。
シャルナーク、ミカ、マチの順番で布団を敷いて中に入る。
「シャル、ミカに手ぇ出したら殺すよ。」
「何もしないよ!」
二人の掛け合いにクスクスと笑うミカ。
そんな二人に囲まれてミカは眠りについた。
END