Accident propose【レオリオ夢】
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よく晴れた日のこと、レオリオはウキウキ気分で家を出た。
ミカはそれを不思議に思いながら見送った。
レオリオが訪れたのは高級ブランド品店。
ここに寄ったのにはわけがあった。
ミカと付き合っているレオリオは、そろそろミカにプロポーズをしようと、婚約指輪を買いに来たのだ。
「おっ!これいいな~!」
レオリオが目にしたのは、ミカの誕生石のはめ込まれた綺麗な指輪だった。
「よし、これにするか!…すんませーん!これで頼むぜ!」
店員を呼んで包んでもらうように頼む。
「かしこまりました。…婚約指輪でいらっしゃいますか?」
「あ、あぁ…//////」
少し恥ずかしげに頷く。
「それでしたら、ただいま無料でメッセージを彫らせていただいているんですけど、いかがいたしましょう?」
「お!ホントか?…じゃぁ頼むわ。えっと…これを彫ってもらいてぇんだが…」
メッセージを書いた紙を渡すと、店員はニッコリと笑って受け取った。
「かしこまりました。少々お待ちくださいませ。」
そう言って奥に入ってしまった。
ミカも今日は出掛ける予定で、支度をして家を出た。
その数分後、事故が起こった。
買い物を済ませて家に帰ろうとすると、レオリオの携帯が鳴り出した。
「あ?誰だ?…はい、もしもし?」
「あ、レオリオ!?大変なんだ!!」
電話の相手はゴンだった。
「ゴンか…。どうしたんだ?」
「あのね、ミカが事故にあったんだ!!」
「何!?」
ゴンの切羽詰った声を聞いて、持っていた袋を落としそうになった。
「ミカが出掛けようと家を出たときに車がミカに突っ込んできて…。」
ゴンはその時の状況を説明する。
「わかった!今どこだ!?」
「街の病院。キルアとクラピカも一緒だよ。」
「すぐに向かう!」
それだけ言って電話を切り、走って病院に向かった。
病院に着くと、ミカのいる病室まで急いだ。
「レオリオ…。」
キルアがレオリオの姿を見て叫んだ。
「どうだ…?ミカの様子は…」
息を切らしながらそう聞く。
「かなり重症だ。意識が戻らず、そのまま息を引き取る可能性もあるようだ。」
クラピカが説明する。
「………嘘だろ…?」
ベッドの横に座り、ミカの手を握る。
「…おい、ミカ…起きろよ…。」
いくら呼びかけても返事がない。
レオリオがギュッと握っている手にも力が無い。
その事実が信じられなくて、レオリオの目から涙が溢れてきた。
「頼むから目を開けてくれよ…。もう大切な人を失いたくねぇんだ…!」
ミカとレオリオの親友、ピエトロが重なってやるせなくなる。
「俺…今日ミカにプレゼントがあるんだぜ?」
そう言ってさっき買った指輪を取り出した。
「…婚約指輪だ。お前に渡したかったんだ。」
動く気配の無いミカの薬指に指輪をはめる。
「ミカ、お前が元気になったら、俺と結婚してくれ。」
しっかりと手を握ってミカを見る。
そしてレオリオはミカの顔に近づき、ゆっくりと自分の唇とミカの唇を重ねた。
「…約束だ。」
唇を離してそっとレオリオが言った。
ミカはその後もずっと目が覚めないままだった。
END