偽りの笑顔【レオリオ夢】
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「レオリオ!」
バッ!
「おわ!!どうしたんだよミカ!」
そう言ってミカはレオリオに抱きつく。
その様子をゴン、キルア、クラピカがまたかという風に見る。
「またミカ、レオリオの抱きついてるね。」
「まったくだ…。毎日毎日飽きないものだな。」
「恋人同士なんだからいいじゃん!」
口々にそんなことを言う。
だが、キルアだけは違った。
ある日、キルアがミカを呼び出した。
「どうしたのキルア?」
「…お前さ、作り笑顔だろ?」
唐突な問いに目を丸くする。
「…な、何言ってんの?そんなことないよ!」
笑って誤魔化すが、キルアには通用しなかった。
「…何があったか知らねぇけど、レオリオにはホントの顔見せた方がいいぜ?」
それだけ言って、キルアはゴンのところに言った。
「ホントの…顔……!」
キルアの言葉を胸に、ミカはレオリオのところへ急いだ。
「…レオリオ…」
「お?どうしたミカ。いつも笑ってるお前が今日はやけに暗いじゃねぇか…。」
ミカの様子を不思議に思うレオリオ。
「あ…あのね…レオリオ…私……」
俯きながらゆっくりと自分の中で言葉を探す。
「…ど、どうした?」
「私…レオリオにホントの顔…見せてないの…!私、過去に辛いことがあってからいつも作り笑顔で…っ…!」
ミカの瞳からはどんどん涙が溢れてくる。
「…あれ…?やだ…レオリオには涙…見せたくないのに…っ…っ!涙が……止まらない…!」
拭っても拭っても次々と溢れ出てくる。
するとレオリオはソファから立ち上がり、ミカを自分へ引き寄せた。
「泣き顔見せたくねぇなら…ここで泣け。…そうすりゃぁ見られなくて済むだろ?」
「っ…!くっ…うぅ!」
レオリオの胸の中で涙を流す。
「言いたくねぇことなら言わなくていいし、俺も聞かねぇよ。だから気にすんな。」
ミカの頭を撫でながら優しく言う。
「…ありがとう…。でも大丈夫。…聞いてくれる?」
「いいのか?」
顔を上げて涙目で見上げる。
「…うん。」
二人並んでソファに座って、ミカは過去を話し出した。
「私、大切な人を病気で亡くして…しばらく立ち直れなかったの…。でも、ハンター試験でレオリオに出会って、落ち込んでちゃダメなんだ…前を向かなくちゃって思ったの。」
「…そうか…。よしよし。辛かったな。」
並んだままレオリオはミカを抱き寄せてミカの肩を抱く。
「…大好きな人だから…。レオリオには嘘は吐きたくなかった…。」
小さな声でポツリと言う。
「ありがとな。話してくれて…。」
「うん。」
ミカはレオリオを見つめて笑顔を向けた。
「やっぱミカは笑ってる方が一番だぜ!」
ワシャワシャとミカの頭を撫でる。
「あ……ありがとう…///////」
照れながらミカはまたニコッと笑った。
END