瞳の中【クラピカ夢】
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彼を傷つけてしまった…
大好きな彼を…
もう二度と、私の恋は実らない……
それは、クラピカと初めて話した日。
「あら、クラピカ。どうしたの?」
「いや。ミストこそどうしたんだ?」
与えられた自室から出てベランダにいると、偶然クラピカがやって来た。
その時から彼を気になっていたけど、なかなか話せずにいたから驚いた。
「外って空気がいいわよね。」
「そうだな。」
なんの意味もない会話を続けていると、フと思い出した。
「今度のオークションで出品される品で気に入ったの、あった?」
「なぜそんなことを?」
「なんとなく。私、緋の眼がいいと思うの。」
「…っ!」
その時のクラピカの反応も気にせず私は続けた。
「確かクルタ族っていう民族の眼なんですってね?すごく綺麗だと思ったわ!」
「…………」
「そのクルタ族、5年前に幻影旅団に滅ぼされて緋の眼が盗まれたんですって。」
「…いる…」
「え?」
そこまで言って私はクラピカを見た。
そこにはさっきまでの彼はいなかった。
「全て知っている…。」
「え…?」
気がつくとクラピカはコンタクトを外していた。
コンタクトを外したクラピカの瞳は、綺麗な緋の色になっていた。
「その眼…」
「私がその生き残りだからな…。」
「…え…!」
クラピカの声は今にも怒りそうな怖い響きになっていた。
「あの…ごめんなさい…!私、そんなこと全然…」
「もう部屋に戻れ…。でないと私はお前を殺してしまいそうだ…。」
低く唸ったクラピカの声に怯えて私は走ってその場から去った。
急いで戻った部屋の中で、私は涙を流した。
END