時が止まれば…【レオリオ夢】
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人通りの多い街中で、事件は突然起こった。
ミカは買い物に行くために街を歩いていたとき…
黒いコートに身を包んだ男とすれ違った。
「…ッ!」
その瞬間、ミカの腹部が焼けるように熱くなった。
「…っ!く…ぅ…!」
その場にしゃがみこみ、腹部を押さえる。
手にはヌルッという感触。
独特な鉄の臭い。
それを確認したミカは、青ざめた表情でその場に倒れた。
目が覚めると、見たことのない天上があった。
「…ん……」
ゆっくりと首を動かして辺りを見回す。
すると一人の男がやってきた。
「お、目が覚めたか。」
声のする方へ目をやる。
「俺はレオリオ。こう見えても医者志望なんだ。」
ニッと笑ってそう言う。
「…あなたが…助けてくれたの…?」
小さな声でレオリオに聞く。」
「あぁ。一応、応急処置はしたが、かなり傷が深い。安静にしてなきゃまた傷が開くぜ。」
説明してくれるレオリオを見つめてまた口を開く。
「…そう。…ありがとう…。でもどうして私…」
「通り魔だな。最近この辺多いみてぇだし…。…ったく、薄っ気味悪いぜ…。」
そう呟いてミカを見る。
「ま、じっとしてりゃ治るぜ。」
またニッと笑って部屋を出て行った。
一人になった部屋で、また天井を見上げる。
「…レオリオ……」
ポツリと呟いてそっと目を閉じた。
それから二週間が経ち、ミカはすっかり動けるようになった。
「治ってよかったな。」
「うん。今までありがとう!」
玄関先で交わされる別れの言葉。
だがミカの気持ちは晴れなかった。
「…どうした?元気ねぇな?」
ミカの表情が気になり、聞いてみた。
「あ…う、うん。…このまま時が止まればいいのになって…。」
俯いて呟く。
「え?」
「そうすればレオリオともっと一緒にいられる…!」
ミカの目からは一筋の涙が伝った。
するとレオリオはミカを抱きしめた。
「俺も同じ気持ちだ!…ミカと離れたくねぇ…!」
抱きしめる腕を見つめてそう言う。
「…は、はい…///////」
ミカは嬉しさと驚きの声で返事をした。
「…そうか!よかった~!」
安心しきった顔でレオリオがホッと息を吐く。
その様子をミカは幸せそうに見つめた。
END