あなたに繋がるsong【イルミ夢】
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ククルーマウンテンに住んでいる暗殺一家、ゾルディック家。
そこの門を開けて外に出る一人の男がいた。
名はイルミ=ゾルディック。
ここゾルディック家の長男だ。
彼は仕事である暗殺に出掛けることが多いが、この日だけは違った。
人通りの多い商店街に行くと、一人の女の子が誰かを待っていた。
「あ、イルミ!」
華やかなワンピースを身に纏い、ニッコリと笑顔で手を振る。
「あぁ、莢歌。もういたんだ。」
軽く手を振り返してイルミが莢歌に近づく。
普段仕事が忙しくてなかなか会えないイルミだが、この日は彼女の莢歌とのデートを楽しむために外に出た。
「ごめんね。忙しいのに…。」
「いや。大丈夫。…行こうか。」
「うん!」
手を繋いで街を歩き出した。
特にどこに行くでもなく、ただ二人で歩いているということだけで莢歌は幸せだった。
ショッピングをしたり、食事をしたり…。
そんな楽しい時間はあっという間に過ぎていった。
帰り道、フと莢歌が鼻歌を歌いだした。
「~♪♪~♪~♪~♪♪~…」
「…ねぇ、時々歌ってるそれ、何の曲?」
気になってイルミが聞いた。
「ん?この曲?…この曲はね、私の大好きな曲なの。」
嬉しそうに言う莢歌にイルミは首を傾げる。
「“人はあなたの考えてることがわからないと言う でも私はわかるの 赤い糸で結ばれてる限り”…この歌詞、私たち似てると思わない?」
横目でイルミを見上げる。
「俺たちと?」
「うん。感情を表に出さない彼。でも私には彼が何を考え、思っているのかがわかる。私もイルミの考えてること、わかるよ。」
キュッと握る手を強くする。
「…俺、曲とかよくわからないけど、その曲は好きかも。」
イルミは少しだけニコッと笑うと、莢歌以上に握る手を強くした。
「…ありがとう。」
二人は夕暮れに包まれながら歩いた。
END