トラウマ【レオリオ夢】
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数年前、私はあることをきっかけに男性恐怖症になった。
それは私がまだ“ハンター”という言葉を知る前だった。
働き先で一度失敗して店長に怒られた。
それが何度か続き、だんだんと暴力になってきた。
『まったくお前は!何度言ったらわかるんだ!!』
バシッ!!
『…ッ!』
平手打ちを何度もくらい、正直体力、精神力共に辛かった。
しばらくして私は仕事を辞め、ハンターになろうと決意した。
でもそこでも試験合格を目指していきり立つ男の人ばかり。
同い年のクラピカや年下のゴン、キルアだけは何度か話すうちに抵抗はなくなったけど、レオリオだけは何度話しても慣れなかった。
「よっ!調子はどうだ?」
「…あ…う、うん…。」
いつものように明るく接してくれるレオリオ。
それなのに私は素っ気無く返す。
もうどれだけこの繰り返しをするんだろう…。
レオリオにはすごく申し訳ないと思ってる。
でもどうしても怖くて話せなかった。
そんなある日、一人で外を見ているとレオリオが隣に立った。
「…っ!」
少し警戒すると、レオリオが苦笑した。
「あぁ、悪ぃ。脅かすつもりはなかったんだ。…返事はしなくていいから、話だけ聞いてくれ。」
そう言ってレオリオは話し出した。
「ミカ、お前の過去に何があったのかは知らねぇ。もしかしたら俺が思ってる以上に辛いことがあったのかも知れねぇ。…だが、いつまでも自分の殻に閉じこもってちゃ、人生面白くねぇぞ。」
その言葉に驚いてレオリオを見上げる。
「まぁ、俺が言うことでもねぇが最初の頃と比べりゃ、今の方が断然いいぜ!」
ニッと笑ってレオリオが私を見る。
何だか嬉しくなって、涙がポロポロと溢れてきた。
そして私は無意識にレオリオの服の裾をキュッと掴んでいた。
「…ありがとう…。」
ほんの僅かな、小さな声だけど自分から喋ることが出来た。
「お…おう…////////」
ニコッとレオリオが笑ってくれた。
ほんの少しずつだけど、レオリオのおかげで男の人と接することが出来るようになった。
私を勇気付けてくれたレオリオも、今では私の大切な人…/////////
END