大切な人【シャルナーク夢】
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…何故だろう…。
最近誰かにつけられてる気がする…。
そう思い始めたのはつい2~3日前。
怖くなって私はお姉ちゃんとシャルに相談した。
「「つけられてる!?」」
お姉ちゃんとシャルは二人同時に言う。
「うん。…誰かはわからないけど、どことなく殺気を感じる…。」
俯いて小さな声で話す。
「そいつに心当たりは?」
「…まったく…。」
お姉ちゃんが心配そうに言う。
するとシャルが私の肩に手を置いて言った。
「おそらく俺たちを誘き寄せるためにミカを人質に取るつもりだ。」
「ミカを?」
シャルの言葉に驚く。
「あぁ。俺たち蜘蛛に恨みがある奴がいるんだろう。」
「なるほどね。私らと直接やり合う勇気がない。だけど無力でいつも蜘蛛の傍にいるミカを人質に取れば…。」
「そう。」
二人が怖い話をする。
「ど…どうしたらいいの…?」
「大丈夫。ミカは俺が守るから。」
「私も守るから。」
二人が安心していいよと言って私を励ましてくれた。
「ありがとう。二人とも。」
二人の気持ちに安心して私はホッとした。
ある日、シャルたち蜘蛛のみんなが仕事でアジトを留守にした。
私はシャルやお姉ちゃんから絶対に外に出たらダメと言われた。
でも…
「…お腹空いたな…。」
お腹が鳴り、私に空腹を知らせる。
「…ちょっとだけなら…。」
そう思い、私は食べ物を買いに外に出た。
買い物の帰り道、またいつもの気配があった。
「(また…!)」
少し早歩きでアジトに向かう。
すると…
「…!」
私の目の前に見知らぬ男が数人立っていた。
「お前、蜘蛛の仲間だな…!」
男の一人がそう言う。
私は怖くなって逃げようとした。
「おっと…。動くと切るぜ…。」
そう言ってもう一人の男が私の背後の周り、ナイフを突きつけた。
「…。」
体に緊張が走る。
もうダメと思ったとき…
「ぐぁっ!」
「うっ…!」
誰かが男たちを一瞬で殺した。
「…シャル…。」
「良かった…!」
シャルは急に私をギュッと抱きしめた。
「え…///////」
「アジトに戻ったらミカがいなかったから心配したよ…。」
すごい力で私を抱きしめる。
その力の分だけシャルの気持ちが伝わってくる。
「ごめんね…。約束破っちゃって…。でも嬉しかった。ありがとう。」
シャルの体に腕を回す。
「もう心配かけないでくれよ。…ミカがいないと困るんだから。」
「…うん//////」
そう言ってそっとシャルは私にキスしてくれた。
END