永遠の愛【レオリオ夢】
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ミカの目が覚めないまま3ヶ月が過ぎようとしていたある日、奇跡が起こった。
「…ん…んん……」
ついにミカが目を覚ました。
「ミカ!!」
傍にいたレオリオがミカの手を握った。
その声にゴン、キルア、クラピカもミカを見る。
「……レオリオ…?」
小さな声で目の前の人物を確認する。
「目、覚めたんだね!」
ゴンが嬉しそうに言う。
「…ゴン…。私…どれくらい…眠ってた?」
「3ヶ月くらいかな?」
「あぁ。その間ずっと目、覚まさなかったんだぜ…。」
ゴンに続いてレオリオも言う。
「もう起きないかと思ったぜ…。」
キルアが安心したようにミカに笑いかける。
「まったくだぜ!」
「えへへ…。ごめ…んね……。」
ミカがレオリオの言葉に苦笑する。
するとミカはフと指に違和感を感じた。
「…これは…?」
薬指の指輪を見てレオリオに聞く。
「それはまだ内緒だ。ミカが良くなったら教えてやるよ!」
笑顔でそう言う。
ミカは少し不思議そうな表情になったが、すぐに笑顔になった。
「…そっか…。…じゃあ…その時を楽しみにしてるね…。」
「あ、あぁ。」
二人はそう言って笑いあった。
ミカが目覚めて1週間、誰もが治ると思った束の間、突然ミカに医師が残酷な言葉を告げた。
「ミカさんの体に腫瘍が見つかりました。余命は、もってあと半年でしょう。」
その瞬間、ミカはほとんど医師の話が聞けなかった。
残りの日々をミカは後悔しないように精一杯生きた。
みんなもそれを知っているから、とにかくずっとミカと一緒にいた。
事故の所為で言葉はたどたどしいが、しっかり会話していた。
「…それでね、キルアがね……」
「もういいだろ!?」
「クス…」
ゴンとキルアの会話が面白くてミカはクスリと笑う。
「まったく。…ミカ、起きていて大丈夫なのか?」
クラピカが心配そうに聞く。
「うん。…大丈夫。」
コクンと頷いてクラピカを見上げた。
それから一ヶ月後、急にミカの容態が悪くなった。
胸の痛みが激しくなり、抗がん剤を打ってもらう。
ミカはいつ死んでもおかしくない状態に陥っていた。
「ミカ、大丈夫か?」
ギュッとミカの手を握り、レオリオが声をかける。
「レオリオ……、私…もうダメかも…」
酸素マスクをつけて弱々しく言う。
「何言ってんだよ!生きろ!」
レオリオも負けじとミカを勇気づける。
「…ねぇ、レオリオ…。この指輪…何なのか教えて…?」
レオリオに握られている手を少し動かして聞く。
「ダメだ。ミカが良くなってからの約束だ!」
「お願い…。ねぇ、レオリオ…」
ミカに負け、レオリオは素直に言った。
「…それは婚約指輪だ…。俺、ミカと結婚したい。」
真剣な瞳でミカを見つめる。
「…レオリオ……。…はい。…私を…お嫁さんにしてください……。」
ミカは幸せそうに、でもどこか悲しそうな表情で答えた。
「あぁ。もちろんだ。」
レオリオはニコッと笑ってミカに言う。
「…ありがとう……」
ミカはそれだけ言ってゆっくりと目を閉じ、眠るように息を引き取った。
レオリオはミカを抱きしめ、静かに泣いた。
END