私の彼氏は幻影旅団【シャルナーク夢】
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私の彼氏は幻影旅団。
そして姉も幻影旅団。
それだけならまだいいけど…。
「ミカ、一緒に街に出掛けようか。」
「うん!」
たまにアジトに遊びに行く私は、いつも彼氏のシャルナークと出掛ける。
…でも…。
「ちょっと。ミカに触んないでくれる?」
そう言って私のお姉ちゃん、マチが私の腕を引っ張る。
「別にいいだろ?俺の彼女なんだから。」
「あんたなんかに大事な妹は渡さない。」
お姉ちゃんは私を自分の後ろに隠す。
「お姉ちゃんいいじゃない。私、シャルと一緒に出掛けたい!」
そう言ってお姉ちゃんを見上げる。
「…ミカがそこまで言うなら…いいけど…。」
「やった!」
私は嬉しくなって、シャルの元に走り出した。
「シャル。ミカに手ぇだしたら…殺すから。」
殺気を漂わせてお姉ちゃんが言う。
「何もしないよ。…さぁ、行こうか。」
「うん!」
シャルと手を繋いで外に出た。
街を歩きながらずっとお姉ちゃんのことを考えていた。
「…どうしてお姉ちゃんはシャルのこと認めてくれないんだろう…?」
「う~ん…。マチにとってたった一人の家族だからね…。」
シャルも何とか認めてもらえるように努力してる。
でもお姉ちゃんが私たちのことを認めてくれない。
「まぁ、ゆっくり時間をかけてわかってもらえるようにしよう。」
「…そうだね…。…あ、あれ可愛い!」
信号の向かい側のお店に、可愛いアクセサリーショップを見つけた。
私はシャルの手から離れ、信号も確認せず走った。
…横から車が来ていたことも知らずに…。
「ミカ!!!!」
シャルの叫び声が聞こえ、私は一瞬何が起こったのかわからなかった。
気がつくと私はシャルの腕の中にいた。
「ミカ、怪我はない?」
シャルが私を心配して聞いてくれる。
「うん。ありがとう…。…っ!シャル!その腕…!」
私を抱いているシャルの右腕から、血がポタポタと流れ落ちていた。
「これくらい平気だよ。それより、ミカに怪我がなくて良かった。」
そう言ってシャルは笑うけど、私の中で一気に罪悪感が襲った。
「本当にごめんね!…私がちゃんと確認していれば…」
「大丈夫だよ。」
笑顔で私に言う。
「とにかくアジトに帰って手当てしよう!」
私はシャルの手を取り、アジトまで急いだ。
「…シャル、その傷…。」
アジトに戻って真っ先に驚いたのはお姉ちゃんだった。
「私が道路に飛び出して、車にひかれそうになった所をシャルが助けてくれたの。」
シャルの手当てをしながら説明する。
「あんたがミカを…?」
「体が勝手に動いてね…。」
苦笑をしてシャルが言う。
すると、お姉ちゃんがシャルに小さく言った。
「…ミカを助けてくれて……ありがと…。」
「え…?」
「お姉ちゃん…」
普段滅多にそんなことを言わないお姉ちゃんがシャルにお礼を言う。
「…あんたのこと…ちょっとは見直した。」
それだけ言って、お姉ちゃんはアジトの外へ出た。
「…あれって…認めてくれたってこと?」
「…さぁ?」
二人で顔を見合わせながらそう思う。
「良かったね!シャル!」
「ああ。」
シャルに笑顔を向けると、シャルも笑って答えてくれた。
お姉ちゃんのシスコンも少しは増しになり、今では普通にシャルと出掛けることができた。
END