[軍服Special]水嶋彬
眩暈がする程のスポットライト。耳をつんざく女性達の悲鳴のような嬌声。すべてが心地よかった。
自分が死ねと言えば喜んで死ぬような人間がどれだけ存在しているかー考えただけでたまらない。
ーそれなのに。どうしてあの人だけは自分を見てくれないのだろう。
ー誰よりも長く傍に居て、誰よりも支えてきたつもりだった。
考えてはいけないことが頭をよぎる。
けたたましい空間に何もかも預ければ切なさよりも暴力的な気持ちが全身を支配し、自分を制御出来なくなっていく…
自分が死ねと言えば喜んで死ぬような人間がどれだけ存在しているかー考えただけでたまらない。
ーそれなのに。どうしてあの人だけは自分を見てくれないのだろう。
ー誰よりも長く傍に居て、誰よりも支えてきたつもりだった。
考えてはいけないことが頭をよぎる。
けたたましい空間に何もかも預ければ切なさよりも暴力的な気持ちが全身を支配し、自分を制御出来なくなっていく…