[シンプルスタイルII]十条拓哉
街で逆ナンされた十条は…そのまま女とイタリアンレストランに入っていた。
「あの…十条さん、ですよね。私、知っていて声を…かけたんです」
「!……知ってたのか」
十条は注目ベンチャーの立ち上げメンバーとして雑誌に取り上げられる事も少なくなかった。
「素敵な…御仕事だと思ってるんです。これからもー頑張って下さい。」
キラキラと目を輝かせる目の前の女性は名刺を差し出してくる。久しぶりの健全なときめきを感じて幸せだった…これがひと時の安らぎだとしても。
「あの…十条さん、ですよね。私、知っていて声を…かけたんです」
「!……知ってたのか」
十条は注目ベンチャーの立ち上げメンバーとして雑誌に取り上げられる事も少なくなかった。
「素敵な…御仕事だと思ってるんです。これからもー頑張って下さい。」
キラキラと目を輝かせる目の前の女性は名刺を差し出してくる。久しぶりの健全なときめきを感じて幸せだった…これがひと時の安らぎだとしても。