[期間限定イベント"千夜一夜と月の使者"]ユリス 編
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【ユリス】
「クロノじゃない奴にそんな事言われたって、嬉しくない……」
大きな滴が、ぽろぽろと頬を伝い落ちる。
それを見て兎の思考が止まった。
【クロノ】
「え、え、え……」
【クロノ】
「でも、身体はそのまま、ですヨ?」
【クロノ】
「この顔で見つめられて、この声で囁かれるのを望んでいたんジャないですカ?」
【ユリス】
「……」
妙に必死に説得をする兎。その言葉に、一度は否定したユリスは心を動かされたようだ。
それを見逃すことなく、追い込みをかけ始める。
【クロノ】
「物は試しといいますし、交わってみてから答えを出してもいいンでハ?」
【クロノ】
(ちょ、ちょっと! 何言い出してるんだよ。てかお前……ユリスに本気なのか?)
【ウサギ】
『だって、一途デ必死デ、それは心モ動かされるでショウ……!』
【クロノ】
(は? あんな一方的なの、ストーカーでしょ)
【クロノ】
(普通、気持ち悪いって)
思いもよらない告白に、俺は自分の身体が乗っ取られたどうこうよりも、それを正したくなってしまった。
【ウサギ】
『どんなに邪険にされてモ、気持ちヲ真っ直ぐ向けてくるンですヨ?』
【ウサギ】
『トッテモ純真で、穢れナキ魂の持ち主デス。彼ハ』
【クロノ】
(明らかに邪念だらけで、自分の気持ちだけを押し付けてこっちの迷惑も考えない奴の何が純真?)
【クロノ】
(お前の基準、ほんと理解できない……)
【ウサギ】
『別ニあなたに理解されズとも構いまセン』
【ウサギ】
『とにかく、ワタシと彼が幸せになれれバ』
【クロノ】
(いや、勝手な事言うな! これは俺の身体だ)
【クロノ】
(俺の幸せも考えろよ)
目いっぱいに訴えた。
今まで、こんなに必死になったことないってくらいに……主張した。
けれど……。
【クロノ】
「ユリス。泣くほど辛いナラ、ワタシと一緒に炎に飛び込みまショウ」
【クロノ】
「愛という名の炎ニ!」
グッと、ユリスの手を両手で握る。
そしてまだポカンと開いたままの目を見つめ続けた。
【ユリス】
「愛という名の炎……?」
【クロノ】
「そうデス」
【クロノ】
「ワタシとつがいになりまショウ」
【クロノ】
「そして、永遠ニ繋がりあいまショウ……」
【クロノ】「あなたは何も考えズ、与えられる悦楽を享受しているだけデいいんデス」
【クロノ】
「そうすれバ、幸せになれますヨ?」
【ユリス】
「俺が……クロノの身体と繋がりあう……」
【ユリス】
「クロノ……から、与えられる悦楽に浸り続ける……?」
【クロノ】
「そうデス。そうデス」
【クロノ】
「ユリスは素直デ、いい子ですネ」
一方的に握られていただけの手が動き……握り返してくる。
身体は自由に動かせないっていうのに、その感触は伝わって来た。
【クロノ】
(何これ……たちが悪い。趣味悪い、夢だ)
信じられない。そんな思いで目の前で繰り広げられることを否定すると。
見ている映像がぼんやりとしてくる。
【クロノ】
「このまま全てを受け入れれバ、あなたも幸セ、ワタシも幸セ」
【ユリス】
「幸せ……」
【クロノ】
「そうデス。そうデス」
【ユリス】
「そう……なのか……??」
砂の上に、ユリスの身体が横たわる。
その上に、俺の身体が覆いかぶさる。
【クロノ】
(やめろ!)
やだ。
やだ、やだ、やだ、やだ。
こんなもの、見たくない!
【クロノ】
(やめてくれ……!!)
流れ込んで来る感触を強く拒否したら。
ぷつん──と、俺の意識が途絶えた。
期間限定イベント
「千夜一夜と月の使者」
ユリス編 END
「クロノじゃない奴にそんな事言われたって、嬉しくない……」
大きな滴が、ぽろぽろと頬を伝い落ちる。
それを見て兎の思考が止まった。
【クロノ】
「え、え、え……」
【クロノ】
「でも、身体はそのまま、ですヨ?」
【クロノ】
「この顔で見つめられて、この声で囁かれるのを望んでいたんジャないですカ?」
【ユリス】
「……」
妙に必死に説得をする兎。その言葉に、一度は否定したユリスは心を動かされたようだ。
それを見逃すことなく、追い込みをかけ始める。
【クロノ】
「物は試しといいますし、交わってみてから答えを出してもいいンでハ?」
【クロノ】
(ちょ、ちょっと! 何言い出してるんだよ。てかお前……ユリスに本気なのか?)
【ウサギ】
『だって、一途デ必死デ、それは心モ動かされるでショウ……!』
【クロノ】
(は? あんな一方的なの、ストーカーでしょ)
【クロノ】
(普通、気持ち悪いって)
思いもよらない告白に、俺は自分の身体が乗っ取られたどうこうよりも、それを正したくなってしまった。
【ウサギ】
『どんなに邪険にされてモ、気持ちヲ真っ直ぐ向けてくるンですヨ?』
【ウサギ】
『トッテモ純真で、穢れナキ魂の持ち主デス。彼ハ』
【クロノ】
(明らかに邪念だらけで、自分の気持ちだけを押し付けてこっちの迷惑も考えない奴の何が純真?)
【クロノ】
(お前の基準、ほんと理解できない……)
【ウサギ】
『別ニあなたに理解されズとも構いまセン』
【ウサギ】
『とにかく、ワタシと彼が幸せになれれバ』
【クロノ】
(いや、勝手な事言うな! これは俺の身体だ)
【クロノ】
(俺の幸せも考えろよ)
目いっぱいに訴えた。
今まで、こんなに必死になったことないってくらいに……主張した。
けれど……。
【クロノ】
「ユリス。泣くほど辛いナラ、ワタシと一緒に炎に飛び込みまショウ」
【クロノ】
「愛という名の炎ニ!」
グッと、ユリスの手を両手で握る。
そしてまだポカンと開いたままの目を見つめ続けた。
【ユリス】
「愛という名の炎……?」
【クロノ】
「そうデス」
【クロノ】
「ワタシとつがいになりまショウ」
【クロノ】
「そして、永遠ニ繋がりあいまショウ……」
【クロノ】「あなたは何も考えズ、与えられる悦楽を享受しているだけデいいんデス」
【クロノ】
「そうすれバ、幸せになれますヨ?」
【ユリス】
「俺が……クロノの身体と繋がりあう……」
【ユリス】
「クロノ……から、与えられる悦楽に浸り続ける……?」
【クロノ】
「そうデス。そうデス」
【クロノ】
「ユリスは素直デ、いい子ですネ」
一方的に握られていただけの手が動き……握り返してくる。
身体は自由に動かせないっていうのに、その感触は伝わって来た。
【クロノ】
(何これ……たちが悪い。趣味悪い、夢だ)
信じられない。そんな思いで目の前で繰り広げられることを否定すると。
見ている映像がぼんやりとしてくる。
【クロノ】
「このまま全てを受け入れれバ、あなたも幸セ、ワタシも幸セ」
【ユリス】
「幸せ……」
【クロノ】
「そうデス。そうデス」
【ユリス】
「そう……なのか……??」
砂の上に、ユリスの身体が横たわる。
その上に、俺の身体が覆いかぶさる。
【クロノ】
(やめろ!)
やだ。
やだ、やだ、やだ、やだ。
こんなもの、見たくない!
【クロノ】
(やめてくれ……!!)
流れ込んで来る感触を強く拒否したら。
ぷつん──と、俺の意識が途絶えた。
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ユリス編 END