本編
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いつの間にか俺の手首から離れていた志賀助教の左手が、俺の胸の頂きをキツくつまみ上げた
キリキリと…親指と中指で挟み込むようにして与えられる刺激に、背中がガクガクと震える
【宮沢】
(だ…だめ……
く…、……んむぅっ!!)
頂を攻められて力が抜けた俺の唇に、志賀助教の唇が重ねられ、熱い舌がねじ込まれた
冷たい水の中で―、助教の指と舌が触れている部分だけが、熱をもった塊のようで……
カリ…ッ
【宮沢】
「くぁあっ!!!」
摘み上げられた熱の先端を、人差し指の爪で強く引っ掻かれ…刺激が電流となって体中を駆け巡った
【宮沢】
(こ……んな…
どう…し…て……志…賀…じょ……)
―俺は、意識を失った
【志賀】
「―気が付いたか」
【宮沢】
「……!?
……助…教」
気が付くと、俺はバスタオルを掛けられてプール脇のベンチに寝かされていた
【宮沢】
「…痛ゥ!」
首筋に熱をもった痛みが走り、思わずそこを指で押さえて呻き声を上げる
【宮沢】
「な…なんだ…コレ……」
窓ガラスに映った自分の首筋に、赤黒く変色した痣のようなものが見える
【志賀】
「そんなモノを付けていては、その肌を人目に晒す訳にはいくまい」
【志賀】
「しばらくはジャージは脱がず、水上からの指導に専念するのだな」
【志賀】
「…ハッ。
初めから大人しく忠告に従っておけばいいものを」
【宮沢】
「助教…どうしてこんな…
俺、指導中に失礼なことをしたでしょうか」
研究熱心で、本当は優しい人なんだ……。そう思った矢先だったのに……
戸惑いとショックの色を隠せないでいる俺を、志賀助教は暫くの間見つめ……
【志賀】
「あんな姿で触れ合うなど…、指導といえども許せる訳がないだろう……」
【宮沢】
「……助教?
いま、なんて…?
よく…聞こえなくて……」
顔を背けるようにして呟かれたその言葉は、俺の耳には殆ど届かなくて―
【志賀】
「……独り言だ、聞こえなくていい」
志賀助教は目を背けたまま、ベンチの脇にあったジャージを広いあげ、俺の肩に手を伸ばした―
ビクン!と、反射的に俺の身体がこわばり、警戒心を浮き彫りにする
そんな俺の肩に、ふわり…と優しくジャージがかけられる
【志賀】
「……傷は、よく冷やせ。
―以上だ」
それだけ言うと、志賀助教は静かな足取りで更衣室の方へと歩いていった
【井上】
「あれー?
今日は先輩、ずっとジャージなんですね。 実技の指導はナシですか?」
あの一件の、次の土曜日―、
いつもなら、毎週朝からやってくる井上の練習に、2、3時間付き合った後で事務仕事に戻るのだが……
【吉川】
「なんでも良いから早く次の泳ぎ教えろよ」
なぜか今日は、珍しく吉川先輩も顔を出していた
【宮沢】
「はい、それじゃあ今日はせっかく2人ですから……」
そう言って、この間つくったペア演技の指導のページを開き……
【志賀】
「他の者には講義による説明と、メンバー同士でペアを組ませての実演で充分だろう」
【志賀】
「貴様が直接ペアの相手を務める必要はない」
先日の志賀助教との出来事が頭をよぎり、心に小さな影を落とした
【井上】
「…先輩?
もしかして今日、体調悪いんですか? それなら無理は……」
俺の様子に気づいた井上が、こちらを気遣うような目を向けている
【宮沢】
(ヤバい。指導中なんだからしっかりしないと)
【宮沢】
「なんでもないよ、井上!ちょっと指導法について考えてただけだから」
【宮沢】
「さ、吉川先輩とペアで、飛び込みからだよ」
【吉川】
「………」
そんな俺の横顔を、吉川先輩が静かに見つめていた
【井上】
「先輩!今の演技指導、すっげー分かり易かったです!」
水から上がった井上が、喜色満面の様子で話しかけてきた
【井上】
「吉川先輩もそう思いますよね!
初めてペアで泳いだのに、すんなり最後まで通せて…」
【吉川】
「まあ、良かったんじゃねえの」
【井上】
「ほら、めったにデレないツンデレ吉川先輩ですら褒めてるんですから、絶対ですよ!」
【吉川】
「ツンでもデレでもねえ!」
【吉川】
「いやその…アレだ、宮沢。¥お前の指導力は上がってきてる」
【吉川】
「だから…別に、悩んだり落ち込んだりする必要ねーんじゃねーの?」
【宮沢】
「吉川先輩……」
もしかしたら先輩は、ここ数日大学でも元気がなかった俺を心配して、
こうして普段はこない休日の朝にわざわざ来てくれたのかもしれない
【宮沢】
「ありがとうございます。
吉川先輩にそう言って貰えて、なんだか元気が出てきました!」
【井上】
「えっ!?
宮沢先輩元気なかったんですか!?」
【井上】
「俺、元気の出るお弁当作ってきますから!それ食べて元気になってください!」
【吉川】
「犬…。お前、弁当なんて作れたのか」
【井上】
「ええ、ウチ共働きなんで、弟とか妹にしょっちゅう弁当持たせて……って、いま『犬』って言いませんでした?」
【吉川】
「空耳だ」
【宮沢】
「あはは。井上もありがとう」
井上と吉川先輩のあったかい心遣いに、
さっきまでの胸に射していた暗い影が、スッと消えていくのを感じた
キリキリと…親指と中指で挟み込むようにして与えられる刺激に、背中がガクガクと震える
【宮沢】
(だ…だめ……
く…、……んむぅっ!!)
頂を攻められて力が抜けた俺の唇に、志賀助教の唇が重ねられ、熱い舌がねじ込まれた
冷たい水の中で―、助教の指と舌が触れている部分だけが、熱をもった塊のようで……
カリ…ッ
【宮沢】
「くぁあっ!!!」
摘み上げられた熱の先端を、人差し指の爪で強く引っ掻かれ…刺激が電流となって体中を駆け巡った
【宮沢】
(こ……んな…
どう…し…て……志…賀…じょ……)
―俺は、意識を失った
【志賀】
「―気が付いたか」
【宮沢】
「……!?
……助…教」
気が付くと、俺はバスタオルを掛けられてプール脇のベンチに寝かされていた
【宮沢】
「…痛ゥ!」
首筋に熱をもった痛みが走り、思わずそこを指で押さえて呻き声を上げる
【宮沢】
「な…なんだ…コレ……」
窓ガラスに映った自分の首筋に、赤黒く変色した痣のようなものが見える
【志賀】
「そんなモノを付けていては、その肌を人目に晒す訳にはいくまい」
【志賀】
「しばらくはジャージは脱がず、水上からの指導に専念するのだな」
【志賀】
「…ハッ。
初めから大人しく忠告に従っておけばいいものを」
【宮沢】
「助教…どうしてこんな…
俺、指導中に失礼なことをしたでしょうか」
研究熱心で、本当は優しい人なんだ……。そう思った矢先だったのに……
戸惑いとショックの色を隠せないでいる俺を、志賀助教は暫くの間見つめ……
【志賀】
「あんな姿で触れ合うなど…、指導といえども許せる訳がないだろう……」
【宮沢】
「……助教?
いま、なんて…?
よく…聞こえなくて……」
顔を背けるようにして呟かれたその言葉は、俺の耳には殆ど届かなくて―
【志賀】
「……独り言だ、聞こえなくていい」
志賀助教は目を背けたまま、ベンチの脇にあったジャージを広いあげ、俺の肩に手を伸ばした―
ビクン!と、反射的に俺の身体がこわばり、警戒心を浮き彫りにする
そんな俺の肩に、ふわり…と優しくジャージがかけられる
【志賀】
「……傷は、よく冷やせ。
―以上だ」
それだけ言うと、志賀助教は静かな足取りで更衣室の方へと歩いていった
【井上】
「あれー?
今日は先輩、ずっとジャージなんですね。 実技の指導はナシですか?」
あの一件の、次の土曜日―、
いつもなら、毎週朝からやってくる井上の練習に、2、3時間付き合った後で事務仕事に戻るのだが……
【吉川】
「なんでも良いから早く次の泳ぎ教えろよ」
なぜか今日は、珍しく吉川先輩も顔を出していた
【宮沢】
「はい、それじゃあ今日はせっかく2人ですから……」
そう言って、この間つくったペア演技の指導のページを開き……
【志賀】
「他の者には講義による説明と、メンバー同士でペアを組ませての実演で充分だろう」
【志賀】
「貴様が直接ペアの相手を務める必要はない」
先日の志賀助教との出来事が頭をよぎり、心に小さな影を落とした
【井上】
「…先輩?
もしかして今日、体調悪いんですか? それなら無理は……」
俺の様子に気づいた井上が、こちらを気遣うような目を向けている
【宮沢】
(ヤバい。指導中なんだからしっかりしないと)
【宮沢】
「なんでもないよ、井上!ちょっと指導法について考えてただけだから」
【宮沢】
「さ、吉川先輩とペアで、飛び込みからだよ」
【吉川】
「………」
そんな俺の横顔を、吉川先輩が静かに見つめていた
【井上】
「先輩!今の演技指導、すっげー分かり易かったです!」
水から上がった井上が、喜色満面の様子で話しかけてきた
【井上】
「吉川先輩もそう思いますよね!
初めてペアで泳いだのに、すんなり最後まで通せて…」
【吉川】
「まあ、良かったんじゃねえの」
【井上】
「ほら、めったにデレないツンデレ吉川先輩ですら褒めてるんですから、絶対ですよ!」
【吉川】
「ツンでもデレでもねえ!」
【吉川】
「いやその…アレだ、宮沢。¥お前の指導力は上がってきてる」
【吉川】
「だから…別に、悩んだり落ち込んだりする必要ねーんじゃねーの?」
【宮沢】
「吉川先輩……」
もしかしたら先輩は、ここ数日大学でも元気がなかった俺を心配して、
こうして普段はこない休日の朝にわざわざ来てくれたのかもしれない
【宮沢】
「ありがとうございます。
吉川先輩にそう言って貰えて、なんだか元気が出てきました!」
【井上】
「えっ!?
宮沢先輩元気なかったんですか!?」
【井上】
「俺、元気の出るお弁当作ってきますから!それ食べて元気になってください!」
【吉川】
「犬…。お前、弁当なんて作れたのか」
【井上】
「ええ、ウチ共働きなんで、弟とか妹にしょっちゅう弁当持たせて……って、いま『犬』って言いませんでした?」
【吉川】
「空耳だ」
【宮沢】
「あはは。井上もありがとう」
井上と吉川先輩のあったかい心遣いに、
さっきまでの胸に射していた暗い影が、スッと消えていくのを感じた