本編
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【万里】
「執事に一番必要なものは、主人への忠義だからな。」
【連城】
「……………ちゅうぎぃ…?」
連城は果たして意味が解っていないようだったが構わず次の試験にうつる。
【万里】
「さて…最後の試験だ。服を脱いで…四つん這いになれ。」
【連城】
「…!なっ……なんで…!」
【万里】
「いいからやれ」
【連城】
「ありえねえ!……くそ!こんなんやってられるか…!俺は帰るぞ!!」
【万里】
「…いいのか?連城。お前…最近、不調なんだろ。」
【万里】
「ランキングが下がって年収が下がればマシンに金もかけられない。そして益々勝てなくなる…違うか?」
【連城】
「……!」
【万里】
「図星だな…手段を選んでいる場合じゃないんじゃないだろう。」
【万里】
「下らないプライドは捨てるんだな。」
【連城】
「……く………!!」
連城はしばらく黙り、そして意を決したのか勢いよくシャツを脱ぎはじめた。
均整のとれた、美しい筋肉があらわになる。
【万里】
「ほら…四つん這いになれと言っているだろう。」
【連城】
「…わかってるつーの…!」
【万里】
「違う、よく見えるようにしろ。」
【連城】
「な……なんなんだよあんた……!気持ち悪ぃ……っオカマかよ!」
【万里】
「………お前は馬鹿か?」
【万里】
「俺はただタトゥーや刺し傷やらがあると困ると思って身体検査をしているだけだ。」
【連城】
「!!…そ、そうかよ………」
【万里】
「お前……俺が男を好きだとでも思ったのか……?」
【連城】
「………っ」
【万里】
「ふ、はは……、とんだ勘違い…自惚れも甚だしいな。」
【万里】
「お前のような男に、この俺がわざわざ興味を持つわけがないだろう。」
【連城】
「………っうるっせぇ…!!も、もういいだろ…!俺はスミも刺し傷もねぇよ…!」
その時。
ドアをノックする音がし、俺は入れ、とだけ伝える。元々呼びつけておいた―浅葱だ。
【連城】
「……!」
【連城】
「……カイリ…!何で……っ」
【浅葱】
「っ!る………瑠加…!?」
橘の身辺調査で、連城と浅葱が旧知の仲であることは知っていた。
二人共家が貧しかったらしく、「支え合って」大人になったらしい。
【浅葱】
「俺は…ここの……執事になった、から……っ、アルバイト…で……」
【浅葱】
「そ、そんなことより…!…これは一体……瑠加に何を…!」
【万里】
「執事希望らしいんでな。身体検査だ。」
【浅葱】
「身体検査…って………ッ」
【浅葱】
「あんた…一体何の権利があって……っ…!」
気まずそうな連城。明らかに納得していない浅葱。
しかし口答えしても得がないと判断したのか…互いにそれ以上言おうとはしない。
【万里】
「検査の結果…問題はないようだな。合格だ。―この屋敷で雇ってやろう。」
【連城】
「!!あ…ああ……」
連城は立ちあがって顔を紅潮させ、悪態一つつかずに黙って言われた通り服を着こみ始めた。
採用された喜びや俺への怒りよりこの光景をお友達に見られた事がよほど嫌だったらしい。
【万里】
「…浅葱、もうさがっていい。忙しいところ悪かったな。」
【浅葱】
「い……いえ……!とんでも、ない…です……」
そそくさと逃げるように立ち去る浅葱。
【連城】
「お…おい……!カイリが何でこんなバイトしてんだ?!」
【連城】
「最近…様子がおかしかったのはてめぇのせいか…?!」
【万里】
「お前は本当に頭が悪いな…ご主人様と呼べ。」
【連城】
「…………っ、答えろよ!あいつは…こんな仕事するような奴じゃ…」
【万里】
「お前だって就いた仕事じゃないか」
【連城】
「あいつは…俺と違って金に困ってねえし…有名人だし…!わざわざこんな事する必要ねえんだよ…!」
【万里】
「そんなこと、俺は知らん。あいつに直接聞け。お前にも答えられない理由かもしれんがな…。」
【連城】
「…………っ、くそ…!」
【小野寺】
「―で?俺を執事にしたいって?」
【万里】
「そうだ。橘から話を聞いて、納得の上来たんだろう。」
【小野寺】
「半信半疑だったからな…。この目で確かめたかった。」
小野寺龍。小料理屋を営む若手の料理人で、店は小さいながらも繁盛している。味も確かだ。
料亭の息子でありながらオリジナリティを求めて家を飛び出した変わりモノ。
しかし家族も認めた上での行動のようで、家族仲は良好。頻繁に食事に出かける等しているらしい。
【万里】
「それで?真実と解ったらどうしたい」
【小野寺】
「ああ、……採用試験でもなんでもやってくれよ」
【万里】
「それは…お前自身もこの屋敷が気に入った―イエスの意ととっていいのか?」
【小野寺】
「さあな。俺もあんたを…この時間で見極めるつもりなんでね。」
【万里】
「ほう……面白い。」
【小野寺】
「…………っ、」
【小野寺】
「で?結果は…どうなんだよ。」
【万里】
「ふ……お前は合格だ。」
【小野寺】
「!そうか……そりゃよかった。」
【万里】
「しかしその前に話し合うべき事がある」
【万里】
「―小野寺。お前が今日此処に来た理由は金でも興味でもない。日ノ原楓の為だろう?」
「執事に一番必要なものは、主人への忠義だからな。」
【連城】
「……………ちゅうぎぃ…?」
連城は果たして意味が解っていないようだったが構わず次の試験にうつる。
【万里】
「さて…最後の試験だ。服を脱いで…四つん這いになれ。」
【連城】
「…!なっ……なんで…!」
【万里】
「いいからやれ」
【連城】
「ありえねえ!……くそ!こんなんやってられるか…!俺は帰るぞ!!」
【万里】
「…いいのか?連城。お前…最近、不調なんだろ。」
【万里】
「ランキングが下がって年収が下がればマシンに金もかけられない。そして益々勝てなくなる…違うか?」
【連城】
「……!」
【万里】
「図星だな…手段を選んでいる場合じゃないんじゃないだろう。」
【万里】
「下らないプライドは捨てるんだな。」
【連城】
「……く………!!」
連城はしばらく黙り、そして意を決したのか勢いよくシャツを脱ぎはじめた。
均整のとれた、美しい筋肉があらわになる。
【万里】
「ほら…四つん這いになれと言っているだろう。」
【連城】
「…わかってるつーの…!」
【万里】
「違う、よく見えるようにしろ。」
【連城】
「な……なんなんだよあんた……!気持ち悪ぃ……っオカマかよ!」
【万里】
「………お前は馬鹿か?」
【万里】
「俺はただタトゥーや刺し傷やらがあると困ると思って身体検査をしているだけだ。」
【連城】
「!!…そ、そうかよ………」
【万里】
「お前……俺が男を好きだとでも思ったのか……?」
【連城】
「………っ」
【万里】
「ふ、はは……、とんだ勘違い…自惚れも甚だしいな。」
【万里】
「お前のような男に、この俺がわざわざ興味を持つわけがないだろう。」
【連城】
「………っうるっせぇ…!!も、もういいだろ…!俺はスミも刺し傷もねぇよ…!」
その時。
ドアをノックする音がし、俺は入れ、とだけ伝える。元々呼びつけておいた―浅葱だ。
【連城】
「……!」
【連城】
「……カイリ…!何で……っ」
【浅葱】
「っ!る………瑠加…!?」
橘の身辺調査で、連城と浅葱が旧知の仲であることは知っていた。
二人共家が貧しかったらしく、「支え合って」大人になったらしい。
【浅葱】
「俺は…ここの……執事になった、から……っ、アルバイト…で……」
【浅葱】
「そ、そんなことより…!…これは一体……瑠加に何を…!」
【万里】
「執事希望らしいんでな。身体検査だ。」
【浅葱】
「身体検査…って………ッ」
【浅葱】
「あんた…一体何の権利があって……っ…!」
気まずそうな連城。明らかに納得していない浅葱。
しかし口答えしても得がないと判断したのか…互いにそれ以上言おうとはしない。
【万里】
「検査の結果…問題はないようだな。合格だ。―この屋敷で雇ってやろう。」
【連城】
「!!あ…ああ……」
連城は立ちあがって顔を紅潮させ、悪態一つつかずに黙って言われた通り服を着こみ始めた。
採用された喜びや俺への怒りよりこの光景をお友達に見られた事がよほど嫌だったらしい。
【万里】
「…浅葱、もうさがっていい。忙しいところ悪かったな。」
【浅葱】
「い……いえ……!とんでも、ない…です……」
そそくさと逃げるように立ち去る浅葱。
【連城】
「お…おい……!カイリが何でこんなバイトしてんだ?!」
【連城】
「最近…様子がおかしかったのはてめぇのせいか…?!」
【万里】
「お前は本当に頭が悪いな…ご主人様と呼べ。」
【連城】
「…………っ、答えろよ!あいつは…こんな仕事するような奴じゃ…」
【万里】
「お前だって就いた仕事じゃないか」
【連城】
「あいつは…俺と違って金に困ってねえし…有名人だし…!わざわざこんな事する必要ねえんだよ…!」
【万里】
「そんなこと、俺は知らん。あいつに直接聞け。お前にも答えられない理由かもしれんがな…。」
【連城】
「…………っ、くそ…!」
【小野寺】
「―で?俺を執事にしたいって?」
【万里】
「そうだ。橘から話を聞いて、納得の上来たんだろう。」
【小野寺】
「半信半疑だったからな…。この目で確かめたかった。」
小野寺龍。小料理屋を営む若手の料理人で、店は小さいながらも繁盛している。味も確かだ。
料亭の息子でありながらオリジナリティを求めて家を飛び出した変わりモノ。
しかし家族も認めた上での行動のようで、家族仲は良好。頻繁に食事に出かける等しているらしい。
【万里】
「それで?真実と解ったらどうしたい」
【小野寺】
「ああ、……採用試験でもなんでもやってくれよ」
【万里】
「それは…お前自身もこの屋敷が気に入った―イエスの意ととっていいのか?」
【小野寺】
「さあな。俺もあんたを…この時間で見極めるつもりなんでね。」
【万里】
「ほう……面白い。」
【小野寺】
「…………っ、」
【小野寺】
「で?結果は…どうなんだよ。」
【万里】
「ふ……お前は合格だ。」
【小野寺】
「!そうか……そりゃよかった。」
【万里】
「しかしその前に話し合うべき事がある」
【万里】
「―小野寺。お前が今日此処に来た理由は金でも興味でもない。日ノ原楓の為だろう?」