本編
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【宮沢】
「え…、ほぐす…って?」
【梶井】
「大丈夫、私に全て任せて下さい」
梶井さんは俺の肩にそっと手を置くと、静かに椅子に腰かけさせた。
そして自らはその前に立ち、俺と目線を合わせるような位置に屈むと
【梶井】
「目を閉じて…私の呼吸を感じ、それに貴方の呼吸を合わせて下さい。」
そう言って、緩やかに微笑んだ。
【宮沢】
「は…はい」
訳も分からず目を閉じた俺の鼻腔に、ふんわりとやわらかな香りが届いてくる。
【梶井】
「紫檀の香りです。リラックス効果があるのですよ…」
【宮沢】
「ン…。そ…そうなんですね……」
【宮沢】
(こんな耳元で囁かれると…なんだがくすぐったいな……)
【梶井】
「ゆっくり…、私の呼吸を感じて下さい」
【宮沢】
「はい…」
【宮沢】
(あ…、さっきの香りが……)
ゆっくりと息を吸うと、紫檀の香りがより深く身体に潜り込んでくる。
【梶井】
「そう、上手ですよ…。…さあ、次はもう少しゆっくり……」
【宮沢】
「……ん」
目を閉じている所為か……
微かな吐息ですらも、まるで触れるか触れないかのじれったい愛撫のように感じられて…
……フゥッ
【宮沢】
「あっ……ふぁあっ」
【吉川】
「!!!」
ガタ――ン!
【吉川】
「てめっ!!何してやがる!」
【宮沢】
「うわ!?」
突然の衝撃に驚いて目を開けると、吉川先輩が梶井さんの肩をがっちりと掴んでいるところだった。
【吉川】
「目ぇ閉じさせといて耳に息吹きかけるとか、てめぇ変態かよ!」
【梶井】
「…私はただ、宮沢さんの動悸を鎮める呼吸法をお教えしていたただけなのですが」
【吉川】
「ただの呼吸法でコイツがあんな声出す訳ねぇだろーが」
【宮沢】
「よ…吉川先輩、ごめんなさい…っ」
【宮沢】
「目をつむってた所為で、ちょっとした動きにも過敏になっちゃって…」
【宮沢】
「それで俺が勝手にびっくりして…ヘンな声出しちゃっただけなんです。」
今にも飛び掛かりかねない吉川先輩の腕を両手で抑えながら、必死で弁明する。
【吉川】
「……本当にそれだけ…なのか?」
【宮沢】
「は…はい、本当にそれだけ…デス」
【吉川】
「…そうか」
【梶井】
「誤解は、解いていただけましたでしょうか?」
【吉川】
「…っ!
悪かったな、変な勘違いしてよ…」
バツが悪そうに目を背ける吉川先輩に、何とも言われぬ感情に襲われた俺は…
【宮沢】
「み…みんなが来るまでまだちょっと時間ありますし、ちょっとチーム競技の基礎でもお話ししましょうか」
【宮沢】
「お2人のおかげですっかり落ち着きました。
ありがとうございます」
【梶井】
「こちらこそ、とても参考になりましたよ。
ありがとうございます」
【吉川】
「…落ち着いたなら、良かったな」
【梶井】
「それにしても……」
【吉川】
「なんだよ」
【梶井】
「吉川さんは本当に宮沢さんがお好きなんですね」
【吉川】
「!!」
【吉川】
「ばっ…馬鹿野郎!!
男同士で、ンな訳あるか!…ホモじゃあるめぇし」
【梶井】
「おや、私は後輩として…のつもりだったのですが」
【吉川】
「!!」
【宮沢】
「え…えと…、そろそろ皆がくる時間ですよ」
仲が良いのか悪いのか分からない2人のやり取りを眺めながら、
これからのチーム活動は楽しいものになりそうだなと、ちょっぴりワクワクしたのだった。
序盤ハプニングに見舞われた顔合わせも無事終わり……
いよいよ初チーム練習だ
【井上】
「うおーっ!
夏目さんの筋肉すげーっ!」
【夏目】
「はっはっは、井上くんもしっかり身体が出来てきてるじゃないか」
【井伏】
「なんか夏目さんと虎雄が並ぶと親子みたいだな」
【志賀】
「ちなみに、成長期に筋肉を鍛え過ぎると身長が伸びにくくなるというな」
【井上】
「ええっ!マジで!?」
1人だけ10代だから、少し心配していたのだけど…
人懐っこい井上は早くもみんなに馴染んでいるみたいだ
【宮沢】
(他の皆も和やかそうだし、これならいいチームになりそうだな)
【井上】
「あっ!せんぱーい!
俺、俺のこと一番にコーチしてくださいっ!」
井上が、少し離れた場所にいた俺を見つけて
飛び跳ねながらブンブンと手を振ってきた
【宮沢】
「井上ーっ!
プールサイドで暴れるとプールに落ちるぞー」
【井上】
「へへ…
ありがとうございます、先輩」
井上は嬉しそうにお礼を言うと、プルプルと髪を振って水滴を飛ばす
【吉川】
「…犬みてぇ」
そんな井上を興味深そうに見つめながら、吉川先輩がボソリと呟いた
【井上】
「聞こえましたよ、吉川先輩!
ひどいじゃないですか~」
「え…、ほぐす…って?」
【梶井】
「大丈夫、私に全て任せて下さい」
梶井さんは俺の肩にそっと手を置くと、静かに椅子に腰かけさせた。
そして自らはその前に立ち、俺と目線を合わせるような位置に屈むと
【梶井】
「目を閉じて…私の呼吸を感じ、それに貴方の呼吸を合わせて下さい。」
そう言って、緩やかに微笑んだ。
【宮沢】
「は…はい」
訳も分からず目を閉じた俺の鼻腔に、ふんわりとやわらかな香りが届いてくる。
【梶井】
「紫檀の香りです。リラックス効果があるのですよ…」
【宮沢】
「ン…。そ…そうなんですね……」
【宮沢】
(こんな耳元で囁かれると…なんだがくすぐったいな……)
【梶井】
「ゆっくり…、私の呼吸を感じて下さい」
【宮沢】
「はい…」
【宮沢】
(あ…、さっきの香りが……)
ゆっくりと息を吸うと、紫檀の香りがより深く身体に潜り込んでくる。
【梶井】
「そう、上手ですよ…。…さあ、次はもう少しゆっくり……」
【宮沢】
「……ん」
目を閉じている所為か……
微かな吐息ですらも、まるで触れるか触れないかのじれったい愛撫のように感じられて…
……フゥッ
【宮沢】
「あっ……ふぁあっ」
【吉川】
「!!!」
ガタ――ン!
【吉川】
「てめっ!!何してやがる!」
【宮沢】
「うわ!?」
突然の衝撃に驚いて目を開けると、吉川先輩が梶井さんの肩をがっちりと掴んでいるところだった。
【吉川】
「目ぇ閉じさせといて耳に息吹きかけるとか、てめぇ変態かよ!」
【梶井】
「…私はただ、宮沢さんの動悸を鎮める呼吸法をお教えしていたただけなのですが」
【吉川】
「ただの呼吸法でコイツがあんな声出す訳ねぇだろーが」
【宮沢】
「よ…吉川先輩、ごめんなさい…っ」
【宮沢】
「目をつむってた所為で、ちょっとした動きにも過敏になっちゃって…」
【宮沢】
「それで俺が勝手にびっくりして…ヘンな声出しちゃっただけなんです。」
今にも飛び掛かりかねない吉川先輩の腕を両手で抑えながら、必死で弁明する。
【吉川】
「……本当にそれだけ…なのか?」
【宮沢】
「は…はい、本当にそれだけ…デス」
【吉川】
「…そうか」
【梶井】
「誤解は、解いていただけましたでしょうか?」
【吉川】
「…っ!
悪かったな、変な勘違いしてよ…」
バツが悪そうに目を背ける吉川先輩に、何とも言われぬ感情に襲われた俺は…
【宮沢】
「み…みんなが来るまでまだちょっと時間ありますし、ちょっとチーム競技の基礎でもお話ししましょうか」
【宮沢】
「お2人のおかげですっかり落ち着きました。
ありがとうございます」
【梶井】
「こちらこそ、とても参考になりましたよ。
ありがとうございます」
【吉川】
「…落ち着いたなら、良かったな」
【梶井】
「それにしても……」
【吉川】
「なんだよ」
【梶井】
「吉川さんは本当に宮沢さんがお好きなんですね」
【吉川】
「!!」
【吉川】
「ばっ…馬鹿野郎!!
男同士で、ンな訳あるか!…ホモじゃあるめぇし」
【梶井】
「おや、私は後輩として…のつもりだったのですが」
【吉川】
「!!」
【宮沢】
「え…えと…、そろそろ皆がくる時間ですよ」
仲が良いのか悪いのか分からない2人のやり取りを眺めながら、
これからのチーム活動は楽しいものになりそうだなと、ちょっぴりワクワクしたのだった。
序盤ハプニングに見舞われた顔合わせも無事終わり……
いよいよ初チーム練習だ
【井上】
「うおーっ!
夏目さんの筋肉すげーっ!」
【夏目】
「はっはっは、井上くんもしっかり身体が出来てきてるじゃないか」
【井伏】
「なんか夏目さんと虎雄が並ぶと親子みたいだな」
【志賀】
「ちなみに、成長期に筋肉を鍛え過ぎると身長が伸びにくくなるというな」
【井上】
「ええっ!マジで!?」
1人だけ10代だから、少し心配していたのだけど…
人懐っこい井上は早くもみんなに馴染んでいるみたいだ
【宮沢】
(他の皆も和やかそうだし、これならいいチームになりそうだな)
【井上】
「あっ!せんぱーい!
俺、俺のこと一番にコーチしてくださいっ!」
井上が、少し離れた場所にいた俺を見つけて
飛び跳ねながらブンブンと手を振ってきた
【宮沢】
「井上ーっ!
プールサイドで暴れるとプールに落ちるぞー」
【井上】
「へへ…
ありがとうございます、先輩」
井上は嬉しそうにお礼を言うと、プルプルと髪を振って水滴を飛ばす
【吉川】
「…犬みてぇ」
そんな井上を興味深そうに見つめながら、吉川先輩がボソリと呟いた
【井上】
「聞こえましたよ、吉川先輩!
ひどいじゃないですか~」