本編
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俺は、志賀助教が一介の新入生のちっぽけな活動を記憶に留めていた事に驚きを感じつつも、事の顛末を説明した。
【宮沢】
「…という訳で、今はバイト先のフィットネスプールで学外活動的に続けているんです」
【志賀】
「………ほう」
そう言ったきり、助教は顎に手を当てたまま何やら考え深げに黙り込み…
―5秒後、
【志賀】
「俺をそこに連れて行け」
【宮沢】
「―は?」
【志賀】
「俺をそこに連れて行けと言っている。
俺もその活動に参加する」
【宮沢】
「え!?ええ~~~~っ!?
な…、ど…どうされたんですか助教!?」
【志賀】
「生徒の監視も俺の仕事だ。
否は言わさん、連れて行け」
【宮沢】
(ど…どうしてこうなった………)
こうして俺は―強引にバイト先へ案内させられ……、そのまま指導を開始した。
【志賀】
「ふむ、だいたいの流れは理解した。
で、普段はいつ活動している」
【宮沢】
「月・火・木は閉館間際の21時頃からで…、あとは土日も他のメニューの合間に……」
【志賀】
「そうか、理解した」
【宮沢】
「えっと、あの……
もしかしなくても毎回参加される感じですか?」
【志賀】
「貴様本当に理解力が乏しいな。
俺は先刻『活動に参加する』と言っただろう。練習に出て当然だ」
【宮沢】
「……ですよね」
こうして俺のシンクロチームに6人のメンバーが揃った。
【宮沢】
(なんていうか…想定外のメンバーばかり集まったよな。
…特に志賀助教)
そんな思いを抱きつつ……、俺たちの物語は幕を開けたのだった。
こうして、俺のシンクロチームにメンバーが揃った。
【宮沢】
(公式ルール上、大会は6人1チーム。
ギリギリのメンバーだけど…チームはチームだ!)
―そして、今日は初のチームミーティングだ。
メンバー全員が揃う記念すべき日………
張り切りすぎた俺は、30分以上も前にこのミーティングルームに到着してしまったのだった。
【宮沢】
(もうすぐ目の前に、勢揃いしたチームの姿が……)
【宮沢】
(…ってアレ、…なんだかちょっと緊張してきた)
【宮沢】
(指導する側がこんなじゃ…いけない、いけない!)
緊張でこわばった顔の筋肉をほぐそうと、両頬を上下に揉みしだく。
むいっむいっ…
ガチャリ
ちょうど両手で頬を最大限に押し上げたとき…ドアが開いて、吉川先輩が入ってきた。
変顔状態の俺と…吉川先輩の視線が交わる。
【吉川】
「お前、ナニやってんの」
【宮沢】
「あ…えとえとっ!ちょっと緊張しちゃって顔の表情筋を……っ」
照れ笑いでごまかそうにも、あまりの動揺にうまく表情がつくれない。
【宮沢】
(そ…そうだ!こういうときはイメージトレーニングで脳を落ちつけよう!)
【宮沢】
「よし!すっかり落ち着いたぞ!」
イメージトレーニングを終えて、俺はやり遂げた顔で嘆息した。
……が
【吉川】
「…さっきからお前…1人で百面相して、
もしかして緊張で頭イカれちまったのか?」
【宮沢】
「!!??」
【宮沢】
(しまった!!吉川先輩が居たのにイメージトレーニングとか!)
イメージトレーニングなんて、傍から見たらただ妄想しながらニヤニヤしている変態に過ぎない。
【宮沢】
「あ…あのあのコレはっ…!」
先ほどよりも激しい羞恥で、さらに真っ赤になってしまう俺。
……カチャリ
【梶井】
「どうも、少し早く来すぎてしまったでしょうか……」
【梶井】
「…おや、宮沢さん……顔が赤いですね、熱でもあるのですか?」
【宮沢】
「え…っ!?
えっと…これはその……緊張で……」
しどろもどろで必死に取り繕おうとするも、既に俺の顔の熱は制御できない状態になっていた。
【梶井】
「なるほど…、新米コーチとしてチームと初顔合わせ。
それはさぞかし緊張もすることでしょう……」
梶井さんはしばし思案を巡らせて…
【梶井】
「その緊張、私がほぐしてさしあげましょう」
そう言って微笑んだ梶井さんの口元から、鮮やかな赤い舌先がチロリと覗いたことに…
―その時の俺は気付く由もなかった。
―to be continued―
【宮沢】
「…という訳で、今はバイト先のフィットネスプールで学外活動的に続けているんです」
【志賀】
「………ほう」
そう言ったきり、助教は顎に手を当てたまま何やら考え深げに黙り込み…
―5秒後、
【志賀】
「俺をそこに連れて行け」
【宮沢】
「―は?」
【志賀】
「俺をそこに連れて行けと言っている。
俺もその活動に参加する」
【宮沢】
「え!?ええ~~~~っ!?
な…、ど…どうされたんですか助教!?」
【志賀】
「生徒の監視も俺の仕事だ。
否は言わさん、連れて行け」
【宮沢】
(ど…どうしてこうなった………)
こうして俺は―強引にバイト先へ案内させられ……、そのまま指導を開始した。
【志賀】
「ふむ、だいたいの流れは理解した。
で、普段はいつ活動している」
【宮沢】
「月・火・木は閉館間際の21時頃からで…、あとは土日も他のメニューの合間に……」
【志賀】
「そうか、理解した」
【宮沢】
「えっと、あの……
もしかしなくても毎回参加される感じですか?」
【志賀】
「貴様本当に理解力が乏しいな。
俺は先刻『活動に参加する』と言っただろう。練習に出て当然だ」
【宮沢】
「……ですよね」
こうして俺のシンクロチームに6人のメンバーが揃った。
【宮沢】
(なんていうか…想定外のメンバーばかり集まったよな。
…特に志賀助教)
そんな思いを抱きつつ……、俺たちの物語は幕を開けたのだった。
こうして、俺のシンクロチームにメンバーが揃った。
【宮沢】
(公式ルール上、大会は6人1チーム。
ギリギリのメンバーだけど…チームはチームだ!)
―そして、今日は初のチームミーティングだ。
メンバー全員が揃う記念すべき日………
張り切りすぎた俺は、30分以上も前にこのミーティングルームに到着してしまったのだった。
【宮沢】
(もうすぐ目の前に、勢揃いしたチームの姿が……)
【宮沢】
(…ってアレ、…なんだかちょっと緊張してきた)
【宮沢】
(指導する側がこんなじゃ…いけない、いけない!)
緊張でこわばった顔の筋肉をほぐそうと、両頬を上下に揉みしだく。
むいっむいっ…
ガチャリ
ちょうど両手で頬を最大限に押し上げたとき…ドアが開いて、吉川先輩が入ってきた。
変顔状態の俺と…吉川先輩の視線が交わる。
【吉川】
「お前、ナニやってんの」
【宮沢】
「あ…えとえとっ!ちょっと緊張しちゃって顔の表情筋を……っ」
照れ笑いでごまかそうにも、あまりの動揺にうまく表情がつくれない。
【宮沢】
(そ…そうだ!こういうときはイメージトレーニングで脳を落ちつけよう!)
【宮沢】
「よし!すっかり落ち着いたぞ!」
イメージトレーニングを終えて、俺はやり遂げた顔で嘆息した。
……が
【吉川】
「…さっきからお前…1人で百面相して、
もしかして緊張で頭イカれちまったのか?」
【宮沢】
「!!??」
【宮沢】
(しまった!!吉川先輩が居たのにイメージトレーニングとか!)
イメージトレーニングなんて、傍から見たらただ妄想しながらニヤニヤしている変態に過ぎない。
【宮沢】
「あ…あのあのコレはっ…!」
先ほどよりも激しい羞恥で、さらに真っ赤になってしまう俺。
……カチャリ
【梶井】
「どうも、少し早く来すぎてしまったでしょうか……」
【梶井】
「…おや、宮沢さん……顔が赤いですね、熱でもあるのですか?」
【宮沢】
「え…っ!?
えっと…これはその……緊張で……」
しどろもどろで必死に取り繕おうとするも、既に俺の顔の熱は制御できない状態になっていた。
【梶井】
「なるほど…、新米コーチとしてチームと初顔合わせ。
それはさぞかし緊張もすることでしょう……」
梶井さんはしばし思案を巡らせて…
【梶井】
「その緊張、私がほぐしてさしあげましょう」
そう言って微笑んだ梶井さんの口元から、鮮やかな赤い舌先がチロリと覗いたことに…
―その時の俺は気付く由もなかった。
―to be continued―