本編
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《兆し》
―ついにCDデビューを果たした。
デビューシングルやインストアライブが話題となり、営業先よりTV出演の声がかかった。
【榎本 公志郎】
「さて、いよいよね。気合入れて打ち合わせに望むわよ。なめられないようにね」
【政親】
「当たり前です。大きな音楽番組ですから。
この出演は大きな飛躍のための第一歩となりますでしょう」
政親は、眼鏡のブリッジを押し上げ、余裕のある笑みを浮かべる。
【榎本 公志郎】
「ふふ、久しぶりね政親の戦闘モード。
一将功成りて万骨枯るというけど、今までのあのコたちの苦労が報われるような華やかな演出をしたいわね」
《本番》
【笹雨 清明】
「き、緊張します……」
【日月 梓乃】
「なぁにブルってんだよ!」
バシィッ!
【大須賀 侑生】
「シノくんも手汗びっしょりだね!」
【日月 梓乃】
「ぐ」
【芦沢 由臣】
「お前らダセェな。俺様ほどになると……」
【本村 果凛】
「ユージン、ジャマっ、メイク直しいけないー」
【壱川 咲十郎】
「果凛ちゃんこっちにおいで。私が直してあげます」
【本村 果凛】
「わぁい♪」
【二條 榛貴】
「かわいいコたちがじゃれてる姿っつーのは、やっぱり癒やされるな」
【墨代 睡蓮】
「にじょうさん、ニヤニヤ、汚い笑顔」
【葛城 雄眞】
「お前ら散り散りになるなって~、ほら集まれよ」
バタバタと落ち着かないポラリスメンバーを傍目に、
政親はコーヒー片手に一息をついた。
【山口 遼太】
「なんか、ここまで来たんだなぁ~ってちょっと嬉しくなりますね!」
【政親】
「ふ…」
政親の心底にあった喜びを、山口が言葉にしてくれた気がした。
《絶頂》
【山口 遼太】
「なんか、あっという間でしたね……、
観覧客の方も盛り上がって良かったです……!」
【榎本 公志郎】
「企画プロデューサーからもまたおいでっていわれたわよ」
【政親】
「期待されていない事務所―というハードルの低さを考えれば当然でしょう」
【榎本 公志郎】
「アラァ~厳しいわね。……でもまあその通りね!」
榎本はそう言いながら腕を組み頷く。
【山口 遼太】
「俺、すごく感動してます……!
自分が携わってこうやって陽の目をみて……うぅ」
わんわんと大きな声で泣く幼子のような山口の頭を榎本が撫でる。
そして気合の入った声をはりあげた。
【榎本 公志郎】
「さて、打ち上げに繰り出しますか!
今回は奮発して1枚1000円のお肉よぉ~~!」
【山口 遼太】
「待ってましたぁ!!!!」