[期間限定イベント"ハロウィンナイト"] 銀 夏生 編
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いつの間にか礼拝堂には来賓達が集まってきていた。
彼ら全員にシャンパンがふるまわれ、改めて主賓から二次会のスタートが告げられる。
先ほどと同じ楽しげな雰囲気に戻ったその場で、俺達はもう一度乾杯をした。
【銀】
「……まったく。お前も共犯だったとはな」
【ハク】
「はは…。やっぱり怒ってる……よな?」
【銀】
「別に」
【ハク】
(嘘つけ!明らかに怒ってるだろ!)
【銀】
「まあ主賓がああ言ってるんだから今回は仕方ない。……この恩は仕事で返させてもらうぞ」
【ハク】
「うっ…。それってパワハラだろ…!」
【銀】
「バカな。ちょっとした礼だ」
【ハク】
(何だよ、素直じゃないんだから……!)
【ハク】
(でも――――)
【ハク】
「……でもさ。俺、ちょっと嬉しかったよ
」
【銀】
「何が」
【ハク】
「そりゃもちろん、あの時ナツが本気で俺の心配してくれたことだよ」
【ハク】
「ありがとな、ナツ」
【銀】
「……ふん」
【銀】
「だから嫌だったんだ、こういうのは」
文句を言いながらも照れる銀を見て、俺は思わずクスっと笑ってしまった。
それから一時間ほど経ち――――夜も更け、楽しいひと時も終わりを告げる。
主賓の社長からの熱い握手とハグに応じた後、俺達はタクシーで帰宅することになった。
【ハク】
「ふう…。それほど時間は長くなかったけど、何だか濃い時間だったな」
【銀】
「そうだな。お互いにな」
【ハク】
「……って。ナツ、まだ怒ってんのかよ?」
【銀】
「さあ、どうだか?」
銀は思わせぶりな言葉を発すると、タクシーの運転手に行き先の指示をする。
【銀】
「――――…に向かってください」
【運転手】
「畏まりました」
【ハク】
「?」
【ハク】
(今、どこかのホテルの名前を言ってたような…?)
【ハク】
「ナツ、家に帰るんじゃないのかよ?」
【銀】
「まあ、そういうことだな」
【ハク】
「何だよ。まだどこかに行くのか?どこに行くつもりなんだよ?」
【銀】
「良い所だ」
【ハク】
「良い所って……」
【銀】
「気にするな。お前はただ黙って付いてくれば良い」
どうやら俺に行き先を教える気は無いらしく、銀はそれ以上のことを教えてくれなかった。
良い所って、一体………?
【ハク】
(……まあ、大丈夫だよな。ナツもそう言ってるし……)
【ハク】
(それに今のナツ、心なしか優しい気がするし……な)
銀の態度に安心していた俺は、言われるがまま、黙って流れる景色を眺めていた。
彼ら全員にシャンパンがふるまわれ、改めて主賓から二次会のスタートが告げられる。
先ほどと同じ楽しげな雰囲気に戻ったその場で、俺達はもう一度乾杯をした。
【銀】
「……まったく。お前も共犯だったとはな」
【ハク】
「はは…。やっぱり怒ってる……よな?」
【銀】
「別に」
【ハク】
(嘘つけ!明らかに怒ってるだろ!)
【銀】
「まあ主賓がああ言ってるんだから今回は仕方ない。……この恩は仕事で返させてもらうぞ」
【ハク】
「うっ…。それってパワハラだろ…!」
【銀】
「バカな。ちょっとした礼だ」
【ハク】
(何だよ、素直じゃないんだから……!)
【ハク】
(でも――――)
【ハク】
「……でもさ。俺、ちょっと嬉しかったよ
」
【銀】
「何が」
【ハク】
「そりゃもちろん、あの時ナツが本気で俺の心配してくれたことだよ」
【ハク】
「ありがとな、ナツ」
【銀】
「……ふん」
【銀】
「だから嫌だったんだ、こういうのは」
文句を言いながらも照れる銀を見て、俺は思わずクスっと笑ってしまった。
それから一時間ほど経ち――――夜も更け、楽しいひと時も終わりを告げる。
主賓の社長からの熱い握手とハグに応じた後、俺達はタクシーで帰宅することになった。
【ハク】
「ふう…。それほど時間は長くなかったけど、何だか濃い時間だったな」
【銀】
「そうだな。お互いにな」
【ハク】
「……って。ナツ、まだ怒ってんのかよ?」
【銀】
「さあ、どうだか?」
銀は思わせぶりな言葉を発すると、タクシーの運転手に行き先の指示をする。
【銀】
「――――…に向かってください」
【運転手】
「畏まりました」
【ハク】
「?」
【ハク】
(今、どこかのホテルの名前を言ってたような…?)
【ハク】
「ナツ、家に帰るんじゃないのかよ?」
【銀】
「まあ、そういうことだな」
【ハク】
「何だよ。まだどこかに行くのか?どこに行くつもりなんだよ?」
【銀】
「良い所だ」
【ハク】
「良い所って……」
【銀】
「気にするな。お前はただ黙って付いてくれば良い」
どうやら俺に行き先を教える気は無いらしく、銀はそれ以上のことを教えてくれなかった。
良い所って、一体………?
【ハク】
(……まあ、大丈夫だよな。ナツもそう言ってるし……)
【ハク】
(それに今のナツ、心なしか優しい気がするし……な)
銀の態度に安心していた俺は、言われるがまま、黙って流れる景色を眺めていた。