[期間限定イベント"ハロウィンナイト"] 銀 夏生 編
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サプライズ内容も了解し、俺は控室を出て本会場の入口へと向かう。
会場内には色々な仮装をした人がいて、とても会社の催しとは思えない華やかさだ。
【ハク】
「ええっと……ナツは…っと」
【ハク】
「…………ダメだ。全然見つからない。もしかしてまだ来てないとか…?」
半ば困りながら入口付近でキョロキョロしていると、突然、トントンと肩を叩かれる。
何の気もなしに振り返ると―――…
【ハク】
「はい?」
【ハク】
「―――って、うわあ!!」
【ハク】
(おおお狼男!!!)
【銀】
「バカ。俺だ」
【ハク】
「……へ?」
【銀】
「銀だ」
【ハク】
「ナツ…?何だ、驚かすなよ…」
【銀】
「それはこっちの台詞だ。お前が驚きすぎるからこっちが驚いたじゃないか」
【ハク】
「だって、振り返ったら狼男がいるんだぞ?驚くだろ、普通」
【銀】
「まあ普通じゃありえないシチュエーションだがな」
俺は無駄にドキッとした胸を撫で下ろしながら、まじまじと狼男の銀を見遣る。
【ハク】
「うーん…」
【銀】
「何だ?」
【ハク】
「いや、なんか意外な仮装だったなって思って。俺はマントとかが似合うと思ってたんだけどな…」
【銀】
「先方ご自慢のプロが勝手に決めたんだ。仕方ないだろう」
【ハク】
「まあ、そうだよな。でも結構似合ってるよ」
【銀】
「………おい。それは嫌味か?」
【ハク】
「いやいや、本当に!ワイルドで良いよ」
【銀】
「まあメイドよりかは良いかもしれんな」
【ハク】
「ちょ…!それを言うなよ…っ」
【銀】
「ふっ…お前の方こそ似合ってるじゃないか」
【ハク】
「うるさいな!」
【ハク】
(もう…せっかく忘れてたのに!)
【銀】
「それに、丁度良いかもしれないな。秘書にメイド、どちらも主人がいることには変わりない」
【ハク】
「何だよそれ。主人が狼男だなんて聞いたことないぞ」
【銀】
「そうか?狼は世間に腐る程いるじゃないか。主に夜にな」
【ハク】
「え?」
【銀】
「まあ、良い。―――じゃあ行こうか、ハク」
【ハク】
「? ああ」
狼男の銀がすっと腕を差し出してきたので、俺は自然と身を寄せて腕を組んだ。
普段こんな事はあり得ないけれど……この仮装の場ではこんな事もごく普通らしい。
【ハク】
(狼男にエスコートされるメイド、か……映画の美女と獣みたいだ)
【ハク】
(……こういうのも良いかも)
パーティ会場は広く、既に大勢の人で賑わっていた。
テーブルには高価なワインやシャンパン、豪華な料理が、アートのように並んでいる。
思わず目を奪われていると、主賓の挨拶が始まった。
【主賓の男】
「皆サン!今日ハ、オ集マリ頂キ、アリガトウゴザイマスー!」
【主賓の男】
「ハロウィンノ夜ヲ、ドウゾ、心置キナク楽シンデクダサイー!」
【主賓の男】
「デハ……乾杯―――――!」
チャリン!と、グラスを乾杯する音が会場の至る所で響き渡る。
それと同時に、ピュー!という口笛や歓声がドッとわき上がった。
【ハク】
「すごいな…アメリカのノリって感じ……」
【銀】
「さっき挨拶していた社長がアメリカ人でな、陽気な人なんだ」
【ハク】
「そうなんだ。何だか面白いな、こういうの」
【銀】
「折角の機会だ。とりあえず何か飲むか」
【ハク】
「うん、そうだな。喉も乾いたし…」
【銀】
「取ってくる。待ってろ。―――レディーファーストだからな」
【ハク】
「うっ…」
【ハク】
(レディーって…!ナツのやつ、わざと言いやがって…!)
飲みものを取りに行っている間、ナツは何人かの参加者に声をかけられたりしていた。
こういう姿を見ると、改めてナツは凄い人なんだなと感心してしまう。
【銀】
「待たせたな、ハク」
【ハク】
「大丈夫だよ。それよりナツって本当に顔が広いんだな」
【銀】
「職業柄な。お前も少しは顔見知りがいただろう?」
【ハク】
「うん。まあ、本当に少しだけどな」
【銀】
「―――と。どうやら主賓がいらっしゃったようだ」
見ると、さっき挨拶をしていた主賓のアメリカ人の社長が、ナツに向けて軽く手を上げていた。
【主賓の男】
「ヤア、銀!今日ハ良く来テクレマシタネ!嬉シイデス」
【銀】
「こちらこそ。こんな素敵なパーティに招待して頂けるとは光栄です」
【ハク】
(この前まであんなに嫌がってたクセに良く言うよ……)
【主賓の男】
「オヤ?コチラノ方ハ?」
【銀】
「ああ、彼は私の秘書のハクです」
【ハク】
「あ…!どうも、初めまして。秘書のハクと申します」
【主賓の男】
「ハジメマシテ。今日ハ楽シンデイッテクダサイ」
【ハク】
「はい、ありがとうございます」
【主賓の男】
「ハクサン、ソノ姿、トテモ似合ッテイマスネ」
【ハク】
「え…?そ、そうですか?」
【主賓の男】
「ハイ。ソービューティフル!スバラシイデス」
会場内には色々な仮装をした人がいて、とても会社の催しとは思えない華やかさだ。
【ハク】
「ええっと……ナツは…っと」
【ハク】
「…………ダメだ。全然見つからない。もしかしてまだ来てないとか…?」
半ば困りながら入口付近でキョロキョロしていると、突然、トントンと肩を叩かれる。
何の気もなしに振り返ると―――…
【ハク】
「はい?」
【ハク】
「―――って、うわあ!!」
【ハク】
(おおお狼男!!!)
【銀】
「バカ。俺だ」
【ハク】
「……へ?」
【銀】
「銀だ」
【ハク】
「ナツ…?何だ、驚かすなよ…」
【銀】
「それはこっちの台詞だ。お前が驚きすぎるからこっちが驚いたじゃないか」
【ハク】
「だって、振り返ったら狼男がいるんだぞ?驚くだろ、普通」
【銀】
「まあ普通じゃありえないシチュエーションだがな」
俺は無駄にドキッとした胸を撫で下ろしながら、まじまじと狼男の銀を見遣る。
【ハク】
「うーん…」
【銀】
「何だ?」
【ハク】
「いや、なんか意外な仮装だったなって思って。俺はマントとかが似合うと思ってたんだけどな…」
【銀】
「先方ご自慢のプロが勝手に決めたんだ。仕方ないだろう」
【ハク】
「まあ、そうだよな。でも結構似合ってるよ」
【銀】
「………おい。それは嫌味か?」
【ハク】
「いやいや、本当に!ワイルドで良いよ」
【銀】
「まあメイドよりかは良いかもしれんな」
【ハク】
「ちょ…!それを言うなよ…っ」
【銀】
「ふっ…お前の方こそ似合ってるじゃないか」
【ハク】
「うるさいな!」
【ハク】
(もう…せっかく忘れてたのに!)
【銀】
「それに、丁度良いかもしれないな。秘書にメイド、どちらも主人がいることには変わりない」
【ハク】
「何だよそれ。主人が狼男だなんて聞いたことないぞ」
【銀】
「そうか?狼は世間に腐る程いるじゃないか。主に夜にな」
【ハク】
「え?」
【銀】
「まあ、良い。―――じゃあ行こうか、ハク」
【ハク】
「? ああ」
狼男の銀がすっと腕を差し出してきたので、俺は自然と身を寄せて腕を組んだ。
普段こんな事はあり得ないけれど……この仮装の場ではこんな事もごく普通らしい。
【ハク】
(狼男にエスコートされるメイド、か……映画の美女と獣みたいだ)
【ハク】
(……こういうのも良いかも)
パーティ会場は広く、既に大勢の人で賑わっていた。
テーブルには高価なワインやシャンパン、豪華な料理が、アートのように並んでいる。
思わず目を奪われていると、主賓の挨拶が始まった。
【主賓の男】
「皆サン!今日ハ、オ集マリ頂キ、アリガトウゴザイマスー!」
【主賓の男】
「ハロウィンノ夜ヲ、ドウゾ、心置キナク楽シンデクダサイー!」
【主賓の男】
「デハ……乾杯―――――!」
チャリン!と、グラスを乾杯する音が会場の至る所で響き渡る。
それと同時に、ピュー!という口笛や歓声がドッとわき上がった。
【ハク】
「すごいな…アメリカのノリって感じ……」
【銀】
「さっき挨拶していた社長がアメリカ人でな、陽気な人なんだ」
【ハク】
「そうなんだ。何だか面白いな、こういうの」
【銀】
「折角の機会だ。とりあえず何か飲むか」
【ハク】
「うん、そうだな。喉も乾いたし…」
【銀】
「取ってくる。待ってろ。―――レディーファーストだからな」
【ハク】
「うっ…」
【ハク】
(レディーって…!ナツのやつ、わざと言いやがって…!)
飲みものを取りに行っている間、ナツは何人かの参加者に声をかけられたりしていた。
こういう姿を見ると、改めてナツは凄い人なんだなと感心してしまう。
【銀】
「待たせたな、ハク」
【ハク】
「大丈夫だよ。それよりナツって本当に顔が広いんだな」
【銀】
「職業柄な。お前も少しは顔見知りがいただろう?」
【ハク】
「うん。まあ、本当に少しだけどな」
【銀】
「―――と。どうやら主賓がいらっしゃったようだ」
見ると、さっき挨拶をしていた主賓のアメリカ人の社長が、ナツに向けて軽く手を上げていた。
【主賓の男】
「ヤア、銀!今日ハ良く来テクレマシタネ!嬉シイデス」
【銀】
「こちらこそ。こんな素敵なパーティに招待して頂けるとは光栄です」
【ハク】
(この前まであんなに嫌がってたクセに良く言うよ……)
【主賓の男】
「オヤ?コチラノ方ハ?」
【銀】
「ああ、彼は私の秘書のハクです」
【ハク】
「あ…!どうも、初めまして。秘書のハクと申します」
【主賓の男】
「ハジメマシテ。今日ハ楽シンデイッテクダサイ」
【ハク】
「はい、ありがとうございます」
【主賓の男】
「ハクサン、ソノ姿、トテモ似合ッテイマスネ」
【ハク】
「え…?そ、そうですか?」
【主賓の男】
「ハイ。ソービューティフル!スバラシイデス」