本編
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【宮沢】
「フー……ッ」
扉が閉まり…
シャワー室に1人残された俺は、深いため息をついた
【宮沢】
(俺、しばらくずっとプールに入れてないから、ストレスでも溜まってるのかな…)
【宮沢】
(それであんな……)
シャワー室のベンチに座り、しばらくモヤモヤと考え込んでいたが…
【宮沢】
(結論のでないことを考えてても仕方ないな!こういう時はイメージトレーニングだ)
【宮沢】
(ふーっ!
やっぱり水の中のことを考えてると気持ちが落ち着くな)
【宮沢】
「よし!お仕事お仕事♪」
すっかり楽しい気分になった俺は、鼻歌混じりにシャワールームの清掃作業を再開した
【宮沢】
(…それにしても俺、ことあるごとにイメトレしちゃうけど…この癖もかなりアブナイかなぁ……)
【宮沢】
(………)
【宮沢】
(ま、いいか!)
【宮沢】
(あと2日もすればまたプールの中に戻れるし…)
【宮沢】
(それに今日は、閉館後にオーナーがマッサージ教えてくれる事になってるし…)
【宮沢】
(志賀助教…あれからここに顔を出してくれてないけど…、明日ちゃんと向き合ってみよう)
志賀助教の行為にショックを受けたのは確かだ。
でも…、きっとあれも助教なりに思うことがあったのだと…今はそう思えていた
【宮沢】
(うん!俺、ちゃんと前進してるぞ! 頑張れ、俺!)
前向きな気持ちで清掃と補充を終えると、
閉館時間までに明日の体験入学希望者の予約リストを確認すべく、掃除道具を片手にシャワールームを後にした
【夏目】
「お前が水に入れなくて、もう5日か。
本当に、バイト休んで良かったんだぞ?」
―風邪を引いたからしばらくプールに入れない
俺がそう告げた日に、『治るまでバイトを休め』と心配してくれたオーナーは、
どうか出させてくれと頼み込んだ俺に、栄養ドリンクの試供品をくれたり、駅まで送ってくれたりと
何かと親切に世話を焼いてくれた
【宮沢】
(本当の風邪じゃないから、なんだか申し訳なかったけど…)
でも…そんなオーナーの心遣いは、俺の支えになって…、悩む心を立ち直らせてくれた
【宮沢】
「ありがとうございます、風邪は大したことなくて…明後日にはまた泳げそうです」
【宮沢】
「俺がしっかりしてなかった所為でご迷惑をおかけしちゃって…ごめんなさい」
志賀助教とのあの出来事は…俺の指導が至らなかったが為に起きたことだ
【宮沢】
(体調以外にも、指導者を目指す者として、気を付けないといけない部分は沢山ある…)
【夏目】
「宮沢…」
シュンとうなだれる俺に、オーナーが優しく呼びかける
【夏目】
「お前の頑張りはみんな知っている。だから、辛い時は周りに頼っていいんだぞ?」
【宮沢】
「オーナー…」
練習が終わって―
約束通りスポーツマッサージを教わるべく、俺たちは着替えを終えてマッサージルームに移動してきた
【夏目】
「ここからは俺が先生だ。
準備はいいかな宮沢クン」
【宮沢】
「あはは。
はい、よろしくお願いします、夏目先生」
―既に他のスタッフも皆帰宅し、エントランスも閉めた23時過ぎ…
先日約束したスポーツマッサージの勉強は、この時間が定例となっていた
【夏目】
「しかし、大学の勉強にシンクロコーチの勉強…」
【夏目】
「加えてこんな時間までスポーツトレーナーの資格をとるために勉強とは…」
【夏目】
「少し無理しすぎなんじゃないか?」
オーナーはマッサージの準備を整えながらも、心配そうに俺に声を掛けてくれる
【宮沢】
「大丈夫です。夜はちゃんと睡眠取ってますし、大学の授業も1年の内に結構余裕ある単位取れてますから」
【宮沢】
(単位は志賀助教の授業をめいっぱい取っちゃった副産物だけど…)
【宮沢】
「オーナーのほうこそ…、只でさえお忙しいのにチームに参加してくれてる上、こんな…」
【宮沢】
「俺の為に遅くまで付き合っていただいて…、なんて感謝したら良いのか……」
こんなにも良くして下さるオーナーに、俺は何も返せていない
【夏目】
「なんだそんなこと、お前は俺にシンクロを教えてくれてるだろう。」
【夏目】
「それに、こうして人にマッサージを教えていると、自分の反復練習にもなるし………」
【夏目】
「なによりお前は可愛くて揉み甲斐がある」
【宮沢】
「!! もう!たまにはからかわないで会話を終えられないんですか!」
【夏目】
「いや~、お前の反応が面白いからついつい…な」
【宮沢】
「うう…、次はぜったいに動揺しませんからね」
【夏目】
「次は、本気かもしれないぞ」
【宮沢】
「…えっ!?」
【夏目】
「………」
【夏目】
「…なんて、な」
【宮沢】
「~~っ!」
結局、またひっかかってしまった………
【夏目】
「それじゃ、今日は脚のマッサージだったな…」
【宮沢】
「はい。
でも俺、いまいち筋肉の細かい部位やツボを把握できてなくて…」
【夏目】
「ふむ…、そうか、どうするかな…」
オーナーはしばらく思案した後、
【夏目】
「そうだ、なら今日はコレを着けて行おうか」
そういって、オーナーは備品棚からあるものを取り出し、俺に手渡した
-to be continued-
閉館後のオーナーとのマッサージ授業…
筋肉やツボの部位の把握が難しいと相談した俺に、オーナーが渡してくれたのは…
【宮沢】
「これって…、エステ用の紙ショーツ……」
【夏目】
「ジャージの上からだと感じにくい部分もあるし、今日は内転筋や臀部のマッサージも教えるからな」
【夏目】
「本当は裸が一番てっとり早いんだが…」
【宮沢】
「…これ、着けさせていただきます」
「フー……ッ」
扉が閉まり…
シャワー室に1人残された俺は、深いため息をついた
【宮沢】
(俺、しばらくずっとプールに入れてないから、ストレスでも溜まってるのかな…)
【宮沢】
(それであんな……)
シャワー室のベンチに座り、しばらくモヤモヤと考え込んでいたが…
【宮沢】
(結論のでないことを考えてても仕方ないな!こういう時はイメージトレーニングだ)
【宮沢】
(ふーっ!
やっぱり水の中のことを考えてると気持ちが落ち着くな)
【宮沢】
「よし!お仕事お仕事♪」
すっかり楽しい気分になった俺は、鼻歌混じりにシャワールームの清掃作業を再開した
【宮沢】
(…それにしても俺、ことあるごとにイメトレしちゃうけど…この癖もかなりアブナイかなぁ……)
【宮沢】
(………)
【宮沢】
(ま、いいか!)
【宮沢】
(あと2日もすればまたプールの中に戻れるし…)
【宮沢】
(それに今日は、閉館後にオーナーがマッサージ教えてくれる事になってるし…)
【宮沢】
(志賀助教…あれからここに顔を出してくれてないけど…、明日ちゃんと向き合ってみよう)
志賀助教の行為にショックを受けたのは確かだ。
でも…、きっとあれも助教なりに思うことがあったのだと…今はそう思えていた
【宮沢】
(うん!俺、ちゃんと前進してるぞ! 頑張れ、俺!)
前向きな気持ちで清掃と補充を終えると、
閉館時間までに明日の体験入学希望者の予約リストを確認すべく、掃除道具を片手にシャワールームを後にした
【夏目】
「お前が水に入れなくて、もう5日か。
本当に、バイト休んで良かったんだぞ?」
―風邪を引いたからしばらくプールに入れない
俺がそう告げた日に、『治るまでバイトを休め』と心配してくれたオーナーは、
どうか出させてくれと頼み込んだ俺に、栄養ドリンクの試供品をくれたり、駅まで送ってくれたりと
何かと親切に世話を焼いてくれた
【宮沢】
(本当の風邪じゃないから、なんだか申し訳なかったけど…)
でも…そんなオーナーの心遣いは、俺の支えになって…、悩む心を立ち直らせてくれた
【宮沢】
「ありがとうございます、風邪は大したことなくて…明後日にはまた泳げそうです」
【宮沢】
「俺がしっかりしてなかった所為でご迷惑をおかけしちゃって…ごめんなさい」
志賀助教とのあの出来事は…俺の指導が至らなかったが為に起きたことだ
【宮沢】
(体調以外にも、指導者を目指す者として、気を付けないといけない部分は沢山ある…)
【夏目】
「宮沢…」
シュンとうなだれる俺に、オーナーが優しく呼びかける
【夏目】
「お前の頑張りはみんな知っている。だから、辛い時は周りに頼っていいんだぞ?」
【宮沢】
「オーナー…」
練習が終わって―
約束通りスポーツマッサージを教わるべく、俺たちは着替えを終えてマッサージルームに移動してきた
【夏目】
「ここからは俺が先生だ。
準備はいいかな宮沢クン」
【宮沢】
「あはは。
はい、よろしくお願いします、夏目先生」
―既に他のスタッフも皆帰宅し、エントランスも閉めた23時過ぎ…
先日約束したスポーツマッサージの勉強は、この時間が定例となっていた
【夏目】
「しかし、大学の勉強にシンクロコーチの勉強…」
【夏目】
「加えてこんな時間までスポーツトレーナーの資格をとるために勉強とは…」
【夏目】
「少し無理しすぎなんじゃないか?」
オーナーはマッサージの準備を整えながらも、心配そうに俺に声を掛けてくれる
【宮沢】
「大丈夫です。夜はちゃんと睡眠取ってますし、大学の授業も1年の内に結構余裕ある単位取れてますから」
【宮沢】
(単位は志賀助教の授業をめいっぱい取っちゃった副産物だけど…)
【宮沢】
「オーナーのほうこそ…、只でさえお忙しいのにチームに参加してくれてる上、こんな…」
【宮沢】
「俺の為に遅くまで付き合っていただいて…、なんて感謝したら良いのか……」
こんなにも良くして下さるオーナーに、俺は何も返せていない
【夏目】
「なんだそんなこと、お前は俺にシンクロを教えてくれてるだろう。」
【夏目】
「それに、こうして人にマッサージを教えていると、自分の反復練習にもなるし………」
【夏目】
「なによりお前は可愛くて揉み甲斐がある」
【宮沢】
「!! もう!たまにはからかわないで会話を終えられないんですか!」
【夏目】
「いや~、お前の反応が面白いからついつい…な」
【宮沢】
「うう…、次はぜったいに動揺しませんからね」
【夏目】
「次は、本気かもしれないぞ」
【宮沢】
「…えっ!?」
【夏目】
「………」
【夏目】
「…なんて、な」
【宮沢】
「~~っ!」
結局、またひっかかってしまった………
【夏目】
「それじゃ、今日は脚のマッサージだったな…」
【宮沢】
「はい。
でも俺、いまいち筋肉の細かい部位やツボを把握できてなくて…」
【夏目】
「ふむ…、そうか、どうするかな…」
オーナーはしばらく思案した後、
【夏目】
「そうだ、なら今日はコレを着けて行おうか」
そういって、オーナーは備品棚からあるものを取り出し、俺に手渡した
-to be continued-
閉館後のオーナーとのマッサージ授業…
筋肉やツボの部位の把握が難しいと相談した俺に、オーナーが渡してくれたのは…
【宮沢】
「これって…、エステ用の紙ショーツ……」
【夏目】
「ジャージの上からだと感じにくい部分もあるし、今日は内転筋や臀部のマッサージも教えるからな」
【夏目】
「本当は裸が一番てっとり早いんだが…」
【宮沢】
「…これ、着けさせていただきます」