本編
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【梶井】
「本当に…合宿前と比べて、1つ1つの動きの呼吸が、随分と合うようになってきましたね」
ミーティング後の合同レッスンを終えて、タオルで身体を拭きながら、梶井さんが口を開いた
【井伏】
「そうそう。以前は多少ばらつきがあったのに、今日はプールサイドから見ててもキレ―に同じ動きしてたぜ」
【夏目】
「これも合宿の成果だろう」
【夏目】
「長時間共に過ごす事で、お互いの動きや思考の癖などを、無意識に把握出来てきたのだな」
【宮沢】
「へえ、合宿ってそういう効果もあるんですね!」
【宮沢】
「確かに、一緒に過ごす時間が長いと、自然と相手の気持ちが分かるようになりますもんね」
オーナーの言葉に同意して、深く頷く
【夏目】
「それに、コーチの懸命さにも…な」
【宮沢】
「………え」
【梶井】
「貴方のひたむきな姿勢を見て、
改めて皆が、貴方を中心にまとまった…ということですよ」
梶井さんが、にっこりと華やかな微笑みを見せる
【井伏】
「そうそう!それに日増しに巧くなってく、エロいマッサージも魅力だな♪」
【宮沢】
「スポーツマッサージはエロくありません」
【志賀】
「この尻軽営業男が!貴様は本当に油断も隙もないな」
【井上】
「おい鮎次、宮沢先輩にセクハラすんな!」
志賀助教と井上が、殆ど同時に井伏さんに食ってかかる
【井伏】
「ははは、ここも連携ぴったりだな」
…クスクス
そんな井伏さんの言葉に、隣にいた梶井さんが鈴のような笑い声をあげる
【梶井】
「フフ、いつもならここに、吉川さんも加わる筈なのですけれど……」
【吉川】
「……………」
【梶井】
「どうやら今日は、うわの空のようですね」
【宮沢】
「…吉川、先輩?」
-to be continued-
【居酒屋店員・斎藤】
「はーい!生6つとコーラお待たせいたしましたー」
―あれからみんなで、井伏さんおススメの居酒屋さんへ繰り出したのだ
【井伏】
「プハー!
やっぱここのビールは美味いわー!」
【梶井】
「ええ、グラスもビールも最適な温度で、確かにここは良いお店のようです」
【井伏】
「だろー?ビールの事なら任せておけば正解ってね!」
【志賀】
「フン、尻軽営業もたまには使いどころがあるようだな」
【井伏】
「いやー、こんなところで志賀さんにお褒めに与るなんて嬉しっすわー」
【志賀】
「褒めてなどおらん」
【夏目】
「ははは、2人はすっかり仲良くなったようだな」
【志賀】
「こんな奴と仲良くなった覚えなどない」
【宮沢】
(チームを結成したときは、年齢も職業も全然違うから、どうなるのかなって思ったけど…)
【宮沢】
(みんな心からシンクロや、チームメンバーとの交流を楽しんでくれて、本当に良かった…)
談笑するメンバーと、その隙間で黒子のように動き回る潤司を見ながら、喜びを噛み締める
【宮沢】
(あ…だけど、さっきの吉川先輩は………)
【吉川】
「―宮沢
ちょっといいか」
【吉川】
「チームの総合力が上がってきた
俺もそれは感じている。それはいいんだけどよ」
1杯目のビールが終わり、麦焼酎の水割りを傾けながら、吉川先輩が話し始めた
そんな先輩の話に、同じく2杯目の…生しぼりピンクグレフルサワーを両手に持って耳を傾ける
【吉川】
「もう1つ決め手っつーか
演技の要となる大技が必要だと思うんだよな」
【吉川】
「演技全体を引き締めつつ、観客を沸かせる何かっつーか……」
【宮沢】
「……吉川先輩」
元気がないのかなって心配したのに……
なのに…、先輩がこんなにもシンクロのことを真剣に悩んで、考えていてくれたなんて…
【井上】
「それって必殺技ですね―!!!!!」
【吉川・宮沢】
「うおっ!?」
「うわあっ!」
吉川先輩と俺の間へ、井上が後ろから、両手を上げて突っ込んできた
【宮沢】
「ちょ!?井上、まさかと思うけどお酒飲んでないよね!?」
【井上】
「大丈夫ですコーラとトマトジュースです!」
自信満々に胸を張って答える井上
…チラリと潤司に視線をやると、『本当だ』のジェスチャーが返ってくる
【井上】
「それより吉川先輩!俺、感動しました!」
【井上】
「俺もそう思ってたんです!やりましょう必殺技!『井上ストライク』とかどうですか!?」
【吉川】
「何度も言うが、俺はお前の先輩じゃねえ。ついでに、勝手に技に自分の名前付けてんじゃねぇよ」
律儀につっこむ吉川先輩
【井伏】
「いーねいーね必殺技!ジャムプのスポーツ漫画なノリでさ!」
【志賀】
「貴様の技ではせいぜい『庶民シュート』どまりだな」
【井伏】
「はははヒデー、っつか志賀さんもジャムプとか読むんだな」
【志賀】
「愚問だな。研究に必要とあらば、漫画から論文まで全てを網羅する。それが研究者というものだ」
【夏目】
「志賀さんは本当に素晴らしい学者だな」
【谷崎】
「宮沢に執着しなければ、教師としても素晴らしいのですがね……」
【梶井】
「フフ、志賀さんと夏目さんの知識と経験をお借りすれば、素晴らしい技が出来そうですね。吉川さん、宮沢さん」
【宮沢】
「はい!
それに梶井さんや潤司や…みんなの力も!」
【井伏】
「よっしゃ、みんなの意見が一致したところで、もう一回乾杯しようぜ!」
【全員】
「乾杯!」
ああ、本当にこのチームで、このメンバーで良かった
俺は改めて、その想いを胸に抱き直したのだった
「本当に…合宿前と比べて、1つ1つの動きの呼吸が、随分と合うようになってきましたね」
ミーティング後の合同レッスンを終えて、タオルで身体を拭きながら、梶井さんが口を開いた
【井伏】
「そうそう。以前は多少ばらつきがあったのに、今日はプールサイドから見ててもキレ―に同じ動きしてたぜ」
【夏目】
「これも合宿の成果だろう」
【夏目】
「長時間共に過ごす事で、お互いの動きや思考の癖などを、無意識に把握出来てきたのだな」
【宮沢】
「へえ、合宿ってそういう効果もあるんですね!」
【宮沢】
「確かに、一緒に過ごす時間が長いと、自然と相手の気持ちが分かるようになりますもんね」
オーナーの言葉に同意して、深く頷く
【夏目】
「それに、コーチの懸命さにも…な」
【宮沢】
「………え」
【梶井】
「貴方のひたむきな姿勢を見て、
改めて皆が、貴方を中心にまとまった…ということですよ」
梶井さんが、にっこりと華やかな微笑みを見せる
【井伏】
「そうそう!それに日増しに巧くなってく、エロいマッサージも魅力だな♪」
【宮沢】
「スポーツマッサージはエロくありません」
【志賀】
「この尻軽営業男が!貴様は本当に油断も隙もないな」
【井上】
「おい鮎次、宮沢先輩にセクハラすんな!」
志賀助教と井上が、殆ど同時に井伏さんに食ってかかる
【井伏】
「ははは、ここも連携ぴったりだな」
…クスクス
そんな井伏さんの言葉に、隣にいた梶井さんが鈴のような笑い声をあげる
【梶井】
「フフ、いつもならここに、吉川さんも加わる筈なのですけれど……」
【吉川】
「……………」
【梶井】
「どうやら今日は、うわの空のようですね」
【宮沢】
「…吉川、先輩?」
-to be continued-
【居酒屋店員・斎藤】
「はーい!生6つとコーラお待たせいたしましたー」
―あれからみんなで、井伏さんおススメの居酒屋さんへ繰り出したのだ
【井伏】
「プハー!
やっぱここのビールは美味いわー!」
【梶井】
「ええ、グラスもビールも最適な温度で、確かにここは良いお店のようです」
【井伏】
「だろー?ビールの事なら任せておけば正解ってね!」
【志賀】
「フン、尻軽営業もたまには使いどころがあるようだな」
【井伏】
「いやー、こんなところで志賀さんにお褒めに与るなんて嬉しっすわー」
【志賀】
「褒めてなどおらん」
【夏目】
「ははは、2人はすっかり仲良くなったようだな」
【志賀】
「こんな奴と仲良くなった覚えなどない」
【宮沢】
(チームを結成したときは、年齢も職業も全然違うから、どうなるのかなって思ったけど…)
【宮沢】
(みんな心からシンクロや、チームメンバーとの交流を楽しんでくれて、本当に良かった…)
談笑するメンバーと、その隙間で黒子のように動き回る潤司を見ながら、喜びを噛み締める
【宮沢】
(あ…だけど、さっきの吉川先輩は………)
【吉川】
「―宮沢
ちょっといいか」
【吉川】
「チームの総合力が上がってきた
俺もそれは感じている。それはいいんだけどよ」
1杯目のビールが終わり、麦焼酎の水割りを傾けながら、吉川先輩が話し始めた
そんな先輩の話に、同じく2杯目の…生しぼりピンクグレフルサワーを両手に持って耳を傾ける
【吉川】
「もう1つ決め手っつーか
演技の要となる大技が必要だと思うんだよな」
【吉川】
「演技全体を引き締めつつ、観客を沸かせる何かっつーか……」
【宮沢】
「……吉川先輩」
元気がないのかなって心配したのに……
なのに…、先輩がこんなにもシンクロのことを真剣に悩んで、考えていてくれたなんて…
【井上】
「それって必殺技ですね―!!!!!」
【吉川・宮沢】
「うおっ!?」
「うわあっ!」
吉川先輩と俺の間へ、井上が後ろから、両手を上げて突っ込んできた
【宮沢】
「ちょ!?井上、まさかと思うけどお酒飲んでないよね!?」
【井上】
「大丈夫ですコーラとトマトジュースです!」
自信満々に胸を張って答える井上
…チラリと潤司に視線をやると、『本当だ』のジェスチャーが返ってくる
【井上】
「それより吉川先輩!俺、感動しました!」
【井上】
「俺もそう思ってたんです!やりましょう必殺技!『井上ストライク』とかどうですか!?」
【吉川】
「何度も言うが、俺はお前の先輩じゃねえ。ついでに、勝手に技に自分の名前付けてんじゃねぇよ」
律儀につっこむ吉川先輩
【井伏】
「いーねいーね必殺技!ジャムプのスポーツ漫画なノリでさ!」
【志賀】
「貴様の技ではせいぜい『庶民シュート』どまりだな」
【井伏】
「はははヒデー、っつか志賀さんもジャムプとか読むんだな」
【志賀】
「愚問だな。研究に必要とあらば、漫画から論文まで全てを網羅する。それが研究者というものだ」
【夏目】
「志賀さんは本当に素晴らしい学者だな」
【谷崎】
「宮沢に執着しなければ、教師としても素晴らしいのですがね……」
【梶井】
「フフ、志賀さんと夏目さんの知識と経験をお借りすれば、素晴らしい技が出来そうですね。吉川さん、宮沢さん」
【宮沢】
「はい!
それに梶井さんや潤司や…みんなの力も!」
【井伏】
「よっしゃ、みんなの意見が一致したところで、もう一回乾杯しようぜ!」
【全員】
「乾杯!」
ああ、本当にこのチームで、このメンバーで良かった
俺は改めて、その想いを胸に抱き直したのだった