本編
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【宮沢】
「それじゃ、帰りましょうか!」
―合宿最終日
午前中だけ練習をした俺たちは
昼食を終えて帰路に就く準備を整えた
【井伏】
「案外あっという間だったよな」
【井上】
「飯は上手いし!ずっとプールに居られるし、もう最高でしたね!」
【宮沢】
「ほんとだね!
すごく充実した3日間だったよ!」
合宿の充足感を口々に語りあいながら、志賀助教の別荘を後にする
ここから車で約3時間の帰路も、志賀助教のお家の車が運んでくれるのだ
もちろん(というのは助教の談だが)……、専属の運転手の方が付いて下さっている
【宮沢】
「志賀助教、こんな良い場所を提供していただいて、ありがとうございました!」
改めて立派な門構えを眺めながらも、隣に立って居た助教にペコリと一礼する
【志賀】
「ふん、貴様には俺が必要だということを、よく思い知っただろう」
【宮沢】
「…あ、はい。ありがとうございます」
【志賀】
「うむ!」
何だか少し意味合いがずれている気がしつつも、素直にお礼を述べる
【梶井】
「みなさん、お車の準備が出来たそうですよ
乗車させていただきましょう」
【宮沢】
「はーい!今行きます」
梶井さんに返事をして車の方へ向かいながら、俺は潤司のことを考えていた
【宮沢】
(潤司と3日も離れてたの、いつ以来かなあ……)
『今から東京に帰ります。早く潤司に会いたいな(^v^)/』
車に乗り込む前に、手短に潤司へメールを送信する
合宿中も、お昼の休憩中や夜に、毎日メールや電話をしてはいたのだけれど
やっぱり、潤司に会えない環境は…なんとなく落ち着かないものだった
夏休みなどの長い休暇の間でも
アパートも近いし、地元も一緒―
というのもあって…
潤司と俺は
ほぼ毎日といって良いほど顔を合わせていたからだ
今回の合宿も、当然のように潤司も行くものと思っていたのだけれど…
「俺はチームの一員でなく、あくまでもお前のサポートをしているに過ぎない」
「初の合宿なのだから、コーチとしての責務を立派に果たせることを、皆に証明してくるといい」
「大丈夫だ。
宮沢なら必ず良い結果を上げられる筈だ」
潤司はそう言って合宿への同行を固辞したのだ
【宮沢】
(潤司が傍に居ると、俺がつい潤司に頼っちゃうから…
1人で行かせてくれたんだね…)
【宮沢】
(潤司は、俺が一人前のコーチになるために、本当に色々考えてくれてるんだな)
【宮沢】
(俺は、そんな潤司に…何も返せていないのに……)
【宮沢】
(そうだ、今夜は潤司の部屋に夕飯を作りに行こうかな。
潤司の好きなたぬきうどんとか…)
【井伏】
「宮沢くん、どうしたぼんやりして」
【宮沢】
「…井伏さん」
振り向いて顔を上げると、
後ろの座席から身を乗り出して、助手席の背もたれに肘を置いている井伏さんと目が合った
【井伏】
「俺に恋煩い―とかだったら、大歓迎だぜ?」
【宮沢】
「あはは…って
…みんな寝てるんだから、静かにしないとですね」
慌てて口を押えて声をひそめる
流石に3日間シンクロ三昧だったのだ
井伏さんと俺以外は、皆すっかり眠ってしまっている
【井伏】
「まったく、アンタのスルースキルはどこまで上がるんだよ。ほんとつれねーなあ」
【宮沢】
「それより、井伏さんはお疲れじゃないんですか?」
【井伏】
「はは、宮沢くんこそ相当寝不足してる筈だろ」
【井伏】
「朝は早起きしてプール掃除、昼も食ったらすぐ練習メニューの見直しって、ちょっと頑張り過ぎじゃねーの?」
【宮沢】
「…どうして
それを……」
プールの清掃は、誰にも見られないうちに終わりにしていたし、昼はオーナーにしか会ってない筈なのに…
【井伏】
「前も言ったろ?
ナンバーワン営業マンの観察眼を見くびってもらっちゃこまるぜ?」
【井伏】
「……んで、敏腕営業マンとしては、今がアンタへの売り込み時かなって思ったワケだけど…」
【宮沢】
「……え?」
-to be continued-
【井伏】
「―敏腕営業マンとしては、今がアンタへの売り込み時かなって思ったワケだけど…」
【宮沢】
「……え?」
【井伏】
「皆寝ちまって、2人きりの車内…
実は結構エロいシチュエーションだっだりするんだぜ?」
井伏さんが手を伸ばし、俺の下唇をスルリと撫でた
【宮沢】
「井伏さん、運転手さんのこと忘れてませんか」
【井伏】
「大丈夫、大丈夫
サービスのプロってのは、こういう時黒子に徹せてこそだからな」
【宮沢】
「それに、俺が男ってことも忘れてます」
【井伏】
「大丈夫、それも勿論忘れてないどころか、宮沢くんは性別関係なく魅力的だぜ」
【宮沢】
「それともう1つ…」
【井伏】
「まったく宮沢くんは慎重派だな
何でも聞くぜ?」
【宮沢】
「運転手さんは恐らく、志賀助教の………」
ガシッ
【志賀】
「何をしている、貴様」
【井伏】
「志賀さんおはようございます
結構ぐっすりだと思ったんですけどねえ」
俺へと伸ばした手を、志賀助教に掴まれたまま、悪びれずに答える井伏さん
【志賀】
「フン!小賢しい愚か者めが」
【志賀】
「誰かが宮沢にちょっかいを出したら、岸田がバイブ式の発信機で俺に知らせる手筈を整えておいたのだ」
【志賀】
「宮沢を助手席に座らせたのもその為だからな!」
志賀助教が誇らしげに、ジャケットの内ポケットから、小さな機械を取り出して掲げる
―なお、「岸田」というのは運転手さんの名前だ
【宮沢】
(助教のことだから、何かしているだろうとは思っていたけど、予想以上すぎるよ…)
【志賀】
「本当に、これだから営業職の奴は好かんのだ
他人の隙に付け入ろうなどと不埒者めが」
【井伏】
「恋に抜け駆けは必須ですって
つか、俺は志賀さんのこと尊敬してるんですけどねー」
【井伏】
「ホント大学やめて、ウチの会社来ません?
歓迎しますって!」
【志賀】
「行くか馬鹿者!
それに宮沢も貴様の会社などにはやらん!寝言は寝て言うがいい」
【志賀】
「俺の前で俺の生徒を口説くなど、言語道断だ!」
【宮沢】
(……志賀助教は、どうしてこんなに生徒思いなんだろう)
井伏さんに突っかかっている助教を見ながら、そんなことを思う
すごい研究をいくつもしていて海外からも高い評価を得ているという志賀助教は…
近々、准教授に昇任するのが確実だと噂されている
指導力は高いし、研究熱心で…、どこかの研究所に籠ってご自身の研究に没頭する道もあるのに…
【宮沢】
(それなのに、いくつも講義を受け持って、シンクロチームにまで付き合ってくれて…)
【宮沢】
(ストイックで他人にも厳しいから、『鬼神』なんて呼ばれてるけど…、本当にいい先生だよなあ…)
【井伏】
「―ちょ、宮沢くん、宮沢くん?」
【宮沢】
「ふわっ!あ、井伏さん…」
【井伏】
「はは、戻ってきたか
ほんっとアンタ、気付くとどっかトリップしてるよな」
【志賀】
「大方、俺の手腕に感じ入っていたのだろう
もっと惚れ惚れするがいい」
【宮沢】
「あ、あはははは……」
―そんなやりとりをしている内に
車はいつの間にか、見知った日常の景色の中を走っていたのだった
-to be continued-
「それじゃ、帰りましょうか!」
―合宿最終日
午前中だけ練習をした俺たちは
昼食を終えて帰路に就く準備を整えた
【井伏】
「案外あっという間だったよな」
【井上】
「飯は上手いし!ずっとプールに居られるし、もう最高でしたね!」
【宮沢】
「ほんとだね!
すごく充実した3日間だったよ!」
合宿の充足感を口々に語りあいながら、志賀助教の別荘を後にする
ここから車で約3時間の帰路も、志賀助教のお家の車が運んでくれるのだ
もちろん(というのは助教の談だが)……、専属の運転手の方が付いて下さっている
【宮沢】
「志賀助教、こんな良い場所を提供していただいて、ありがとうございました!」
改めて立派な門構えを眺めながらも、隣に立って居た助教にペコリと一礼する
【志賀】
「ふん、貴様には俺が必要だということを、よく思い知っただろう」
【宮沢】
「…あ、はい。ありがとうございます」
【志賀】
「うむ!」
何だか少し意味合いがずれている気がしつつも、素直にお礼を述べる
【梶井】
「みなさん、お車の準備が出来たそうですよ
乗車させていただきましょう」
【宮沢】
「はーい!今行きます」
梶井さんに返事をして車の方へ向かいながら、俺は潤司のことを考えていた
【宮沢】
(潤司と3日も離れてたの、いつ以来かなあ……)
『今から東京に帰ります。早く潤司に会いたいな(^v^)/』
車に乗り込む前に、手短に潤司へメールを送信する
合宿中も、お昼の休憩中や夜に、毎日メールや電話をしてはいたのだけれど
やっぱり、潤司に会えない環境は…なんとなく落ち着かないものだった
夏休みなどの長い休暇の間でも
アパートも近いし、地元も一緒―
というのもあって…
潤司と俺は
ほぼ毎日といって良いほど顔を合わせていたからだ
今回の合宿も、当然のように潤司も行くものと思っていたのだけれど…
「俺はチームの一員でなく、あくまでもお前のサポートをしているに過ぎない」
「初の合宿なのだから、コーチとしての責務を立派に果たせることを、皆に証明してくるといい」
「大丈夫だ。
宮沢なら必ず良い結果を上げられる筈だ」
潤司はそう言って合宿への同行を固辞したのだ
【宮沢】
(潤司が傍に居ると、俺がつい潤司に頼っちゃうから…
1人で行かせてくれたんだね…)
【宮沢】
(潤司は、俺が一人前のコーチになるために、本当に色々考えてくれてるんだな)
【宮沢】
(俺は、そんな潤司に…何も返せていないのに……)
【宮沢】
(そうだ、今夜は潤司の部屋に夕飯を作りに行こうかな。
潤司の好きなたぬきうどんとか…)
【井伏】
「宮沢くん、どうしたぼんやりして」
【宮沢】
「…井伏さん」
振り向いて顔を上げると、
後ろの座席から身を乗り出して、助手席の背もたれに肘を置いている井伏さんと目が合った
【井伏】
「俺に恋煩い―とかだったら、大歓迎だぜ?」
【宮沢】
「あはは…って
…みんな寝てるんだから、静かにしないとですね」
慌てて口を押えて声をひそめる
流石に3日間シンクロ三昧だったのだ
井伏さんと俺以外は、皆すっかり眠ってしまっている
【井伏】
「まったく、アンタのスルースキルはどこまで上がるんだよ。ほんとつれねーなあ」
【宮沢】
「それより、井伏さんはお疲れじゃないんですか?」
【井伏】
「はは、宮沢くんこそ相当寝不足してる筈だろ」
【井伏】
「朝は早起きしてプール掃除、昼も食ったらすぐ練習メニューの見直しって、ちょっと頑張り過ぎじゃねーの?」
【宮沢】
「…どうして
それを……」
プールの清掃は、誰にも見られないうちに終わりにしていたし、昼はオーナーにしか会ってない筈なのに…
【井伏】
「前も言ったろ?
ナンバーワン営業マンの観察眼を見くびってもらっちゃこまるぜ?」
【井伏】
「……んで、敏腕営業マンとしては、今がアンタへの売り込み時かなって思ったワケだけど…」
【宮沢】
「……え?」
-to be continued-
【井伏】
「―敏腕営業マンとしては、今がアンタへの売り込み時かなって思ったワケだけど…」
【宮沢】
「……え?」
【井伏】
「皆寝ちまって、2人きりの車内…
実は結構エロいシチュエーションだっだりするんだぜ?」
井伏さんが手を伸ばし、俺の下唇をスルリと撫でた
【宮沢】
「井伏さん、運転手さんのこと忘れてませんか」
【井伏】
「大丈夫、大丈夫
サービスのプロってのは、こういう時黒子に徹せてこそだからな」
【宮沢】
「それに、俺が男ってことも忘れてます」
【井伏】
「大丈夫、それも勿論忘れてないどころか、宮沢くんは性別関係なく魅力的だぜ」
【宮沢】
「それともう1つ…」
【井伏】
「まったく宮沢くんは慎重派だな
何でも聞くぜ?」
【宮沢】
「運転手さんは恐らく、志賀助教の………」
ガシッ
【志賀】
「何をしている、貴様」
【井伏】
「志賀さんおはようございます
結構ぐっすりだと思ったんですけどねえ」
俺へと伸ばした手を、志賀助教に掴まれたまま、悪びれずに答える井伏さん
【志賀】
「フン!小賢しい愚か者めが」
【志賀】
「誰かが宮沢にちょっかいを出したら、岸田がバイブ式の発信機で俺に知らせる手筈を整えておいたのだ」
【志賀】
「宮沢を助手席に座らせたのもその為だからな!」
志賀助教が誇らしげに、ジャケットの内ポケットから、小さな機械を取り出して掲げる
―なお、「岸田」というのは運転手さんの名前だ
【宮沢】
(助教のことだから、何かしているだろうとは思っていたけど、予想以上すぎるよ…)
【志賀】
「本当に、これだから営業職の奴は好かんのだ
他人の隙に付け入ろうなどと不埒者めが」
【井伏】
「恋に抜け駆けは必須ですって
つか、俺は志賀さんのこと尊敬してるんですけどねー」
【井伏】
「ホント大学やめて、ウチの会社来ません?
歓迎しますって!」
【志賀】
「行くか馬鹿者!
それに宮沢も貴様の会社などにはやらん!寝言は寝て言うがいい」
【志賀】
「俺の前で俺の生徒を口説くなど、言語道断だ!」
【宮沢】
(……志賀助教は、どうしてこんなに生徒思いなんだろう)
井伏さんに突っかかっている助教を見ながら、そんなことを思う
すごい研究をいくつもしていて海外からも高い評価を得ているという志賀助教は…
近々、准教授に昇任するのが確実だと噂されている
指導力は高いし、研究熱心で…、どこかの研究所に籠ってご自身の研究に没頭する道もあるのに…
【宮沢】
(それなのに、いくつも講義を受け持って、シンクロチームにまで付き合ってくれて…)
【宮沢】
(ストイックで他人にも厳しいから、『鬼神』なんて呼ばれてるけど…、本当にいい先生だよなあ…)
【井伏】
「―ちょ、宮沢くん、宮沢くん?」
【宮沢】
「ふわっ!あ、井伏さん…」
【井伏】
「はは、戻ってきたか
ほんっとアンタ、気付くとどっかトリップしてるよな」
【志賀】
「大方、俺の手腕に感じ入っていたのだろう
もっと惚れ惚れするがいい」
【宮沢】
「あ、あはははは……」
―そんなやりとりをしている内に
車はいつの間にか、見知った日常の景色の中を走っていたのだった
-to be continued-
