本編
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倉科旅館。都内にある高級旅館だ。
そのオーナーの息子―倉科金之助。以前宿泊した時に見かけたのだが…
献身的に旅館の手伝いをしていて―俺の興味をそそった。
【橘】
「お越し頂きました。」
【万里】
「解った。入れ。」
【倉科】
「三宮…さん……?」
【万里】
「ああ、久しぶりだな。覚えているか?」
【倉科】
「勿論です!」
【倉科】
「一度ご利用頂いたら必ず覚えていますが…三宮さんは4回もお越し下さっているので、絶対に忘れません。」
【万里】
「そうか。仕事熱心だな。」
【倉科】
「あ、有難うございます!早く僕も一人前になって両親の役に立ちたいです。」
凛とした曇りのない瞳で夢を語る倉科。
こういう、まっさらで無垢なものを見ると、どうしてこんなにワクワクするんだろう。
【倉科】
「それで…今日は、三宮さんが何故僕を…?それにこのお洋服も…」
【万里】
「ああ。実はね、この屋敷でアルバイトして貰えないかなって思ってるんだ」
【倉科】
「え?」
【万里】
「前に旅館で一生懸命働いている君を見て…是非この屋敷でも働いて貰いたいなって思って」
【倉科】
「で、でも僕…学校以外の時間はずっと旅館にいるから…」
【万里】
「忙しい時はいいんだよ。少しあいた時間があったら来て欲しいんだ。」
【倉科】
「…………うーん……」
【万里】
「旅館以外の接客とか、サービスとか学んだ方が君の為にもなると思うし」
【倉科】
「!!」
【万里】
「旅館とは勝手が違うかもしれないけど…だからこそ勉強になることも沢山あるんじゃないかな」
【倉科】
「確かに…僕、父にそう言われた事あります。お前は旅館に入り浸り過ぎだって。」
【万里】
「うん。外の世界を見ることは大切だからね。」
【倉科】
「………」
【万里】
「とりあえず……執事に向いてるか適正試験をしてみるから、それで決めればいいよ。」
【倉科】
「適正試験………?」
【倉科】
「う、うう……執事って…大変ですね……」
【万里】
「そう?でも、俺の想ってた通り倉科はサービスの才能があると思ったよ。」
【万里】
「是非、働いて貰えないかな。」
【倉科】
「!本当ですか…!それは…嬉しいです。」
【倉科】
「解らない事沢山あるんですが…頑張って覚えます!」
【万里】
「嬉しいよ。有難う。じゃあ早速何かお願いしてみようか。」
【倉科】
「はい。」
俺は机に置いていたコーヒー用のミルクを手に取る。
【万里】
「ああ……手にミルクがついてしまったな。倉科、とってくれないか?」
【倉科】
「あ…はい!かしこまりました…!何かふきんのようなものを…」
【万里】
「その必要はない。舐めとってくれればいい。」
【倉科】
「ふえ…?」
【万里】
「俺は一刻も早く手を綺麗にしたいんだ。ふきんを探すより先に、舐めて綺麗にしてくれ。」
【倉科】
「で…でも……」
【万里】
「相手の真のニーズをくみ取る。それがサービスの基本だろ?」
【倉科】
「…………っ」
倉科はこれまで両親に愛されてそれはそれは大事に育てられたのだろう。
今の状況に酷く混乱していて、正常な判断が難しそうだった。
【倉科】
「わ、わかりました…!お応え、します……」
恐る恐る舌を差し出す。ピチャ、という音が響いた。
【倉科】
「ふ……、ちゅ……ぴちゃ…」
【万里】
「よだれを垂らすなよ。だらしないぞ…」
【倉科】
「…ご、ごめんなさ……くちゅ」
俺の言いつけどおり、急いでミルクを舐めとる倉科。
【倉科】
「き…綺麗になりました…っ」
【万里】
「うん。有難う、倉科。」
反対の手で倉科の頭を撫でた。すると無邪気な笑顔で応える倉科。
まっさらな倉科の人生に一つ、波紋を投じることが出来た―。
【連城】
「おい…三宮…さん?言われた通りこの服着て来たけどよ…」
【連城】
「ほんとに…1カ月に何回か来るだけであの報酬貰えんのか…?」
橘に頼んで呼びつけた連城瑠加。オートレーサーだ。
一度新聞で見かけ…野心的で好戦的な目が気に入っていた。
【万里】
「ああ。勿論だ。」
【連城】
「……っ!金持ちってすげえな……!」
【連城】
「じゃあ…執事、っての、俺にやらせてくれよ!」
オートレーサーという職業は…年収は高いものの、マシンにかかる費用は全て自前なのだ。
勝つ為にマシンをより良くしようと思えば思う程、金がかかる。
その為、万年金策に追われている者も少なくない。
【万里】
「…その前に、採用試験をする。」
【連城】
「!!う…、そうなのかよ…。どんな試験だ?」
【連城】
「…勉強だったら…俺ぁ全然できねーぜ。」
解り易く狼狽する連城にクスリと笑いが漏れる。
【万里】
「安心しろ。そう、難しい事じゃない。」
【万里】
「お前はリラックスしていればいい―」
【連城】
「っく……、これが……試験?なんだってこんな…」
【万里】
「俺に忠誠心を持てる人間か…の試験だ」
そのオーナーの息子―倉科金之助。以前宿泊した時に見かけたのだが…
献身的に旅館の手伝いをしていて―俺の興味をそそった。
【橘】
「お越し頂きました。」
【万里】
「解った。入れ。」
【倉科】
「三宮…さん……?」
【万里】
「ああ、久しぶりだな。覚えているか?」
【倉科】
「勿論です!」
【倉科】
「一度ご利用頂いたら必ず覚えていますが…三宮さんは4回もお越し下さっているので、絶対に忘れません。」
【万里】
「そうか。仕事熱心だな。」
【倉科】
「あ、有難うございます!早く僕も一人前になって両親の役に立ちたいです。」
凛とした曇りのない瞳で夢を語る倉科。
こういう、まっさらで無垢なものを見ると、どうしてこんなにワクワクするんだろう。
【倉科】
「それで…今日は、三宮さんが何故僕を…?それにこのお洋服も…」
【万里】
「ああ。実はね、この屋敷でアルバイトして貰えないかなって思ってるんだ」
【倉科】
「え?」
【万里】
「前に旅館で一生懸命働いている君を見て…是非この屋敷でも働いて貰いたいなって思って」
【倉科】
「で、でも僕…学校以外の時間はずっと旅館にいるから…」
【万里】
「忙しい時はいいんだよ。少しあいた時間があったら来て欲しいんだ。」
【倉科】
「…………うーん……」
【万里】
「旅館以外の接客とか、サービスとか学んだ方が君の為にもなると思うし」
【倉科】
「!!」
【万里】
「旅館とは勝手が違うかもしれないけど…だからこそ勉強になることも沢山あるんじゃないかな」
【倉科】
「確かに…僕、父にそう言われた事あります。お前は旅館に入り浸り過ぎだって。」
【万里】
「うん。外の世界を見ることは大切だからね。」
【倉科】
「………」
【万里】
「とりあえず……執事に向いてるか適正試験をしてみるから、それで決めればいいよ。」
【倉科】
「適正試験………?」
【倉科】
「う、うう……執事って…大変ですね……」
【万里】
「そう?でも、俺の想ってた通り倉科はサービスの才能があると思ったよ。」
【万里】
「是非、働いて貰えないかな。」
【倉科】
「!本当ですか…!それは…嬉しいです。」
【倉科】
「解らない事沢山あるんですが…頑張って覚えます!」
【万里】
「嬉しいよ。有難う。じゃあ早速何かお願いしてみようか。」
【倉科】
「はい。」
俺は机に置いていたコーヒー用のミルクを手に取る。
【万里】
「ああ……手にミルクがついてしまったな。倉科、とってくれないか?」
【倉科】
「あ…はい!かしこまりました…!何かふきんのようなものを…」
【万里】
「その必要はない。舐めとってくれればいい。」
【倉科】
「ふえ…?」
【万里】
「俺は一刻も早く手を綺麗にしたいんだ。ふきんを探すより先に、舐めて綺麗にしてくれ。」
【倉科】
「で…でも……」
【万里】
「相手の真のニーズをくみ取る。それがサービスの基本だろ?」
【倉科】
「…………っ」
倉科はこれまで両親に愛されてそれはそれは大事に育てられたのだろう。
今の状況に酷く混乱していて、正常な判断が難しそうだった。
【倉科】
「わ、わかりました…!お応え、します……」
恐る恐る舌を差し出す。ピチャ、という音が響いた。
【倉科】
「ふ……、ちゅ……ぴちゃ…」
【万里】
「よだれを垂らすなよ。だらしないぞ…」
【倉科】
「…ご、ごめんなさ……くちゅ」
俺の言いつけどおり、急いでミルクを舐めとる倉科。
【倉科】
「き…綺麗になりました…っ」
【万里】
「うん。有難う、倉科。」
反対の手で倉科の頭を撫でた。すると無邪気な笑顔で応える倉科。
まっさらな倉科の人生に一つ、波紋を投じることが出来た―。
【連城】
「おい…三宮…さん?言われた通りこの服着て来たけどよ…」
【連城】
「ほんとに…1カ月に何回か来るだけであの報酬貰えんのか…?」
橘に頼んで呼びつけた連城瑠加。オートレーサーだ。
一度新聞で見かけ…野心的で好戦的な目が気に入っていた。
【万里】
「ああ。勿論だ。」
【連城】
「……っ!金持ちってすげえな……!」
【連城】
「じゃあ…執事、っての、俺にやらせてくれよ!」
オートレーサーという職業は…年収は高いものの、マシンにかかる費用は全て自前なのだ。
勝つ為にマシンをより良くしようと思えば思う程、金がかかる。
その為、万年金策に追われている者も少なくない。
【万里】
「…その前に、採用試験をする。」
【連城】
「!!う…、そうなのかよ…。どんな試験だ?」
【連城】
「…勉強だったら…俺ぁ全然できねーぜ。」
解り易く狼狽する連城にクスリと笑いが漏れる。
【万里】
「安心しろ。そう、難しい事じゃない。」
【万里】
「お前はリラックスしていればいい―」
【連城】
「っく……、これが……試験?なんだってこんな…」
【万里】
「俺に忠誠心を持てる人間か…の試験だ」
