本編
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―橘の休暇、2日目……
【御園】
「ごめん……なさい……ちょっと…直ぐには難しそう、です」
【万里】
「…そうか」
御園に、橘彩音のPC、スマホにクラッキング出来ないか依頼してみたが
やはりそれなりの対策がなされているらしい。
【万里】
「謝る必要はない」
もとから予測出来ていたことだ。
【御園】
「……う………っ」
御園は、期待されていなかった事が辛いらしく、眉根を寄せる。
俺は目を細めて頭を撫でてやった。
【万里】
「―それより、…これは解除出来るか?」
橘・橋本弁護士事務所に関する資料を渡す。
【御園】
「……あ、………見て、みます…」
【御園】
「……………一時的な解除で、大丈夫、なら……何とかなり、ます…」
【万里】
「そうか。
―俺が連絡をしたら…すぐに解除出来るようにしておけ」
【御園】
「わっ……わかり、ました…ご主人…様…」
【万里】
「―イイ子だ、御園…………」
【御園】
「…ご主人…様…、御役に…立てそうで……嬉しい、です…」
三宮万里だけが自らの全てだと雄弁に語る、変わりない瞳。
その光に…吸い込まれそうな……包まれるような気がした。
―俺はやはり疲弊しているらしい。
…御園の瞳を見つめ返した。
【御園】
「ご主人様…大好き……です」
しなだれかかってくる御園。
幸せに欠けた人間は、それを埋めるように依存する。
典型的なタイプで、御しやすく…都合がいいと思っていた。
【万里】
(…………しかし)
こいつはそうも可愛い人間ではあるまい。
以前の監禁事件を考えれば……うかうかしていると飲みこまれかねない。
【御園】
「ご主人様………何だかいつもより……ずっと近、い……」
【御園】
「嬉しい……俺はずっと、ご主人様の傍に、います………」
【御園】
「ご主人様……俺が一生……守り、ます……愛して……る……」
【御園】
「ご主人様…………万里様……、」
【御園】
「俺だけ…は万里様のこと、永遠に…見てる……きっと…」
俺の状況や疲弊を把握しているからだろうか…いつも以上に愛に似た事を囁く。
孤独の暗い穴に住む御園にとって、今にも死に絶えそうな心がどこに向かうか手に取るように解るらしい。
流し込まれる甘い毒に侵されないように、キスで言葉を封じた―
―橘の休暇、3日目……
【三日月】
「ご主人さまぁ、紅茶淹れました」
【万里】
「…お前が淹れたのか?」
【三日月】
「いーえ。東雲さんですよー」
【万里】
「そこに置け」
【三日月】
「あ、俺が淹れてたんだったら飲まなかったんでしょう。酷いなあ」
【万里】
「ふん……自覚があるなら、もっとうまく淹れてみろ」
【三日月】
「進藤さんに教えて貰ってるんですけどねー」
三日月の味覚は鈴木に次いで基準がおかしい。巧くなりようがないだろう。
苦笑していると、三日月が俺の目を覗きこんで来る。
【三日月】
「…ご主人様………」
【三日月】
「すっごく……触りたい、です…今のご主人様、…綺麗…」
【万里】
「…………」
【三日月】
「でも気分じゃないって顔ですね。どうしよう、触りたいなぁー」
【三日月】
「あっ、マッサージとかどーですか?足でも肩でも…どこでも」
【万里】
「ふ……どうした急に」
【三日月】
「さぁ……俺にも解りませんけど……いつもと違うんですもん、貴方」
女のように白く細い指が俺の頸動脈に触れてくる。
【三日月】
「触って……、内側も、全部、確かめたくなります」
【万里】
「触る…?嘘を吐くな。―お前、人殺しでもしかねない顔してるぞ」
【三日月】
「……殺したいなんて。じっくり触れて…食べたいなって…思ってるだけですよ」
相手がどんな様子であれスタンスを崩さない三日月に…ある意味癒されるような心地だった。
【三日月】
「ご主人様……、ねえ…頸って締まると凄く気持ち良いんですよ」
【万里】
「危ないアソビは程ほどにしておけ」
【三日月】
「大丈夫です。慣れた人にしかお願いしませんもん」
【三日月】
「でも…今日はご主人様と沢山遊びたい」
【三日月】
「トクトク…って…綺麗な音」
言いながら俺の首に両手の指先を添え、馬乗りになってくる。
【万里】
「挑発しても無駄だぞ」
【三日月】
「……ふふ、そっか…俺がシテ貰うのは諦めなきゃ」
【三日月】
「じゃあ、逆は?俺も、ご主人様、よくしてあげたいな」
【万里】
「どういう風の吹きまわしだ」
【三日月】
「ご主人様に触りたくて触りたくて。俺の意志じゃないみたいに身体が反応するんですよ」
きゅう、と軽く力をこめられるが、非力な三日月の握力でどうすることも出来ない事は解っていた。
【三日月】
「ご主人様……ご主人様のパパは……ママのこと、凄く愛してたんだね」
【万里】
「ふん?何故そう思う」
【三日月】
「ご主人様の…ママの写真とか……服とか…時間に沿って並べてあって…ママの事レポート?してあったし」
【万里】
「手癖の悪い奴だ―もうあの部屋に入ったのか」
あの手紙を受け取ってから、久しぶりに親父と母親部屋に入り…
鍵も、人が持ちだせる場所に戻したのだ。
母―菜穂子が亡くなって以降俺はどちらの部屋にも足を踏み入れた事がなかったが―、
親父の部屋は菜穂子の遺留品で埋め尽くされていた。
年代別に―菜穂子の写真や服を整列させ、菜穂子の様子を綴った…日記のようなメモ書きを添えてある…
【御園】
「ごめん……なさい……ちょっと…直ぐには難しそう、です」
【万里】
「…そうか」
御園に、橘彩音のPC、スマホにクラッキング出来ないか依頼してみたが
やはりそれなりの対策がなされているらしい。
【万里】
「謝る必要はない」
もとから予測出来ていたことだ。
【御園】
「……う………っ」
御園は、期待されていなかった事が辛いらしく、眉根を寄せる。
俺は目を細めて頭を撫でてやった。
【万里】
「―それより、…これは解除出来るか?」
橘・橋本弁護士事務所に関する資料を渡す。
【御園】
「……あ、………見て、みます…」
【御園】
「……………一時的な解除で、大丈夫、なら……何とかなり、ます…」
【万里】
「そうか。
―俺が連絡をしたら…すぐに解除出来るようにしておけ」
【御園】
「わっ……わかり、ました…ご主人…様…」
【万里】
「―イイ子だ、御園…………」
【御園】
「…ご主人…様…、御役に…立てそうで……嬉しい、です…」
三宮万里だけが自らの全てだと雄弁に語る、変わりない瞳。
その光に…吸い込まれそうな……包まれるような気がした。
―俺はやはり疲弊しているらしい。
…御園の瞳を見つめ返した。
【御園】
「ご主人様…大好き……です」
しなだれかかってくる御園。
幸せに欠けた人間は、それを埋めるように依存する。
典型的なタイプで、御しやすく…都合がいいと思っていた。
【万里】
(…………しかし)
こいつはそうも可愛い人間ではあるまい。
以前の監禁事件を考えれば……うかうかしていると飲みこまれかねない。
【御園】
「ご主人様………何だかいつもより……ずっと近、い……」
【御園】
「嬉しい……俺はずっと、ご主人様の傍に、います………」
【御園】
「ご主人様……俺が一生……守り、ます……愛して……る……」
【御園】
「ご主人様…………万里様……、」
【御園】
「俺だけ…は万里様のこと、永遠に…見てる……きっと…」
俺の状況や疲弊を把握しているからだろうか…いつも以上に愛に似た事を囁く。
孤独の暗い穴に住む御園にとって、今にも死に絶えそうな心がどこに向かうか手に取るように解るらしい。
流し込まれる甘い毒に侵されないように、キスで言葉を封じた―
―橘の休暇、3日目……
【三日月】
「ご主人さまぁ、紅茶淹れました」
【万里】
「…お前が淹れたのか?」
【三日月】
「いーえ。東雲さんですよー」
【万里】
「そこに置け」
【三日月】
「あ、俺が淹れてたんだったら飲まなかったんでしょう。酷いなあ」
【万里】
「ふん……自覚があるなら、もっとうまく淹れてみろ」
【三日月】
「進藤さんに教えて貰ってるんですけどねー」
三日月の味覚は鈴木に次いで基準がおかしい。巧くなりようがないだろう。
苦笑していると、三日月が俺の目を覗きこんで来る。
【三日月】
「…ご主人様………」
【三日月】
「すっごく……触りたい、です…今のご主人様、…綺麗…」
【万里】
「…………」
【三日月】
「でも気分じゃないって顔ですね。どうしよう、触りたいなぁー」
【三日月】
「あっ、マッサージとかどーですか?足でも肩でも…どこでも」
【万里】
「ふ……どうした急に」
【三日月】
「さぁ……俺にも解りませんけど……いつもと違うんですもん、貴方」
女のように白く細い指が俺の頸動脈に触れてくる。
【三日月】
「触って……、内側も、全部、確かめたくなります」
【万里】
「触る…?嘘を吐くな。―お前、人殺しでもしかねない顔してるぞ」
【三日月】
「……殺したいなんて。じっくり触れて…食べたいなって…思ってるだけですよ」
相手がどんな様子であれスタンスを崩さない三日月に…ある意味癒されるような心地だった。
【三日月】
「ご主人様……、ねえ…頸って締まると凄く気持ち良いんですよ」
【万里】
「危ないアソビは程ほどにしておけ」
【三日月】
「大丈夫です。慣れた人にしかお願いしませんもん」
【三日月】
「でも…今日はご主人様と沢山遊びたい」
【三日月】
「トクトク…って…綺麗な音」
言いながら俺の首に両手の指先を添え、馬乗りになってくる。
【万里】
「挑発しても無駄だぞ」
【三日月】
「……ふふ、そっか…俺がシテ貰うのは諦めなきゃ」
【三日月】
「じゃあ、逆は?俺も、ご主人様、よくしてあげたいな」
【万里】
「どういう風の吹きまわしだ」
【三日月】
「ご主人様に触りたくて触りたくて。俺の意志じゃないみたいに身体が反応するんですよ」
きゅう、と軽く力をこめられるが、非力な三日月の握力でどうすることも出来ない事は解っていた。
【三日月】
「ご主人様……ご主人様のパパは……ママのこと、凄く愛してたんだね」
【万里】
「ふん?何故そう思う」
【三日月】
「ご主人様の…ママの写真とか……服とか…時間に沿って並べてあって…ママの事レポート?してあったし」
【万里】
「手癖の悪い奴だ―もうあの部屋に入ったのか」
あの手紙を受け取ってから、久しぶりに親父と母親部屋に入り…
鍵も、人が持ちだせる場所に戻したのだ。
母―菜穂子が亡くなって以降俺はどちらの部屋にも足を踏み入れた事がなかったが―、
親父の部屋は菜穂子の遺留品で埋め尽くされていた。
年代別に―菜穂子の写真や服を整列させ、菜穂子の様子を綴った…日記のようなメモ書きを添えてある…
