本編
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脅えたような顔の進藤さんに何ともいえない高揚感を感じていた。
【万里】
「まだ判んないみたいだな。」
【進藤】
「え…?」
【万里】
「既にあんたは俺のモノだって事―
教えてやるよ…」
【進藤】
「あ…っはぁ……」
【万里】
「別に毎日来いって言ってるわけじゃない。そうだな、月に2,3回程度ならいいだろ?」
【進藤】
「………………。」
【進藤】
「解りました…そこまでおっしゃって下さるなら……。」
【万里】
「…有難う!進藤さん!」
【万里】
「…俺にはあんたが必要なんだ。前からずっと思ってた。」
【進藤】
「そう…なのですか……?」
【万里】
「ああ。東間さんが羨ましかったよ。」
【進藤】
「………そんな…………恐れ多いです……」
【進藤】
「……けれど…、とても、嬉しい、です……」
女の子みたいに照れながら笑う進藤さん。キリっとした普段の様子とのギャップが中々いい。
【万里】
「じゃあ、これからよろしく。進藤さん。」
【進藤】
「は……い。三宮様………あ、いえ…、ご主人様……になるのでしょうか…」
【万里】
「はは。進藤さん、ベテラン執事っぽい」
【進藤】
「そんな……、でも…、なるべくそう思って頂けるように努力致します…」
真面目な進藤さんらしい回答だった。
【万里】
(進藤さんは滅多にミスをしないからトラブル対応が苦手かもな。)
【万里】
(これからどんなトラブルをふっかけてやろうかな……)
困った顔の進藤さんを想像して、思わず口のハシが上がってしまっていた―。
【橘】
「東雲健吉を連れて参りました。」
【万里】
「そうか。ありがとう。」
東京に本社を置く不動産会社―「アルビー不動産」のセールスマンだ。
オフィスビル・商業ビルの賃貸を主力業務とし、総合不動産系で売上高が全国2位の大手企業である。
ふと―コンコン、とノック音。
はいれ、と言うとカチャリ、礼儀正しくドアが開く。
【東雲】
「すいません、時間かかっちゃいまして…東雲です。」
【東雲】
「その―、この服に慣れてなくて……着替えに手間取り…ました」
窮屈そうに燕尾服をまとって、人なつっこく笑った。
【万里】
「いい。無理を言ったのはこちらだからな。」
【東雲】
「いえ、とんでもないです…いきなりお呼び頂いてびっくりしましたが」
【東雲】
「しかし、その…三宮様に何故呼んで頂いたのか…よく解っていないのですが」
橘には、とりあえず連れて来い、とだけ命じたので…東雲はひどく戸惑っているようだ。
三宮のオフィスをいくつかアルビーに頼んでいるから、俺の顔ぐらいは知っているだろうが…
勿論、対面で会った事などはない。
【万里】
「……………。」
【東雲】
「あの、三宮…様?」
【万里】
「ああ―実はな……」
………………
…………………………
【万里】
「と…いうわけだ。だから明日から空いた時間をこの屋敷で過ごして貰いたい」
【東雲】
「いやいやいや!!意味が解りません!」
【万里】
「何がだ?今説明しただろう。」
【東雲】
「いや!ちょっと…その、受け止めきれません…!」
【万里】
「仕事はそのまま続けろ。ここにはいつ出勤してもいい。縛りもない。好条件だろ?」
…まぁ当然の反応だ。
アルビーのエリートに執事のアルバイト―なんて馬鹿げた話。
つまらない冗談にしか思えない。
【万里】
「東雲。かたっくるしく考えるな。」
【万里】
「お前の空いた時間を俺に使えと言ってるだけだ。報酬だってある。住まいも変える必要はない。」
【万里】
「そうだな―、手ごろな副業だと思え。」
【東雲】
「……っ、その…、失礼承知で言いますけど…、俺は不動産の仕事を愛してますから」
【東雲】
「どんな仕事をするかは俺自身が選びたいと思ってます。」
【万里】
「ほう?」
【東雲】
「すみません。いつもお世話になっている事は勿論存じ上げていますが―」
【万里】
「ならば…身体に言い聞かせるしかないようだな。」
【東雲】
「…………え…………?!」
【東雲】
「な……なんでこんな事するんですか…」
【万里】
「だから言っただろう。」
【万里】
「お前を買っている。その能力をより伸ばして俺のモノにしたい。」
【東雲】
「……………。」
【万里】
「有り得ないとでも言いたげだな。いいさ、好きにしろ。」
【万里】
「しかし、お前に拒否権はないぞ。お前の上司も会社も承知の上だからな。」
【東雲】
「―え……?!」
【万里】
「ふ…、社に戻れば解る。何だったらアルビーの社長に聞いてみろ。」
【万里】
「皆お前にこの仕事を進めると思うが?」
【東雲】
「な……、そんな事、許されない…!横暴すぎる…」
【万里】
「横暴?俺は優しいだろう?わざわざお前にお伺いを立ててやったんだ。」
【万里】
「もとよりお前の意志とは関係なく事は進んでいたにも関わらず―…だ」
【東雲】
「…はー………………。」
【東雲】
「なんてこった………。」
【万里】
「…諦めがついたか?聞き分けがいいじゃないか。」
【東雲】
「―嘆いても状況が変わらないんなら、やりきるしかないんでね…」
【万里】
「イイ心がけだな。さて…とりあえず―明日は会社を休んで朝から来い。いいな?」
【東雲】
「……………」
経験を重ねた優秀なサラリーマン。しかし所詮、会社という大きな歯車の一つでしかない。
俺は―、その歯車を作ることも、潰すことも、その歯車を一つ抜き取る事も出来るのだ。
無力そうにため息をつく東雲を見て―、俺はその快感を改めて実感していた。
【万里】
「まだ判んないみたいだな。」
【進藤】
「え…?」
【万里】
「既にあんたは俺のモノだって事―
教えてやるよ…」
【進藤】
「あ…っはぁ……」
【万里】
「別に毎日来いって言ってるわけじゃない。そうだな、月に2,3回程度ならいいだろ?」
【進藤】
「………………。」
【進藤】
「解りました…そこまでおっしゃって下さるなら……。」
【万里】
「…有難う!進藤さん!」
【万里】
「…俺にはあんたが必要なんだ。前からずっと思ってた。」
【進藤】
「そう…なのですか……?」
【万里】
「ああ。東間さんが羨ましかったよ。」
【進藤】
「………そんな…………恐れ多いです……」
【進藤】
「……けれど…、とても、嬉しい、です……」
女の子みたいに照れながら笑う進藤さん。キリっとした普段の様子とのギャップが中々いい。
【万里】
「じゃあ、これからよろしく。進藤さん。」
【進藤】
「は……い。三宮様………あ、いえ…、ご主人様……になるのでしょうか…」
【万里】
「はは。進藤さん、ベテラン執事っぽい」
【進藤】
「そんな……、でも…、なるべくそう思って頂けるように努力致します…」
真面目な進藤さんらしい回答だった。
【万里】
(進藤さんは滅多にミスをしないからトラブル対応が苦手かもな。)
【万里】
(これからどんなトラブルをふっかけてやろうかな……)
困った顔の進藤さんを想像して、思わず口のハシが上がってしまっていた―。
【橘】
「東雲健吉を連れて参りました。」
【万里】
「そうか。ありがとう。」
東京に本社を置く不動産会社―「アルビー不動産」のセールスマンだ。
オフィスビル・商業ビルの賃貸を主力業務とし、総合不動産系で売上高が全国2位の大手企業である。
ふと―コンコン、とノック音。
はいれ、と言うとカチャリ、礼儀正しくドアが開く。
【東雲】
「すいません、時間かかっちゃいまして…東雲です。」
【東雲】
「その―、この服に慣れてなくて……着替えに手間取り…ました」
窮屈そうに燕尾服をまとって、人なつっこく笑った。
【万里】
「いい。無理を言ったのはこちらだからな。」
【東雲】
「いえ、とんでもないです…いきなりお呼び頂いてびっくりしましたが」
【東雲】
「しかし、その…三宮様に何故呼んで頂いたのか…よく解っていないのですが」
橘には、とりあえず連れて来い、とだけ命じたので…東雲はひどく戸惑っているようだ。
三宮のオフィスをいくつかアルビーに頼んでいるから、俺の顔ぐらいは知っているだろうが…
勿論、対面で会った事などはない。
【万里】
「……………。」
【東雲】
「あの、三宮…様?」
【万里】
「ああ―実はな……」
………………
…………………………
【万里】
「と…いうわけだ。だから明日から空いた時間をこの屋敷で過ごして貰いたい」
【東雲】
「いやいやいや!!意味が解りません!」
【万里】
「何がだ?今説明しただろう。」
【東雲】
「いや!ちょっと…その、受け止めきれません…!」
【万里】
「仕事はそのまま続けろ。ここにはいつ出勤してもいい。縛りもない。好条件だろ?」
…まぁ当然の反応だ。
アルビーのエリートに執事のアルバイト―なんて馬鹿げた話。
つまらない冗談にしか思えない。
【万里】
「東雲。かたっくるしく考えるな。」
【万里】
「お前の空いた時間を俺に使えと言ってるだけだ。報酬だってある。住まいも変える必要はない。」
【万里】
「そうだな―、手ごろな副業だと思え。」
【東雲】
「……っ、その…、失礼承知で言いますけど…、俺は不動産の仕事を愛してますから」
【東雲】
「どんな仕事をするかは俺自身が選びたいと思ってます。」
【万里】
「ほう?」
【東雲】
「すみません。いつもお世話になっている事は勿論存じ上げていますが―」
【万里】
「ならば…身体に言い聞かせるしかないようだな。」
【東雲】
「…………え…………?!」
【東雲】
「な……なんでこんな事するんですか…」
【万里】
「だから言っただろう。」
【万里】
「お前を買っている。その能力をより伸ばして俺のモノにしたい。」
【東雲】
「……………。」
【万里】
「有り得ないとでも言いたげだな。いいさ、好きにしろ。」
【万里】
「しかし、お前に拒否権はないぞ。お前の上司も会社も承知の上だからな。」
【東雲】
「―え……?!」
【万里】
「ふ…、社に戻れば解る。何だったらアルビーの社長に聞いてみろ。」
【万里】
「皆お前にこの仕事を進めると思うが?」
【東雲】
「な……、そんな事、許されない…!横暴すぎる…」
【万里】
「横暴?俺は優しいだろう?わざわざお前にお伺いを立ててやったんだ。」
【万里】
「もとよりお前の意志とは関係なく事は進んでいたにも関わらず―…だ」
【東雲】
「…はー………………。」
【東雲】
「なんてこった………。」
【万里】
「…諦めがついたか?聞き分けがいいじゃないか。」
【東雲】
「―嘆いても状況が変わらないんなら、やりきるしかないんでね…」
【万里】
「イイ心がけだな。さて…とりあえず―明日は会社を休んで朝から来い。いいな?」
【東雲】
「……………」
経験を重ねた優秀なサラリーマン。しかし所詮、会社という大きな歯車の一つでしかない。
俺は―、その歯車を作ることも、潰すことも、その歯車を一つ抜き取る事も出来るのだ。
無力そうにため息をつく東雲を見て―、俺はその快感を改めて実感していた。
