本編
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―数時間後
【連城】
「おい―…さっきの本―、読んだぜ。」
【万里】
「ほう?ならば、内容を報告しろ。」
【連城】
「えーと…ちょっと待てよ…まずサブプライムローンっていうのに貧乏人が集まって…で、結局……それから…」
【連城】
「当然その後リーマンブラザーズの証券会社?がぶっつぶれちまう訳で、日本は……になって…つまり…」
【連城】
「そもそも返品したら残りの借り払わなくていいってルールがな…悪かねえけど、例えばもっと…」
至極意外だった。
連城は俺が貸した書籍の内容をほとんど完璧なまでに要約していたのだ。
解り易い入門書的なものではあったが、要約だけではなく連城自身の意見も時折織り込まれていて、それが的確であった。
【万里】
「連城」
【連城】
「あ?」
【万里】
「お前―勉強が出来ないとか言っていたな。何故そう思った」
【連城】
「え―?…だってカイリは俺とすげぇ遊んでばっかだったのに俺の倍テスト出来たからな…」
【連城】
「だったら俺は違う分野で努力した方が効率いいって思うだろ」
【連城】
「んで、そう思ってからは余計勉強なんかしなくなったからよ。教師にも馬鹿だのカスだの言われ放題だったぜ」
カイリ―浅葱カイリか。確かにあいつは頭もまわるし器用で要領がいい。規律意識も強いし、バランス感覚も中々だ。
―そしてこいつ、連城も―、中々聡い奴だということが解った。
【万里】
「なるほどな。連城、―短絡的ではあるが…悪くない判断だったな。」
【連城】
「え……」
【万里】
「若いうちは特技を伸ばした方がいい。」
【万里】
「特技で他の人間より秀でた後に、足りない部分を補えばいいからな。」
【連城】
「そ、そうかよ……」
連城はぶっきらぼうに呟いた。照れているようだ。
【万里】
「ああ。さっきお前が要約した内容も、正確だった。」
【万里】
「お前は勉強が出来ないわけじゃない。明確に取捨選択してきただけだ。」
【連城】
「……な、なんかよく判んねぇけど…もしかして俺今すげえ褒められてっか…?」
【万里】
「その通りだ。世間知らずと言って悪かったな。」
【連城】
「………気にしてねえーよ。…何だよあんた、急に……優しくなったりして、変だぜ。」
【万里】
「俺はいつだって優しいだろ?今だってこれからお前に褒美をやろうとしているんだからな…」
俺は立ちあがって連城の腰を引き寄せた。
【連城】
「……………ハ……?」
【連城】
「てめえ……何が褒美だよ…!ふざけ、んな…!」
【連城】
「せ、折角真面目に語れてたのによぉ…!」
【万里】
「…………………。」
息を切らしながら何やら痒い事を言う連城。
大の男が真面目に語りあう……違和感を覚えないのだろうか。
【万里】
「さっき話した事は―嘘ではない」
【万里】
「お前はオートレーサーとして以外にも才能を発揮出来る男だろう。勿論ビジネスの現場でも」
【万里】
「まぁ…どう転ぶかはお前次第だがな。」
これも―本当に思ったこと。三宮グループで活躍する可能性も充分だ。
素直な性格もありあまる体力も度胸もすべて活かされる。
【連城】
「……って言われてもなあ…今まで考えたこともねーや、オートレース以外の仕事なんて」
【連城】
「金の流れとか全然分かってねえし…」
【万里】
「アスリートには少なくないだろう。これから覚えていけばいい」
【連城】
「…まぁどーせならカイリの役にも立つ仕事がいーぜ」
【万里】
「…そうだな。浅葱を支えてやれる仕事だって色々ある―当然お前に出来そうな事も」
【連城】
「へぇ………それだったら面白そうだ」
【連城】
「ついでに、仕事にあぶれちまってる奴もうまく引き上げてやりてーな」
無防備な笑顔。―人を惹きつける魅力もありそうだ。こういう奴は特に、同性に好かれる。
益々悪くない。育てがいがあるというものだ。
【万里】
(浅葱が―あの境遇の割りに良心を保って生きてこれたのは…)
【万里】
(コイツの存在がでかいかもしれないな)
【連城】
「おい―…さっきの本―、読んだぜ。」
【万里】
「ほう?ならば、内容を報告しろ。」
【連城】
「えーと…ちょっと待てよ…まずサブプライムローンっていうのに貧乏人が集まって…で、結局……それから…」
【連城】
「当然その後リーマンブラザーズの証券会社?がぶっつぶれちまう訳で、日本は……になって…つまり…」
【連城】
「そもそも返品したら残りの借り払わなくていいってルールがな…悪かねえけど、例えばもっと…」
至極意外だった。
連城は俺が貸した書籍の内容をほとんど完璧なまでに要約していたのだ。
解り易い入門書的なものではあったが、要約だけではなく連城自身の意見も時折織り込まれていて、それが的確であった。
【万里】
「連城」
【連城】
「あ?」
【万里】
「お前―勉強が出来ないとか言っていたな。何故そう思った」
【連城】
「え―?…だってカイリは俺とすげぇ遊んでばっかだったのに俺の倍テスト出来たからな…」
【連城】
「だったら俺は違う分野で努力した方が効率いいって思うだろ」
【連城】
「んで、そう思ってからは余計勉強なんかしなくなったからよ。教師にも馬鹿だのカスだの言われ放題だったぜ」
カイリ―浅葱カイリか。確かにあいつは頭もまわるし器用で要領がいい。規律意識も強いし、バランス感覚も中々だ。
―そしてこいつ、連城も―、中々聡い奴だということが解った。
【万里】
「なるほどな。連城、―短絡的ではあるが…悪くない判断だったな。」
【連城】
「え……」
【万里】
「若いうちは特技を伸ばした方がいい。」
【万里】
「特技で他の人間より秀でた後に、足りない部分を補えばいいからな。」
【連城】
「そ、そうかよ……」
連城はぶっきらぼうに呟いた。照れているようだ。
【万里】
「ああ。さっきお前が要約した内容も、正確だった。」
【万里】
「お前は勉強が出来ないわけじゃない。明確に取捨選択してきただけだ。」
【連城】
「……な、なんかよく判んねぇけど…もしかして俺今すげえ褒められてっか…?」
【万里】
「その通りだ。世間知らずと言って悪かったな。」
【連城】
「………気にしてねえーよ。…何だよあんた、急に……優しくなったりして、変だぜ。」
【万里】
「俺はいつだって優しいだろ?今だってこれからお前に褒美をやろうとしているんだからな…」
俺は立ちあがって連城の腰を引き寄せた。
【連城】
「……………ハ……?」
【連城】
「てめえ……何が褒美だよ…!ふざけ、んな…!」
【連城】
「せ、折角真面目に語れてたのによぉ…!」
【万里】
「…………………。」
息を切らしながら何やら痒い事を言う連城。
大の男が真面目に語りあう……違和感を覚えないのだろうか。
【万里】
「さっき話した事は―嘘ではない」
【万里】
「お前はオートレーサーとして以外にも才能を発揮出来る男だろう。勿論ビジネスの現場でも」
【万里】
「まぁ…どう転ぶかはお前次第だがな。」
これも―本当に思ったこと。三宮グループで活躍する可能性も充分だ。
素直な性格もありあまる体力も度胸もすべて活かされる。
【連城】
「……って言われてもなあ…今まで考えたこともねーや、オートレース以外の仕事なんて」
【連城】
「金の流れとか全然分かってねえし…」
【万里】
「アスリートには少なくないだろう。これから覚えていけばいい」
【連城】
「…まぁどーせならカイリの役にも立つ仕事がいーぜ」
【万里】
「…そうだな。浅葱を支えてやれる仕事だって色々ある―当然お前に出来そうな事も」
【連城】
「へぇ………それだったら面白そうだ」
【連城】
「ついでに、仕事にあぶれちまってる奴もうまく引き上げてやりてーな」
無防備な笑顔。―人を惹きつける魅力もありそうだ。こういう奴は特に、同性に好かれる。
益々悪くない。育てがいがあるというものだ。
【万里】
(浅葱が―あの境遇の割りに良心を保って生きてこれたのは…)
【万里】
(コイツの存在がでかいかもしれないな)
