本編
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【小野寺】
「!……知ってたのか…。」
【万里】
「当たり前だ。ちょうどいい、呼んである。日ノ原、入れ。」
俺の声と共に―日ノ原が恐る恐る部屋に入る。
【日ノ原】
「龍にぃ……?」
【小野寺】
「楓!そんな恰好して…やっぱりお前ここで…!執事のバイトなんておかしいだろうが!!」
【日ノ原】
「……!何だよ…!アルバイト……なんて…皆してんだろ。」
【小野寺】
「橘って奴に詳しく聞いたが、どう考えても妥当な報酬じゃねえぞ。お前…何させられてんだ?言えよ!」
【日ノ原】
「………っ何も……何もない…!」
【万里】
「小野寺、誤解があるようだから言っておくが―俺は日ノ原の家庭の事情を知った上で…援助しているに過ぎない。」
【小野寺】
「は…?」
【万里】
「日ノ原の弟の治療費―入院費―、ご両親の了承を得て、三宮が一切を出す事にした。」
【万里】
「将来有望な若手選手の芽を…潰したくないからな。」
【小野寺】
「じゃあ執事ってのは…」
【万里】
「執事のアルバイトなんて…建前上のことだ。実際には、スポンサー…パトロンのようなものだ。」
【万里】
「―そうだろう?日ノ原…?」
【日ノ原】
「あ……はい……。」
【万里】
「病院も―、俺が知っている限り一番安心出来るところを紹介した。万全の体制でバックアップしている。」
【日ノ原】
「そ……そう――、だよ……。三宮さんには……色々助けて貰ってんだ…龍にぃが心配するような事は何も…ない。」
【小野寺】
「……………楓……。」
【万里】
「三宮が個人的に援助するとなると色々と目立つんでね。こういう形をとることもある。」
【小野寺】
「…………………」
【万里】
「小野寺…理解したか?」
【小野寺】
「……………。」
【小野寺】
「楓は…、弟のためにっていつも背負いこみ過ぎるからな。」
【日ノ原】
「―龍にぃ」
【小野寺】
「……俺も合格ってんなら、…明日から来てもいいんだろ?」
【万里】
「ああ。勿論だ。」
小野寺はまだ完全には納得しきれていない様子で俺を睨んでいた。
日ノ原が出勤する日はコイツもついてきそうだな。
―それはそれで面白そうだ―…。
【万里】
「小野寺―、一つだけ忠告するぞ」
【小野寺】
「…なんだよ」
【万里】
「お前、ここで稼いだ金は自分の為だけに使え。他人に使う事は許さない」
【小野寺】
「はあ?そんな権限、あんたにないだろう。」
【万里】
「これは普通の雇用とは違う。そうだな―いわば人材育成の為の投資―スポンサー、そういった意味合いだ。」
【万里】
「だからこそ、通常では考えられないような高待遇になっているんだ」
【万里】
「お前に出資した金を他人が使う―そんな事は通常有り得ないだろう?お前自身を磨く為に使う金だ」
【小野寺】
「………………。」
【万里】
「守れないなら屋敷から追い出すぞ」
【小野寺】
「……解った。あんたに従おう。」
コイツは放っておくと、日ノ原に全部金を渡すだろう。
元々日ノ原の性格上、金銭的な援助を断ってるんだろうが―
この屋敷から逃げる為に手段を選ばなくなる可能性がある…監視が必要だな。
【三日月】
「こんちわー」
軽快にドアがノックされる。
【万里】
「…三日月トーリか。」
【三日月】
「そーでっす。トーリくんでーす」
モデル経験もある、アパレルショップの有名店員だ。
三日月が売り場に立てばその日の売上は最低でも2倍、多い日は10倍にもなる。
そもそもタレント性が強いので、彼目当てに来る客も少なくないのだろう。
【三日月】
「三宮さん、はじめまして」
ぺこ、と子供のようなお辞儀。
【万里】
「橘から―この仕事のことは詳しく聞いているな?」
【三日月】
「はい。」
【万里】
「お前は、何故採用試験を受ける気になったんだ?」
【三日月】
「面白そうだし…第一この待遇ですからねー。」
【万里】
「金にも困っていない、名声も申し分なく持っているお前であってもか」
収入面でも勿論だが、三日月のファンと名乗る人間は常に居てスポンサーのようなパトロンのような役割をしている。
【三日月】
「お金はありすぎたって困ること、ないですから。」
【万里】
「そうか。色んな人間からのご好意もお前は素直に受け取っているようだしな…」
【万里】
「しかし全員を平等に愛しているということは成立するのか?お前を独占したい人間の気持ちはどうだ?」
【三日月】
「独占とかよく解りませんけど、俺と一緒に居たいって言ってくれるなら、時間が出来る限り一緒に居ますもん。」
【三日月】
「そりゃ順番とか出来ちゃうから結果的にはまわりきれてないけど…体が空いてない時は仕方ないよねー。」
根本的なところがずれている。計算ではなく天性のものだろう。
いかにしてたらし込んでいるのかは知らないが、貞操観念はあまりなさそうだ。
ヘラヘラしている様子の三日月だが、余計なことは喋らず、表情からも一切真意を気取らせない。
とりあえず次の試験にうつることにした―
【三日月】
「ふぁ…、これが試験ですか…。変わってますね。」
相変わらず読めない三日月の言動、様子。それが心地よかった。
一人占めしたくもあり、誰のものにもなって貰いたくない不思議な感覚だ。
【万里】
「三日月、明日から時間が出来たら屋敷に来るようにしろ。」
【三日月】
「ほんとですかー!」
無邪気な調子の三日月。
【万里】
「三日月。お前は鈴木世界を知っているな?」
【三日月】
「あ…はい。友達ですよ。」
【万里】
「やはりそうか。鈴木、入れ」
「!……知ってたのか…。」
【万里】
「当たり前だ。ちょうどいい、呼んである。日ノ原、入れ。」
俺の声と共に―日ノ原が恐る恐る部屋に入る。
【日ノ原】
「龍にぃ……?」
【小野寺】
「楓!そんな恰好して…やっぱりお前ここで…!執事のバイトなんておかしいだろうが!!」
【日ノ原】
「……!何だよ…!アルバイト……なんて…皆してんだろ。」
【小野寺】
「橘って奴に詳しく聞いたが、どう考えても妥当な報酬じゃねえぞ。お前…何させられてんだ?言えよ!」
【日ノ原】
「………っ何も……何もない…!」
【万里】
「小野寺、誤解があるようだから言っておくが―俺は日ノ原の家庭の事情を知った上で…援助しているに過ぎない。」
【小野寺】
「は…?」
【万里】
「日ノ原の弟の治療費―入院費―、ご両親の了承を得て、三宮が一切を出す事にした。」
【万里】
「将来有望な若手選手の芽を…潰したくないからな。」
【小野寺】
「じゃあ執事ってのは…」
【万里】
「執事のアルバイトなんて…建前上のことだ。実際には、スポンサー…パトロンのようなものだ。」
【万里】
「―そうだろう?日ノ原…?」
【日ノ原】
「あ……はい……。」
【万里】
「病院も―、俺が知っている限り一番安心出来るところを紹介した。万全の体制でバックアップしている。」
【日ノ原】
「そ……そう――、だよ……。三宮さんには……色々助けて貰ってんだ…龍にぃが心配するような事は何も…ない。」
【小野寺】
「……………楓……。」
【万里】
「三宮が個人的に援助するとなると色々と目立つんでね。こういう形をとることもある。」
【小野寺】
「…………………」
【万里】
「小野寺…理解したか?」
【小野寺】
「……………。」
【小野寺】
「楓は…、弟のためにっていつも背負いこみ過ぎるからな。」
【日ノ原】
「―龍にぃ」
【小野寺】
「……俺も合格ってんなら、…明日から来てもいいんだろ?」
【万里】
「ああ。勿論だ。」
小野寺はまだ完全には納得しきれていない様子で俺を睨んでいた。
日ノ原が出勤する日はコイツもついてきそうだな。
―それはそれで面白そうだ―…。
【万里】
「小野寺―、一つだけ忠告するぞ」
【小野寺】
「…なんだよ」
【万里】
「お前、ここで稼いだ金は自分の為だけに使え。他人に使う事は許さない」
【小野寺】
「はあ?そんな権限、あんたにないだろう。」
【万里】
「これは普通の雇用とは違う。そうだな―いわば人材育成の為の投資―スポンサー、そういった意味合いだ。」
【万里】
「だからこそ、通常では考えられないような高待遇になっているんだ」
【万里】
「お前に出資した金を他人が使う―そんな事は通常有り得ないだろう?お前自身を磨く為に使う金だ」
【小野寺】
「………………。」
【万里】
「守れないなら屋敷から追い出すぞ」
【小野寺】
「……解った。あんたに従おう。」
コイツは放っておくと、日ノ原に全部金を渡すだろう。
元々日ノ原の性格上、金銭的な援助を断ってるんだろうが―
この屋敷から逃げる為に手段を選ばなくなる可能性がある…監視が必要だな。
【三日月】
「こんちわー」
軽快にドアがノックされる。
【万里】
「…三日月トーリか。」
【三日月】
「そーでっす。トーリくんでーす」
モデル経験もある、アパレルショップの有名店員だ。
三日月が売り場に立てばその日の売上は最低でも2倍、多い日は10倍にもなる。
そもそもタレント性が強いので、彼目当てに来る客も少なくないのだろう。
【三日月】
「三宮さん、はじめまして」
ぺこ、と子供のようなお辞儀。
【万里】
「橘から―この仕事のことは詳しく聞いているな?」
【三日月】
「はい。」
【万里】
「お前は、何故採用試験を受ける気になったんだ?」
【三日月】
「面白そうだし…第一この待遇ですからねー。」
【万里】
「金にも困っていない、名声も申し分なく持っているお前であってもか」
収入面でも勿論だが、三日月のファンと名乗る人間は常に居てスポンサーのようなパトロンのような役割をしている。
【三日月】
「お金はありすぎたって困ること、ないですから。」
【万里】
「そうか。色んな人間からのご好意もお前は素直に受け取っているようだしな…」
【万里】
「しかし全員を平等に愛しているということは成立するのか?お前を独占したい人間の気持ちはどうだ?」
【三日月】
「独占とかよく解りませんけど、俺と一緒に居たいって言ってくれるなら、時間が出来る限り一緒に居ますもん。」
【三日月】
「そりゃ順番とか出来ちゃうから結果的にはまわりきれてないけど…体が空いてない時は仕方ないよねー。」
根本的なところがずれている。計算ではなく天性のものだろう。
いかにしてたらし込んでいるのかは知らないが、貞操観念はあまりなさそうだ。
ヘラヘラしている様子の三日月だが、余計なことは喋らず、表情からも一切真意を気取らせない。
とりあえず次の試験にうつることにした―
【三日月】
「ふぁ…、これが試験ですか…。変わってますね。」
相変わらず読めない三日月の言動、様子。それが心地よかった。
一人占めしたくもあり、誰のものにもなって貰いたくない不思議な感覚だ。
【万里】
「三日月、明日から時間が出来たら屋敷に来るようにしろ。」
【三日月】
「ほんとですかー!」
無邪気な調子の三日月。
【万里】
「三日月。お前は鈴木世界を知っているな?」
【三日月】
「あ…はい。友達ですよ。」
【万里】
「やはりそうか。鈴木、入れ」
