[本編] 浅多 侑思 編
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そう聞かれて、咄嗟に何も言えず、
俺は口ごもってしまった――。
侑思は問い詰めることはせず、仕事へと戻って行った。
そして、侑思は家に着き、ご飯、風呂を済ませて…。
俺の腕を掴んで、ベッドに座らせた。俺の隣に侑思が座る。
【浅多 侑思】
「それで…何だ。答えられないのか?」
【クロノ】
「……まあ」
【浅多 侑思】
「……そりゃ…そうかもしれないな。お前は死神だ」
【浅多 侑思】
「死神と人間がずっと一緒にいるなんて、聞いた事もない」
【浅多 侑思】
「おとぎ話の中ですら、そんな結末はありえないだろう」
侑思の言葉に、俺は顔を上げる。
【クロノ】
「……ずっと一緒にいて欲しいの?」
俺の問いかけに侑思は顔を真っ赤に染めて、首を横に振る。
【浅多 侑思】
「ち、違う! 断じて違う!今のは、そう、例えばの話だ!」
【クロノ】
「例えばの話で、ずっと一緒にいるだなんて、普通言う?」
【浅多 侑思】
「そ、それは……! だから……!」
しどろもどろになってしまった侑思の頭を、軽く撫でてやる。
こういうところがあるから、こいつは可愛い。
放っておけない気持ちになる。
でも――。
俺は死神で、侑思が人間なのは……その通りで。
俺はここに、仕事として立っている。
普通なら人間に姿を見せるのは、その寿命が尽きてしまった時だけだ。
ずっと一緒に暮らす、とか、きっと許してくれないだろうなあ。
それが死神界のルールだから。
【クロノ】
「俺はお前と一緒にいたいよ」
俺の言葉に、侑思は一瞬目を見開いて。
途端にしおらしく、いからせていた肩を落とす。
【浅多 侑思】
「どうやって一緒にいるつもりだ?お前はこの現代社会に、いられないだろう」
【浅多 侑思】
「戸籍もない。仕事もしたことがない。親もいない。自分を証明するものがない、だろう?」
【浅多 侑思】
「それで生きていけるほど甘くないって、知っているだろう」
【クロノ】
「死神界のお偉いさんにも、許しを貰ってないしね」
【浅多 侑思】
「……。だから、期待はしていない」
侑思ががっくりと肩を落としてしまったので、
顎に手を沿え、上に向けてやる。
軽いキスをしてやると、侑思は眉に皴を寄せた。
イヤだっていうのではなく、……誤魔化すな、と言いたいんだろう。
【クロノ】
「とりあえず、長に聞いてみるよ」
【浅多 侑思】
「……わかった」
ちゃんと納得してくれたのかどうかは分からないが。
小さく頷いた後の侑思は、少なくともいつもと
変わりないように見えた。
テキパキと家事をこなし、家に持ち帰った仕事をこなし、
規則正しい時間に就寝する。
一緒に寝ていこうかと思ったけど、まずは長に確認を取るのが先決だ。
しばらく侑思に添い寝をしたあと、こっそりとベッドを抜け出す。
【クロノ】
「じゃあ、行ってくる。いい子にしてろよ」
眠った侑思の額にキスを残して、俺は死神界へと戻った。
死神界に戻ると、満面の笑みのじいが出迎えてくれた。
【アンク】
「クロノ様! おかえりなさいませ!どうでしたか、久々の人間界は?」
【クロノ】
「別に。いつもと変わりないように思ったけど」
【アンク】
「左様でございますか! それは何より。で、どちらへ行かれるのです?」
【クロノ】
「……長のところ」
【アンク】
「はて。報告はもう済ませてしまったと
お聞きしましたが」
【クロノ】
「ちょっと野暮用。……あ、そうだ。
ちょっと聞きたいことがあるんだけど」
【アンク】
「どういったご用件でございますか?」
【クロノ】
「うん。えーと……、死神って、人間界で暮らせるのかなと思って」
俺の言葉に、じいの動きが止まる。
やはりタブーの話題だったかと、自分の軽率さを反省した時――。
【アンク】
「浅多さんの件でございましょうか?」
じいが微笑みながら切り出してくる。
【クロノ】
「……そう。浅多のこと。じいには何でもお見通し?」
【アンク】
「伊達に長生きしておりませんぞ。……しかし、そうですな、難しいと思います」
【クロノ】
「簡単だとは思ってない。でも、諦めきれないから」
【アンク】
「愛ですな!そういうことでしたら、
このじいめもお連れくださいませ!」
【クロノ】
「はあ?!じーさん、時々暑苦しくなるよね……」
【アンク】
「照れていらっしゃるのですかな?!死神長様を説得するお手伝いを
させてくださいませ」
【クロノ】
「勝手にしてくれ。……でも、ありがとう。助かる」
じいはうんうんと頷きながら、俺の横に立ち、
感慨深そうに見上げてくる……。
【クロノ】
「そんなに見ないでよ。……じゃあ、行こう」
二人で長の家まで、瞬間移動する。
長の部屋に入ってすぐ、頭を下げた俺を見て、
長は驚いたように息を飲んだ。
【長】
「いつもやる気のない、マイペースなお前が
……唐突にどうしたのだ」
【クロノ】
「人間界で暮らしたいんです。お願いします」
【長】
「や、やぶからぼうに……!」
【アンク】
「そうですぞ、クロノ様!ちゃんと説明をしてから、
お願いをいたしませんと!」
【クロノ】
「ええ……。言うの、面倒なんだけど」
【長】
「そのような願い事は聞けん。特に、人間界に介入し続けるなど
……もってのほか」
【アンク】
「クロノ様!ちゃんとご自分でご説明なさいませ!」
【クロノ】
「分かった……」
俺は真剣な顔で長の両目をじっと見据えた。
【クロノ】
「好きな奴が……出来た。相手は人間だ。
だから、人間界で暮らしたい」
【クロノ】
「そいつとずっと一緒にいたい。お願いします」
俺はもう一度、頭を下げる。今まで生きてきた中で、一番深く。
室内は、水を打ったように静まり返っていたけど。
その沈黙を破ったのは、長だった。
俺は口ごもってしまった――。
侑思は問い詰めることはせず、仕事へと戻って行った。
そして、侑思は家に着き、ご飯、風呂を済ませて…。
俺の腕を掴んで、ベッドに座らせた。俺の隣に侑思が座る。
【浅多 侑思】
「それで…何だ。答えられないのか?」
【クロノ】
「……まあ」
【浅多 侑思】
「……そりゃ…そうかもしれないな。お前は死神だ」
【浅多 侑思】
「死神と人間がずっと一緒にいるなんて、聞いた事もない」
【浅多 侑思】
「おとぎ話の中ですら、そんな結末はありえないだろう」
侑思の言葉に、俺は顔を上げる。
【クロノ】
「……ずっと一緒にいて欲しいの?」
俺の問いかけに侑思は顔を真っ赤に染めて、首を横に振る。
【浅多 侑思】
「ち、違う! 断じて違う!今のは、そう、例えばの話だ!」
【クロノ】
「例えばの話で、ずっと一緒にいるだなんて、普通言う?」
【浅多 侑思】
「そ、それは……! だから……!」
しどろもどろになってしまった侑思の頭を、軽く撫でてやる。
こういうところがあるから、こいつは可愛い。
放っておけない気持ちになる。
でも――。
俺は死神で、侑思が人間なのは……その通りで。
俺はここに、仕事として立っている。
普通なら人間に姿を見せるのは、その寿命が尽きてしまった時だけだ。
ずっと一緒に暮らす、とか、きっと許してくれないだろうなあ。
それが死神界のルールだから。
【クロノ】
「俺はお前と一緒にいたいよ」
俺の言葉に、侑思は一瞬目を見開いて。
途端にしおらしく、いからせていた肩を落とす。
【浅多 侑思】
「どうやって一緒にいるつもりだ?お前はこの現代社会に、いられないだろう」
【浅多 侑思】
「戸籍もない。仕事もしたことがない。親もいない。自分を証明するものがない、だろう?」
【浅多 侑思】
「それで生きていけるほど甘くないって、知っているだろう」
【クロノ】
「死神界のお偉いさんにも、許しを貰ってないしね」
【浅多 侑思】
「……。だから、期待はしていない」
侑思ががっくりと肩を落としてしまったので、
顎に手を沿え、上に向けてやる。
軽いキスをしてやると、侑思は眉に皴を寄せた。
イヤだっていうのではなく、……誤魔化すな、と言いたいんだろう。
【クロノ】
「とりあえず、長に聞いてみるよ」
【浅多 侑思】
「……わかった」
ちゃんと納得してくれたのかどうかは分からないが。
小さく頷いた後の侑思は、少なくともいつもと
変わりないように見えた。
テキパキと家事をこなし、家に持ち帰った仕事をこなし、
規則正しい時間に就寝する。
一緒に寝ていこうかと思ったけど、まずは長に確認を取るのが先決だ。
しばらく侑思に添い寝をしたあと、こっそりとベッドを抜け出す。
【クロノ】
「じゃあ、行ってくる。いい子にしてろよ」
眠った侑思の額にキスを残して、俺は死神界へと戻った。
死神界に戻ると、満面の笑みのじいが出迎えてくれた。
【アンク】
「クロノ様! おかえりなさいませ!どうでしたか、久々の人間界は?」
【クロノ】
「別に。いつもと変わりないように思ったけど」
【アンク】
「左様でございますか! それは何より。で、どちらへ行かれるのです?」
【クロノ】
「……長のところ」
【アンク】
「はて。報告はもう済ませてしまったと
お聞きしましたが」
【クロノ】
「ちょっと野暮用。……あ、そうだ。
ちょっと聞きたいことがあるんだけど」
【アンク】
「どういったご用件でございますか?」
【クロノ】
「うん。えーと……、死神って、人間界で暮らせるのかなと思って」
俺の言葉に、じいの動きが止まる。
やはりタブーの話題だったかと、自分の軽率さを反省した時――。
【アンク】
「浅多さんの件でございましょうか?」
じいが微笑みながら切り出してくる。
【クロノ】
「……そう。浅多のこと。じいには何でもお見通し?」
【アンク】
「伊達に長生きしておりませんぞ。……しかし、そうですな、難しいと思います」
【クロノ】
「簡単だとは思ってない。でも、諦めきれないから」
【アンク】
「愛ですな!そういうことでしたら、
このじいめもお連れくださいませ!」
【クロノ】
「はあ?!じーさん、時々暑苦しくなるよね……」
【アンク】
「照れていらっしゃるのですかな?!死神長様を説得するお手伝いを
させてくださいませ」
【クロノ】
「勝手にしてくれ。……でも、ありがとう。助かる」
じいはうんうんと頷きながら、俺の横に立ち、
感慨深そうに見上げてくる……。
【クロノ】
「そんなに見ないでよ。……じゃあ、行こう」
二人で長の家まで、瞬間移動する。
長の部屋に入ってすぐ、頭を下げた俺を見て、
長は驚いたように息を飲んだ。
【長】
「いつもやる気のない、マイペースなお前が
……唐突にどうしたのだ」
【クロノ】
「人間界で暮らしたいんです。お願いします」
【長】
「や、やぶからぼうに……!」
【アンク】
「そうですぞ、クロノ様!ちゃんと説明をしてから、
お願いをいたしませんと!」
【クロノ】
「ええ……。言うの、面倒なんだけど」
【長】
「そのような願い事は聞けん。特に、人間界に介入し続けるなど
……もってのほか」
【アンク】
「クロノ様!ちゃんとご自分でご説明なさいませ!」
【クロノ】
「分かった……」
俺は真剣な顔で長の両目をじっと見据えた。
【クロノ】
「好きな奴が……出来た。相手は人間だ。
だから、人間界で暮らしたい」
【クロノ】
「そいつとずっと一緒にいたい。お願いします」
俺はもう一度、頭を下げる。今まで生きてきた中で、一番深く。
室内は、水を打ったように静まり返っていたけど。
その沈黙を破ったのは、長だった。
