[本編] 春川 樹生 編
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春川は弟を慈しむように撫でながら言う。
確かにこれ以上ここにいると、何が起こるかわからない。
ここはひとまず、撤退したほうがよさそうだ。
【クロノ】
「じゃ、また来るから」
【クロノ】
「あんたがリビドーを使うのをやめない限り、何度でも」
【春川 樹生】
「何度来ても同じだよ」
【クロノ】
「…………言ったろ」
【クロノ】
「あんたを助けるって」
俺は目を閉じ、憧憬夢から抜け出す。
現実の重力を感じ、目を開けるとじいが待ち構えていた。
【アンク】
「お疲れ様でした。いかがでございましたか?」
【クロノ】
「春川が見ていたのは、また弟の夢」
【クロノ】
「……なんか、楽しそうにゲームしてた」
【アンク】
「そうでございましたか」
【クロノ】
「それから……気になる事が起きた」
【クロノ】
「憧憬夢の中の登場人物――弟が俺に反応した」
【クロノ】
「昨日は俺の事なんか見えていないようだったのにな」
【クロノ】
「これも何かの手がかりになるかもしれない」
【アンク】
「クロノ様に反応を……。どういうことなのでしょうか」
【クロノ】
「……わからない」
【クロノ】
「本来使用者は春川一人だろ?」
【クロノ】
「それに無理やり介入してるわけだから……」
【クロノ】
「何か不具合が起きているだけかもしれない」
不具合といえば、悪夢の話が思い浮かぶ。
機械的な不具合、それで済めば話は簡単だ。
しかし、それだけでは無い気がする。
あの時の弟は――まるで自分の意思を持っているかのようだった。
春川の願望とは違う行動。
【クロノ】
「これも調査が必要か……」
【クロノ】
「しかし、いくら調べてもキリがないな……面倒だ…」
【春川 樹生】
「っ……うっ……あぁ……」
考え事を遮るように、春川が声を上げる。
【クロノ】
「春川が、うなされてる……?」
春川の頭にセットされたリビドーは今も機能してる。
幸福な夢を見ているはずなのに。
【アンク】
「これはいけませんな。すごい冷や汗だ」
【アンク】
「目を覚まさせてやりませんと」
【クロノ】
「うん」
春川の傍に膝立ちをし、顔を覗き込む。
確かにすごい汗だ。眉間にシワが刻まれ、その苦痛を物語っている。
膝立ちのまま春川の顔の両脇に手を付き、覆いかぶさるようにして春川の耳元に顔を近づける。
【クロノ】
「おい、大丈夫か?目を覚ませ」
声をかけても、肩を揺すっても春川の意識は覚醒しない。
【クロノ】
「ちょっと乱暴だけど……我慢しろ」
頬を軽く叩く。
【春川 樹生】
「うぁ……ぁあ……っ」
しかし、春川は先ほどと同じようにうめき声を上げるだけだ。
【春川 樹生】
「はあ……はあ……うぁ……ハァ……」
どんどん息が荒くなっていく。
でも不意に、うめき声がぴたりと止まった。
【クロノ】
「……春川?」
部屋が、しんと静まりかえる。
とたんに、不安が頭をもたげた。
咄嗟に春川の胸に耳をあてる。
春川の温度が伝わってくる。
相当疲れているんだろう、熱いくらいだった。
心臓の昂った鼓動が聞こえていた。
【クロノ】
「よかった……脈はある」
口元に耳を近づけると、とても静かだったけど呼吸もある。
【春川 樹生】
「…………ハア……ハア……っ!」
【クロノ】
「……またか。一体どうなってる?どうやったら目覚めてくれる?」
春川の荒い息と、肌に滲んだ汗。
見ているこっちが苦しくなってきそうだ。
【クロノ】
「……どうしたら目を覚ましてくれるんだよ」
寝返りを打った春川の背中を不器用に擦る。
早く目覚める様に……。
【春川 樹生】
「はあ……はあ……はあ……」
【春川 樹生】
「…………くっ! あ…!」
【クロノ】
「目覚めた……!」
【クロノ】
「とにかく…良かった」
姿を消した俺とじいは、目を覚まして一安心していたけど。
【春川 樹生】
「今まであんな夢見たことないのに……」
青い顔をした春川が呟く。
息を荒くして、手の中のリビドーを見つめていた。
【春川 樹生】
「あんな悪夢……はじめてだ……」
確かにこれ以上ここにいると、何が起こるかわからない。
ここはひとまず、撤退したほうがよさそうだ。
【クロノ】
「じゃ、また来るから」
【クロノ】
「あんたがリビドーを使うのをやめない限り、何度でも」
【春川 樹生】
「何度来ても同じだよ」
【クロノ】
「…………言ったろ」
【クロノ】
「あんたを助けるって」
俺は目を閉じ、憧憬夢から抜け出す。
現実の重力を感じ、目を開けるとじいが待ち構えていた。
【アンク】
「お疲れ様でした。いかがでございましたか?」
【クロノ】
「春川が見ていたのは、また弟の夢」
【クロノ】
「……なんか、楽しそうにゲームしてた」
【アンク】
「そうでございましたか」
【クロノ】
「それから……気になる事が起きた」
【クロノ】
「憧憬夢の中の登場人物――弟が俺に反応した」
【クロノ】
「昨日は俺の事なんか見えていないようだったのにな」
【クロノ】
「これも何かの手がかりになるかもしれない」
【アンク】
「クロノ様に反応を……。どういうことなのでしょうか」
【クロノ】
「……わからない」
【クロノ】
「本来使用者は春川一人だろ?」
【クロノ】
「それに無理やり介入してるわけだから……」
【クロノ】
「何か不具合が起きているだけかもしれない」
不具合といえば、悪夢の話が思い浮かぶ。
機械的な不具合、それで済めば話は簡単だ。
しかし、それだけでは無い気がする。
あの時の弟は――まるで自分の意思を持っているかのようだった。
春川の願望とは違う行動。
【クロノ】
「これも調査が必要か……」
【クロノ】
「しかし、いくら調べてもキリがないな……面倒だ…」
【春川 樹生】
「っ……うっ……あぁ……」
考え事を遮るように、春川が声を上げる。
【クロノ】
「春川が、うなされてる……?」
春川の頭にセットされたリビドーは今も機能してる。
幸福な夢を見ているはずなのに。
【アンク】
「これはいけませんな。すごい冷や汗だ」
【アンク】
「目を覚まさせてやりませんと」
【クロノ】
「うん」
春川の傍に膝立ちをし、顔を覗き込む。
確かにすごい汗だ。眉間にシワが刻まれ、その苦痛を物語っている。
膝立ちのまま春川の顔の両脇に手を付き、覆いかぶさるようにして春川の耳元に顔を近づける。
【クロノ】
「おい、大丈夫か?目を覚ませ」
声をかけても、肩を揺すっても春川の意識は覚醒しない。
【クロノ】
「ちょっと乱暴だけど……我慢しろ」
頬を軽く叩く。
【春川 樹生】
「うぁ……ぁあ……っ」
しかし、春川は先ほどと同じようにうめき声を上げるだけだ。
【春川 樹生】
「はあ……はあ……うぁ……ハァ……」
どんどん息が荒くなっていく。
でも不意に、うめき声がぴたりと止まった。
【クロノ】
「……春川?」
部屋が、しんと静まりかえる。
とたんに、不安が頭をもたげた。
咄嗟に春川の胸に耳をあてる。
春川の温度が伝わってくる。
相当疲れているんだろう、熱いくらいだった。
心臓の昂った鼓動が聞こえていた。
【クロノ】
「よかった……脈はある」
口元に耳を近づけると、とても静かだったけど呼吸もある。
【春川 樹生】
「…………ハア……ハア……っ!」
【クロノ】
「……またか。一体どうなってる?どうやったら目覚めてくれる?」
春川の荒い息と、肌に滲んだ汗。
見ているこっちが苦しくなってきそうだ。
【クロノ】
「……どうしたら目を覚ましてくれるんだよ」
寝返りを打った春川の背中を不器用に擦る。
早く目覚める様に……。
【春川 樹生】
「はあ……はあ……はあ……」
【春川 樹生】
「…………くっ! あ…!」
【クロノ】
「目覚めた……!」
【クロノ】
「とにかく…良かった」
姿を消した俺とじいは、目を覚まして一安心していたけど。
【春川 樹生】
「今まであんな夢見たことないのに……」
青い顔をした春川が呟く。
息を荒くして、手の中のリビドーを見つめていた。
【春川 樹生】
「あんな悪夢……はじめてだ……」
