[本編] 浅多 侑思 編
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翌日、俺は浅多の自宅へと訪れた。
そこには、ベッドの上でリビドーを使って寝ている浅多の姿があった。
また今夜もリビドーを使っていたことに、呆れというか、やっぱりな……という諦めにも似た気持ちになった。
【クロノ】
「……仕方ない」
そして、俺もリビドーを装着して、浅多の夢の中へと入り込んだ。
……浅多は性懲りもなく、オフィスの中にいた。
ここまで来ると感心する。
【クロノ】
「身に危険があるのをわかってて、どうして夢如きに逃げようと思うんだ?」
浅多の目の前に姿を現すと―――。
奴は初めて会った時のようにイスから転げ落ちそうになって、踏み留まる。
そして俺の方を見ずにぶっきらぼうに告げた。
【浅多 侑思】
「出て行け」
取り付く島もない。
こないだ、俺が暴挙に出たことが、こいつの心を閉ざしたんだろう。
悪ふざけが過ぎたのかもしれないと、俺はポリポリと頭を掻く。
だが、俺が謝るより先に世界が歪み始めて、待機していた社員達が続々と姿を変化させていく。
【クロノ】
「待て、それ以上俺を拒絶するな、頼むから」
【浅多 侑思】
「うるさい!!」
【クロノ】
「このまま使い続けると、お前の身が危ないんだぞ!」
【クロノ】
「だから、もうやめろよ……!」
言うが早いか、黒々とした化物が育っていき、天を切り裂く咆哮をあげる。
姿の凶悪さでは、この間の化物の比ではない。
あまりの巨大さに自分でも驚いたのか、浅多は口を開けたまま化物を見上げている。
そしてソレは何故か俺ではなく、浅多だけを見据え大口を開けて―――牙を剥いた。
【クロノ】
「……!!」
口を開けたまま固まっている浅多を抱きかかえて、高く飛び上がり―――。
間一髪の所で救い出すことができた。
地面に降り立ち、浅多を地面に下ろすと力なくへたり込んだ。
俺は鎌を生成し、化物の方に体を向けながら、声だけを後方に放った。
【クロノ】
「立てそうなら物陰に隠れてた方がいい」
【クロノ】
「とは言っても、何もないか」
色鮮やかだった周囲の景色は、いつの間にか抽象画のようになっていた。
隠れられそうな実体を持っているものは何もないように見える。
【浅多 侑思】
「……どうやら、腰が抜けているらしい……面目ない」
冷や汗を浮かべた浅多が自嘲する
【クロノ】
「俺がいるだろ」
【浅多 侑思】
「お前なんて、いてもいなくても……」
【クロノ】
「ま、仕方ない。それならここから動くな」
できる限り化物を誘導して、遠くの方で戦おう。
地面を蹴ろうとした時―――冷たい手に手首を引かれた。
【浅多 侑思】
「ま、待て…!」
【クロノ】
「うわっ!?」
【浅多 侑思】
「ちょっと待て!…お前、何をするつもりだ」
不安そうな硬い声。
こんな時に不謹慎だが、こいつに限っては、感情のある顔の方が好みだ。
【クロノ】
「何って…それはこっちのセリフなんだけど……」
【クロノ】
「簡単に言うと、この間と一緒のこと。ちょっと仕事してくるだけだよ」
【浅多 侑思】
「仕事……?」
浅多の手を取って、下ろす。
それから、安心させるために軽く笑ってみせた。
【クロノ】
「言っただろ。俺の今の仕事はお前を助けることだ」
目を見開いた浅多を残して、俺は今度こそ宙に舞い上がった。
化物を浅多から遠ざける為に、離れた場所まで誘導する。
【クロノ】
「ここまでくれば…大丈夫か」
離れた場所まで来て、化物へと向き直る。
そして、襲い掛かってくる化物を避けながら、綻びを探す。
【クロノ】
「……あそこか」
この間の化物より大きいため、簡単に綻びを探すことが出来た。
【クロノ】
「――悪いけど、仕事だからさ」
振り上げた鎌で綻びを切り裂き―――化物は消えて行った。
化物を消し去って戻ると、浅多は小さく笑った。
【浅多 侑思】
「次に会った時に殴ってやろうと思ってたが、礼を言う。いつも悪いな」
なんだ、ちょっと可愛いじゃないか。浅多のくせに。
【クロノ】
「……礼を言うくらいなら、リビドーを使うのをやめろ」
【クロノ】
「お前がそうするだけで、お前は目前に迫る死を免れるし、俺の仕事も一つ片付く」
【浅多 侑思】
「それは断る」
……前言撤回。全く可愛くない。
【クロノ】
「なら、お前もさっさと現実に戻れ」
だけど浅多はゆっくりと瞬きをするだけで、何も言わない。
【クロノ】
「…もしかして、また戻れないのか」
【浅多 侑思】
「ああ。……だがもう、仕方ないのかもしれない」
俯いたまま体育座りで小さくうずくまる。
俺は内心、驚いていた。
なぜ助けを求めない?俺が信用できないからか?
……多分そうじゃない。
拳を握りしめる。
こいつは、俺が助けに来たと何度言えばわかるんだろう。
【クロノ】
「……何、諦めたような顔してる」
【浅多 侑思】
「自分で撒いた種だからな、仕方ないさ」
【浅多 侑思】
「お前が言った通り、オママゴトの支払いが来たんだろう」
【クロノ】
「……ろ」
【浅多 侑思】
「え?」
【クロノ】
「そこで待ってろ!!」
怒鳴るように言い捨てて、思い切り地面を蹴り、意識の浅瀬へ向かう。
久し振りに怒鳴ったから喉が痛い。
こうやって、感情を高ぶらせたりイライラするのは大嫌いだ。
のんびり気ままに、誰にも干渉されず誰にも干渉せず、心の平穏を保ったまま暮らしたいのに。
死神なんて信じないと言う人間なんて、今まで幾らでも目にしてきた。
だからあいつが、死神だと名乗る俺のことを信用できないのは無理もない。
だが、そうじゃない。
俺が怒ってるのはそうじゃない。
―――あいつが人に手を伸ばすことを知らないからだ。
【アンク】
「お帰りなさいませ。2度目の化物退治はいかがでしたかな」
目の前に映ったじいの顔。
だけど俺は返事はせずに、重い頭を押さえて目を逸らす。
やはり浅多は苦しそうな顔で眠り続けていた。
【アンク】
「おや、虫の居所が悪いようで」
【クロノ】
「……浅多が自力で覚醒できないらしいから、直接刺激を使う」
そこには、ベッドの上でリビドーを使って寝ている浅多の姿があった。
また今夜もリビドーを使っていたことに、呆れというか、やっぱりな……という諦めにも似た気持ちになった。
【クロノ】
「……仕方ない」
そして、俺もリビドーを装着して、浅多の夢の中へと入り込んだ。
……浅多は性懲りもなく、オフィスの中にいた。
ここまで来ると感心する。
【クロノ】
「身に危険があるのをわかってて、どうして夢如きに逃げようと思うんだ?」
浅多の目の前に姿を現すと―――。
奴は初めて会った時のようにイスから転げ落ちそうになって、踏み留まる。
そして俺の方を見ずにぶっきらぼうに告げた。
【浅多 侑思】
「出て行け」
取り付く島もない。
こないだ、俺が暴挙に出たことが、こいつの心を閉ざしたんだろう。
悪ふざけが過ぎたのかもしれないと、俺はポリポリと頭を掻く。
だが、俺が謝るより先に世界が歪み始めて、待機していた社員達が続々と姿を変化させていく。
【クロノ】
「待て、それ以上俺を拒絶するな、頼むから」
【浅多 侑思】
「うるさい!!」
【クロノ】
「このまま使い続けると、お前の身が危ないんだぞ!」
【クロノ】
「だから、もうやめろよ……!」
言うが早いか、黒々とした化物が育っていき、天を切り裂く咆哮をあげる。
姿の凶悪さでは、この間の化物の比ではない。
あまりの巨大さに自分でも驚いたのか、浅多は口を開けたまま化物を見上げている。
そしてソレは何故か俺ではなく、浅多だけを見据え大口を開けて―――牙を剥いた。
【クロノ】
「……!!」
口を開けたまま固まっている浅多を抱きかかえて、高く飛び上がり―――。
間一髪の所で救い出すことができた。
地面に降り立ち、浅多を地面に下ろすと力なくへたり込んだ。
俺は鎌を生成し、化物の方に体を向けながら、声だけを後方に放った。
【クロノ】
「立てそうなら物陰に隠れてた方がいい」
【クロノ】
「とは言っても、何もないか」
色鮮やかだった周囲の景色は、いつの間にか抽象画のようになっていた。
隠れられそうな実体を持っているものは何もないように見える。
【浅多 侑思】
「……どうやら、腰が抜けているらしい……面目ない」
冷や汗を浮かべた浅多が自嘲する
【クロノ】
「俺がいるだろ」
【浅多 侑思】
「お前なんて、いてもいなくても……」
【クロノ】
「ま、仕方ない。それならここから動くな」
できる限り化物を誘導して、遠くの方で戦おう。
地面を蹴ろうとした時―――冷たい手に手首を引かれた。
【浅多 侑思】
「ま、待て…!」
【クロノ】
「うわっ!?」
【浅多 侑思】
「ちょっと待て!…お前、何をするつもりだ」
不安そうな硬い声。
こんな時に不謹慎だが、こいつに限っては、感情のある顔の方が好みだ。
【クロノ】
「何って…それはこっちのセリフなんだけど……」
【クロノ】
「簡単に言うと、この間と一緒のこと。ちょっと仕事してくるだけだよ」
【浅多 侑思】
「仕事……?」
浅多の手を取って、下ろす。
それから、安心させるために軽く笑ってみせた。
【クロノ】
「言っただろ。俺の今の仕事はお前を助けることだ」
目を見開いた浅多を残して、俺は今度こそ宙に舞い上がった。
化物を浅多から遠ざける為に、離れた場所まで誘導する。
【クロノ】
「ここまでくれば…大丈夫か」
離れた場所まで来て、化物へと向き直る。
そして、襲い掛かってくる化物を避けながら、綻びを探す。
【クロノ】
「……あそこか」
この間の化物より大きいため、簡単に綻びを探すことが出来た。
【クロノ】
「――悪いけど、仕事だからさ」
振り上げた鎌で綻びを切り裂き―――化物は消えて行った。
化物を消し去って戻ると、浅多は小さく笑った。
【浅多 侑思】
「次に会った時に殴ってやろうと思ってたが、礼を言う。いつも悪いな」
なんだ、ちょっと可愛いじゃないか。浅多のくせに。
【クロノ】
「……礼を言うくらいなら、リビドーを使うのをやめろ」
【クロノ】
「お前がそうするだけで、お前は目前に迫る死を免れるし、俺の仕事も一つ片付く」
【浅多 侑思】
「それは断る」
……前言撤回。全く可愛くない。
【クロノ】
「なら、お前もさっさと現実に戻れ」
だけど浅多はゆっくりと瞬きをするだけで、何も言わない。
【クロノ】
「…もしかして、また戻れないのか」
【浅多 侑思】
「ああ。……だがもう、仕方ないのかもしれない」
俯いたまま体育座りで小さくうずくまる。
俺は内心、驚いていた。
なぜ助けを求めない?俺が信用できないからか?
……多分そうじゃない。
拳を握りしめる。
こいつは、俺が助けに来たと何度言えばわかるんだろう。
【クロノ】
「……何、諦めたような顔してる」
【浅多 侑思】
「自分で撒いた種だからな、仕方ないさ」
【浅多 侑思】
「お前が言った通り、オママゴトの支払いが来たんだろう」
【クロノ】
「……ろ」
【浅多 侑思】
「え?」
【クロノ】
「そこで待ってろ!!」
怒鳴るように言い捨てて、思い切り地面を蹴り、意識の浅瀬へ向かう。
久し振りに怒鳴ったから喉が痛い。
こうやって、感情を高ぶらせたりイライラするのは大嫌いだ。
のんびり気ままに、誰にも干渉されず誰にも干渉せず、心の平穏を保ったまま暮らしたいのに。
死神なんて信じないと言う人間なんて、今まで幾らでも目にしてきた。
だからあいつが、死神だと名乗る俺のことを信用できないのは無理もない。
だが、そうじゃない。
俺が怒ってるのはそうじゃない。
―――あいつが人に手を伸ばすことを知らないからだ。
【アンク】
「お帰りなさいませ。2度目の化物退治はいかがでしたかな」
目の前に映ったじいの顔。
だけど俺は返事はせずに、重い頭を押さえて目を逸らす。
やはり浅多は苦しそうな顔で眠り続けていた。
【アンク】
「おや、虫の居所が悪いようで」
【クロノ】
「……浅多が自力で覚醒できないらしいから、直接刺激を使う」
