[本編] 春川 樹生 編
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【クロノ】
「……そうだ。傷付けないために」
大事に思ってるから、嘘つきで不誠実で不真面目なのか。
【クロノ】
「……仕方ないだろ……」
仕方ないから傷つけたのか。
【クロノ】
「傷付けないように考えた結果があれだった……!!」
ならもう一緒にいない方がいい。
俺は明日、死神界に帰ろう。
――――嫌だ。
樹生と一緒にいられない?
そんなの嫌だ。
もう1人なんて戻れない。
俺はこんなに弱くなってしまった。
今わかった。
俺が、まるで1人きりで生きてる風にひょうひょうと、何が起こっても淡々と平穏無事に過ごしてこれたのは。
恋を知らなかったからだ。
【クロノ】
「樹生……」
俺、変わったかな。
少しは人間に近付けてるかな。
下手くそで身勝手で、嘘つきで、不誠実で、不真面目で。
傷つけるようなことばかりしてるけど。
もっともっと頑張るから、だから見捨てないで。置いて行かないで。
樹生のいない世界なんて、俺はもう耐えられない。
【クロノ】
「……俺のこと、1人にしないでよ……」
【春川 樹生】
「……泣くなよ、クロノ」
【クロノ】
「――――」
【クロノ】
「どうして……」
樹生が目を開けて、俺を映していた。
【春川 樹生】
「深く暗い海の底に沈んでいく感覚がしてたんだけど」
【春川 樹生】
「遠くから声が聞こえて……でも何て言ってるかわからなくて」
【春川 樹生】
「でも、聞こえた」
【春川 樹生】
「俺のこと1人にしないでって。……あと、ほっぺたに落ちたクロノの涙。それでわかった」
【春川 樹生】
「……あのさ。ここって、夢の中……だよな」
【春川 樹生】
「なんでオレ、こんなとこにいるんだ?」
真っ白な世界に、樹生は自分が夢の中にいることに気づいたようだ。
自分のシャツが肌蹴ていたことにも気付いたようで、前を急いで掻きあわせて俺のほうへと向きなおる。
【春川 樹生】
「お、起きていいの? 普通に覚醒できそうなんだけど…」
言いたい事は沢山あるけど、まずは誤解を解くべきだ。
【クロノ】
「お、俺……蓮とキスなんてしてないから」
わかってるとでも言うように、樹生はふわりと微笑んだ。
【春川 樹生】
「うん、大丈夫。疑ってなかったし……」
【クロノ】
「……え?」
【クロノ】
「……リビドーみたいなやつが見せた、悪夢は……」
【春川 樹生】
「……、そっか。思い出してきた」
【春川 樹生】
「オレ……そっかあ。変なモニター見せられたんだった」
【クロノ】
「不安にさせてごめんね……俺がこんなだから……樹生に心配ばかり……」
【春川 樹生】
「!? だ、だから、泣かないで……。クロノ、ほら、よしよし…」
【クロノ】
「うう……」
【春川 樹生】
「クロノ。だから、オレさ、本当は不安なんてなかったんだってば」
【クロノ】
「え……?」
【春川 樹生】
「なんか変なことになっちゃったけど、その前までは」
【春川 樹生】
「気を失うまでは、ちゃんと信じてたんだよ。クロノのこと」
【春川 樹生】
「……なんか言い訳っぽいなぁ。でも、ほんとだよ」
真剣な眼差しで…でも、どこか優しく包み込んでくれるような笑みを俺に見せてくれた。
樹生の表情から、嘘偽りは感じられなかった。
【クロノ】
「樹生……」
樹生の言葉に心が温かくなって、名前を呼ぶ事しかできない。
俺も樹生に沢山伝えたい事があるのに、樹生の言葉に胸が一杯になる。
【春川 樹生】
「だけど、また今回も……オレ、目標達成できなかった」
【春川 樹生】
「今度こそ、おまえの力になるって決めてたんだ」
【春川 樹生】
「なのに、また助けてもらっちゃった……」
【春川 樹生】
「本当にオレって誠実じゃないな。ごめんな、クロノ……」
【春川 樹生】
「……ッ!?」
樹生に抱きついて深く口付ける。
顔を真っ赤にしてる樹生の手を、引っ張って全速力で覚醒に向かう。
そして樹生の体が目覚めた上で、もう一度思い切りキスをしてからナースコールを押して。
【クロノ】
「花束を持って、また来るね」
【春川 樹生】
「うん。待ってる」
笑顔の樹生を残して、二人の家へと帰ってきた。
――そして。
じいが死神界に戻って俺1人になってから、俺はまた、少しだけ泣いた。
「……そうだ。傷付けないために」
大事に思ってるから、嘘つきで不誠実で不真面目なのか。
【クロノ】
「……仕方ないだろ……」
仕方ないから傷つけたのか。
【クロノ】
「傷付けないように考えた結果があれだった……!!」
ならもう一緒にいない方がいい。
俺は明日、死神界に帰ろう。
――――嫌だ。
樹生と一緒にいられない?
そんなの嫌だ。
もう1人なんて戻れない。
俺はこんなに弱くなってしまった。
今わかった。
俺が、まるで1人きりで生きてる風にひょうひょうと、何が起こっても淡々と平穏無事に過ごしてこれたのは。
恋を知らなかったからだ。
【クロノ】
「樹生……」
俺、変わったかな。
少しは人間に近付けてるかな。
下手くそで身勝手で、嘘つきで、不誠実で、不真面目で。
傷つけるようなことばかりしてるけど。
もっともっと頑張るから、だから見捨てないで。置いて行かないで。
樹生のいない世界なんて、俺はもう耐えられない。
【クロノ】
「……俺のこと、1人にしないでよ……」
【春川 樹生】
「……泣くなよ、クロノ」
【クロノ】
「――――」
【クロノ】
「どうして……」
樹生が目を開けて、俺を映していた。
【春川 樹生】
「深く暗い海の底に沈んでいく感覚がしてたんだけど」
【春川 樹生】
「遠くから声が聞こえて……でも何て言ってるかわからなくて」
【春川 樹生】
「でも、聞こえた」
【春川 樹生】
「俺のこと1人にしないでって。……あと、ほっぺたに落ちたクロノの涙。それでわかった」
【春川 樹生】
「……あのさ。ここって、夢の中……だよな」
【春川 樹生】
「なんでオレ、こんなとこにいるんだ?」
真っ白な世界に、樹生は自分が夢の中にいることに気づいたようだ。
自分のシャツが肌蹴ていたことにも気付いたようで、前を急いで掻きあわせて俺のほうへと向きなおる。
【春川 樹生】
「お、起きていいの? 普通に覚醒できそうなんだけど…」
言いたい事は沢山あるけど、まずは誤解を解くべきだ。
【クロノ】
「お、俺……蓮とキスなんてしてないから」
わかってるとでも言うように、樹生はふわりと微笑んだ。
【春川 樹生】
「うん、大丈夫。疑ってなかったし……」
【クロノ】
「……え?」
【クロノ】
「……リビドーみたいなやつが見せた、悪夢は……」
【春川 樹生】
「……、そっか。思い出してきた」
【春川 樹生】
「オレ……そっかあ。変なモニター見せられたんだった」
【クロノ】
「不安にさせてごめんね……俺がこんなだから……樹生に心配ばかり……」
【春川 樹生】
「!? だ、だから、泣かないで……。クロノ、ほら、よしよし…」
【クロノ】
「うう……」
【春川 樹生】
「クロノ。だから、オレさ、本当は不安なんてなかったんだってば」
【クロノ】
「え……?」
【春川 樹生】
「なんか変なことになっちゃったけど、その前までは」
【春川 樹生】
「気を失うまでは、ちゃんと信じてたんだよ。クロノのこと」
【春川 樹生】
「……なんか言い訳っぽいなぁ。でも、ほんとだよ」
真剣な眼差しで…でも、どこか優しく包み込んでくれるような笑みを俺に見せてくれた。
樹生の表情から、嘘偽りは感じられなかった。
【クロノ】
「樹生……」
樹生の言葉に心が温かくなって、名前を呼ぶ事しかできない。
俺も樹生に沢山伝えたい事があるのに、樹生の言葉に胸が一杯になる。
【春川 樹生】
「だけど、また今回も……オレ、目標達成できなかった」
【春川 樹生】
「今度こそ、おまえの力になるって決めてたんだ」
【春川 樹生】
「なのに、また助けてもらっちゃった……」
【春川 樹生】
「本当にオレって誠実じゃないな。ごめんな、クロノ……」
【春川 樹生】
「……ッ!?」
樹生に抱きついて深く口付ける。
顔を真っ赤にしてる樹生の手を、引っ張って全速力で覚醒に向かう。
そして樹生の体が目覚めた上で、もう一度思い切りキスをしてからナースコールを押して。
【クロノ】
「花束を持って、また来るね」
【春川 樹生】
「うん。待ってる」
笑顔の樹生を残して、二人の家へと帰ってきた。
――そして。
じいが死神界に戻って俺1人になってから、俺はまた、少しだけ泣いた。
